はみ出し小話 ツーリング

2002/11/3作成

またまた逆説的な話で申し訳ないですが、わたしは旅行というのがそれほど好きではありません。「あんだけツーリングに言っておきながら誰が信じるねん」と言われれば反論のしようもないですが、実際そうなんです。

まず事実として、これまた社会人になるまで旅行らしい旅行には行った事がありません。せいぜいが修学旅行くらい。社会人になってからも、ツーリングとスキーを除けば遠くに出かける事はほとんどありませんでした。スキーはたくさん行きましたが、わたしにとってはスキー旅行ではなく純粋にスキーなので、旅行には入っていません。

そもそも、旅行で観光地を巡ってお土産屋でお土産を買うという行為が楽しいとは思えないのです。どうしても観光地のあの商売くささが鼻についてしまいます。観光地特有のいかがわしさというかにせもの臭さと言いますか。真ん中に置いてあるものは本物には違いないのでしょうが、周りに看板だとか土産物だとか観光バスだとかがあるとどうしてもにせもの臭く感じてしまいます。にせものと言うのが言葉が悪ければ俗っぽいとでもいいますか。

ではツーリングは違うのか。というと、いわゆる観光地を巡らなくても済むという点が大きく違います。もちろん、自分で交通機関を手配していけば観光地を巡らなくても済むんですが、そうするとお金が掛かりますし、ツーリングの場合は鉄道やバスが通じていないところでも行ける点が違います。観光地化していない所は、にせもの臭さ俗っぽさがありませんので、素の面白さ素晴らしさを感じる事が出来ます。ほとんど訪れる人も居ないけれど、思わず我を忘れてしまうような素晴らしい景色は、ツーリングをしていて何度も味わいました。

という事で、わたしは旅行嫌いのツーリング好きなのでした。