distributed.netな日々:2024年1月

2024年1月2日:あけましておめでクラッキング!

という更新を1月1日にしようと思ってたんですが、お屠蘇飲んで酔っ払って寝てしまったのですっかり忘れてしまいました。ということで1日遅れですが、明けましておめでとうございます。1000年プロジェクトですから、1日くらい誤差ということで(そればっかり)。

さて、年の区切りということでプロジェクトの概況を軽く振り返っておきましょうか。現在アクティブなのはRC5-72のみですね。今日現在でプロジェクト開始から7700日経過しています。

これまでに解析完了したのは528,744,410,568,286,273,536ブロックと、パッと見ただけでは桁数も分からないくらいの巨大数。4桁ずつ区切ったところ、5垓2874京4410兆5682億8627万3536となりました。いつの間にか垓の桁まで行ってたんですね。って、10年以上前に到達してたはずですが、気づいてなかったです。全体としては11.197%が完了しています。

経過日数と完了済ブロック数から単純計算すると、100%完了まで68768日かかることになります。約188年ですね。これまでの経過分を差し引くと、残りは61068日。これは約167年ですね。遠い未来のことのような気はしますが、最近は随分と計算速度がアップしていますので、ここまでの日数はかからずに完了すると思われます。それにRC5の場合は、正解のたった一つの鍵を引き当てるかどうかの勝負ですから、明日にでもプロジェクトが完了するかもしれません。まあ、天文学的な確率であり得ない話ではあるのですが。

ということで、今年ものんびりと鍵解きをしてまいりましょう。

2024年1月5日:2024年初頭のGIMPS

2日にdistributed.netのRC5-72の現況について確認したので、今日はGIMPSについても少し確認。ていうか、ここ最近はGIMPSばっかりやってしまってますねぇ。ここはdistributed.netなウェブページなんだけども。まあ個人サイトだから、好きにやってればいいんですけどね(誰に対する言い訳)。

メルセンヌ素数はこれまでに51個見つかっており、そのうちの17個はGIMPSによって発見されたものです。こう書くと大したことなさそうですが、大きい方から17個ですから計算量としてはGIMPSが圧倒的です。

既知の最大のメルセンヌ素数は282,589,933-1で、これは24,862,048桁の数字になります。発見されたのは2018年ですから、ここ5年くらいは新規の発見がなかったわけですね。

GIMPSにおけるメルセンヌ素数探索は並列に処理する必要もあり、ある程度ばらばらに計算されています。なので、既知のメルセンヌ素数よりも小さいメルセンヌ素数が今後発見される可能性はあります。

そういう余地のない、しらみつぶしに確認が取れているうちの最大は257,885,161-1で、これは48番目のメルセンヌ素数です。

実際のところ、どのあたりの範囲の数字が計算されているかは、PrimeNet Statisticsというページで確認することが出来ます。現在は66,000,000から74,000,000あたりがかなりアクティブになっています。先ほどのしらみつぶしの探索が行われているのがこのあたりということですね。

ではしらみつぶしだけをやってるかというとそうでもなくて、114,000,000から123,000,000あたりにもLL/PRPの配布の山がありますね。次にあるとしたらこのあたりと目星をつけているというところでしょうか。実際にはどういう判断で行われているのか分かりませんが。

その先の領域でもぽつりぽつりと配布は行われていまして、なんとページの底である999,000,000にも配布歴はあるようです。このあたり、クライアントを自動で動かしていても配布されるとも思えないのですが、なんらかの設定で取れるんですかね。もしくは内部のスタッフが試験的に計算を行ったのでしょうか。

その他、TF/RCM, P±1の試し割りについてはところどころに配布の山がありますから、これもなんらかの予想で行われているのですかね。

次に参加者の状況です。これまでの約30年で参加者のトータルは41,211人です。ちなみに私は現在8,984位に位置しています。直近1年間に計算結果を返したユーザは2,678人。私は1,735位です。まだまだ上位層の壁は厚いですね。

ということで、今年1年もこの4万人のみなさんと一緒にメルセンヌ素数の探索に励みたいと思います。そしてRC5-72の方も再開できればなと思ってます。