マンションを建て替えてはいけないで書いたことと共通する部分があるのですが、以下のような記事を見つけました。
第155回 老朽化すれば建て替えればいいという発想に、ちょっと待った!
要するに、老朽化したマンションの措置として「大規模修繕」「建て替え」のほかに「解散」という選択肢があるのではないかというお話です。私もこの考え方に賛成します。大規模修繕は(それが可能なら)ともかく、建て替えはコストと手間が膨大なのでよほど特殊な事情が無い限り選択するべきではないと思います。
また、マンションを建て替えてはいけないで書いた持続可能なコミュニティということに関しては
という記事がありました。こちらはマンションではなく住宅地ですが、問題の根っこは同じところにあると思います。一度に開発されて一度に入居することから、住民の世代多様性がなく、住宅として老朽化したタイミングに合わせて全員が一度に老人世代になってしまう。これでは住宅地に活力も無くなり、かといって改善する手立てをとるにも住人は老齢化により気力も体力もなく、ただただ衰えていくのを見ているしかなくなります。限界集落と言えば地方の山間部の集落に発生するイメージでしたが、都会にも発生するのです。しかも、開発からわずか数十年で。
根本的にはこれらの問題に対して社会や行政、開発企業などが真摯に取り組んで対策を行っていくことが望ましいのですが、なかなか難しいでしょう。ならば、一消費者として出来ることは、将来的にこうしたリスクが想定される物件を購入するのは避けるということしかないのではないでしょうか。現時点でそうした物件を所有しているのであれば、手遅れになる前に売却してしまうのも一つの方法ではないかと思います。