ミニレポート集 林道を求めて四国

時期:1994年5月 走行距離:忘れた 総費用:4万円くらいじゃないだろうか

バイクを買ってから初めてのまとまった休みであるゴールデンウィーク。これは泊りがけでツーリングに行くしかないということで、今回は日本最長ダートの剣山スーパー林道を求めて四国に行くことにしました。

寝屋川を出発して国道1号、国道2号を走り次いで明石に到着したのは夜の10時頃。何も考えずにフェリーに乗って淡路に渡ったのですが、ここで大きな忘れ物をしたことに気が付きました。それはガソリンを補給です(^^)。大阪と同じ感覚でガソリンスタンドは24時間営業している所があると思っていたのですが淡路島にはそんな場所は無し。しかし、既にタンクはリザーブに移っていて走行可能距離はせいぜい30kmという所でした。どうしようもないので、とりあえずフェリーターミナルで野宿して朝を待つことにしました。

朝は5時という普段の生活では考えられない時間に起きたのですが、やっぱりこんな時間にガソリンスタンドが開いている訳が無し。そこで淡路島一の都会である洲本市に行けばなんとかなるだろうと予想し、リザーブタンクを頼みに出発しました。結局、洲本に着いた所で完全にガス欠になってしまい、最後500m程度バイクを押してようやくガソリンスタンドに到着し、なんとか給油。

ここからは四国に渡るのですが、大鳴門橋は高速道路ですから125ccのKDXでは走行できません。仕方なく、日本最小と言われているフェリーが出ている阿那賀に向かいます。ここのフェリーはなかなか凄く、船はモーターボードより二回り程度大きいくらい。自動車は当然乗らず、バイクもしくは自転車が10台程度乗るだけです。極めつけは、乗客は船室も座るところも無く、甲板に立っているしかないという事です(^^)。

ちなみに、大橋があるのにこういうフェリーを利用する人間と言うのは、原付バイクか自転車に乗っている人間だけということでそういう乗り物でツーリングしている人が多く居ました。この日は前日の野宿の疲れもあったので、四国に渡った後は早めに宿をとって休息。

翌日はいよいよ剣山スーパー林道に向かいます。林道に近づいて来ると、そこここに「スーパー林道はこちら」の看板が見えてきます。林道というからには産業道路のはずなのですが、剣山スーパー林道はどうやら観光資源にもなっている様です。そしていよいよ待望の林道へ。林道にはゴールデンウィークという事もあり、私の他にもたくさんのオフローダーが居ました。

しばらく走っていると初コケ。思いっきり膝から落ちてしまって、ツーリングから帰ってからもしばらく痛みが引きませんでした。この頃はまだプロテクタ類を全然付けていなかったので、しなくてもいい怪我をしてしまいました。その後私はそれなりの装備をしないとバイクに乗らない様にしています。

結局、もう一回こけたたけでなんとか全長88kmのダートを走破。かと思ったら崖崩れで林道の高知側の出口が通れません。仕方ないので急遽、高知へ行くのを諦めて徳島県の海南町の方に抜けることにしました。という事で、この日は日も暮れたので海南町で一泊。

翌日は、国道55号をひたすら南下して室戸岬を目指します。太平洋岸の良い景色を眺めながら走る。走る。走る。そして室戸岬に到着。たいへいよー、が眺められるのですがこの日は天気が良過ぎたのか海はただただ穏やかで、少々物足りないものもありました。

ここの食堂では高知名物カツオのたたきを食べられたのですがこれはなかなか美味。そして、再び国道55号を北上して、今度は旅のもう一つの目的であった大学の時の友人を訪ねます。鳴門市に住んでいる友人宅には夕方頃に到着。香川に住んでいる友人(ちなみにNSR乗り)も来てくれて久しぶりに馬鹿話を楽しめました。

ここでは夕食をご馳走になった上に、泊まっていったらと言われたのですが、翌日から雨の天気予報だったのでツーリングをここで切り上げる事にしました。徳島から大阪行きの最終フェリーに乗り、家に帰っておしまい。