オーストラリアツーリング 再開編

走行ルート

走行ルート

7月1日

天候:晴れ

オーストラリアに再入国して1週間が経過。普通にホテルに泊まって普通に観光して過ごしてきましたが、今日からは再びツーリングモードに突入です。と言ってもまだバイクはREDBARONに預けたままですから、走り出すわけではありません。今日は、SYDNEY市内で買い出しなど再出発の準備に費やします。

本当は昨日からSYDNEY CENTRAL YHAに泊まりたかったのですが、昨日は満室のために別のバックパッカー宿に泊まっていました。そろそろ欧米も含めてスクールホリデーシーズンですから、今後も宿が取りにくくなるのかもしれません。10時にバックパッカー宿をチェックアウトした後、12時のSYDNEY CENTRAL YHAのチェックインまで何をして時間を潰そうかなと考えていましたが、結局日本から持ってきた文庫本を読んで過ごしていました。今回は、海星さんと一緒でない単独で過ごす時間がかなりありますので、時間潰し用に買ってきたのでした。ちなみに持ってきたのは「地雷を踏んだらサヨウナラ」という日本人戦場カメラマン一ノ瀬泰造さんの書簡を集めた本です。浅野忠信主演の映画を以前観たことがあり、それで興味を持ったのでした。

12時になり無事にSYDNEY CENTRAL YHAにチェックイン。荷物を置いて早速買い出しに出発。と言っても大したものを買うわけではなく、洗濯洗剤や食糧、ガスカートリッジなどでした。本当はトラトラなどの日本人向け店に行って少し情報収集がしたかったのですが、今日は日曜日と言うことでどこもお休み。仕方ありませんね。

買い出しが終わったらYHAに戻って、貰ってきた日本語情報誌NICHIGO PRESSを読みふけります。まだ日本の情報が恋しくなるほど日本を離れて時間が経ったわけではないのですが、なんとなくこういう情報誌は読んでしまいますね。このなかで一つ収穫は、マップツアーというお店で出している別冊おろかもの天国という本がなかなか面白そうなこと。ラウンドに役立つ情報がいろいろと載っているそうなので、明日時間があれば買いに行くことにしようと思います。

ちなみに、今日は一人なのでYHAも初めてドミトリーを利用しているのですが同室の二人連れらしき方はいつ部屋に行ってもずっと寝ていました。お陰で部屋で何かをして物音を立ててもいけないので、今日はずっと部屋の外で過ごしてしまいました。

買い物
YHA A$29.00、洗濯 A$2.20、フォンカード A$20.00、買い出し A$87.85、ドリンク A$2.60

7月2日

天候:晴れ

YHAを出て、まずは昨日見つけたおろかもの天国という本を買いにマップツアーへ。が、行ってみるとこの本はまだ発売になっていなくて、出るのは今月の中旬頃だそうです。残念。仕方が無いので、無料日本語新聞のCheersだけを貰って、REDBARONへ向かいます。

REDBARONに着くと、居ました居ましたオザワさん。髪を切ってすっきりしましたね。早速バイクを受け取ろうと思ったのですが、いまさらながらリアタイヤ交換をお願いしてみました。昨日、地図を見ながらルートを考えていたのですが、当初の予定通りADELAIDEに立ち寄っていると時間が足りなくなりそうなのです。かといってADELAIDE以外にバイク屋のありそうな大きな街は通りませんから、このままいくとPERTHまでタイヤ交換が出来ないことになってしまいます。今のタイヤではそこまでは持ちそうにないので、ここで交換していくのが良かろうということです。さすがにタイヤの在庫が無かったのですが、どこか謎なところから取り寄せてくれてなんと午後1時半にはタイヤが到着するとの事。素晴らしい。

タイヤを交換してもらい、なんだかんだとしていてREDBARONを出発したのは結局午後3時。ここからはHUME HIGHWAYを一路南へと向かいます。途中までは順調に走っていたのですが、いきなりHIGHWAY中でエンジンストール。どうしたことかしばらく考えていたのですが、ようやく考え至ってタンクを見てみるとペトロールが空っぽです。ペトロールが無いという考えが完全に頭から消えていたので、実は真っ先に整備不良かと思ってしまいました。REDBARONのみなさん、一瞬でも疑ってごめんなさい。さて原因は分かったものの、対処のしようがありません。なんせここはHIGHWAYのど真ん中。ペトロールスタンドなんてあるわけがありません。しかし、タンクをよくよく見てみると、左右に振り分けになっているタンクの内ペトロール取り出し口の無いほうには少しだけペトロールが残っていました。このペトロールを反対側に移すためにバイクを90度近くまで左側に倒し込みます。昔、雑誌で読んだ事のある知識がここにきて役に立ちました。

とりあえずエンジンが掛かるようになり、出来るだけ燃費が良くなるように極力アクセルを開けないように開けないように走ったのですが、HIGHWAYの出口に着いた時点で再びエンジンストール。街までは6kmの看板。じっとしていても仕方が無いので、夕暮れてくる中をとぼとぼとバイクを押して歩いていると後ろからクラクションが鳴り、車から人が降りてきました。どうたのかと聞かれたのでガス欠と言うと、なにやら英語でまくしたてられてしまいました。わたしの英語力ではほとんど理解できなかったのですが、どうやら30分程待っていればペトロールを持って来てやるよと言っているようです。それが本当なら大変ありがたい事なので半信半疑ながらその場で待つ事にしました。それともう一つ、どうやら「オーストラリアは広いぞ。ペトロールスタンドの間隔も広いから気をつけろ」とも言われたようです。分かってはいたつもりなのですが、実際こういう事をしでかしてしまうと何も言うことは出来ませんね。そして30分後。本当にやって来ました。ペトロールを補給してもらい、エンジンを掛けるとみごと掛かりました。嬉しい。しかし、こういうときに英語力が無いと困りますね。感謝の気持ちすら伝える事が出来ません。Thank you very mush.を連発するしか出来ませんでした。

さて、すっかり暗くなってしまいましたが出発。今日の目的地であるBUNDANOONへと向かいます。BUNDANOONにはYHAがあるので、出来れば今日はここに泊まりたい所。結局、ペトロールを補給してもらった所から120km程走った所で無事にYHAを発見しました。部屋も空いていました。ここで一つ心配なのはペトロールを補給してもらった後、再びリザーブに突っ込んでしまっている事。BUNDANOONに来るまでどうしたことかペトロールスタンドを一軒も見なかったのです。しかし、今日のところはとりあえず寝て、明日考えることにしましょう。

走行距離
120km
買い物
朝食 A$3.10、シティレール(CENTRAL-WYNYARD) A$2.20、シティレール(WYNYARD-LIVERPOOL往復) A$6.00、切手 A$10.45、昼食 A$4.75、バイクメンテナンス A$211.50、タイヤ交換 A$149.00、YHA A$18.00

7月3日

天候:曇り後晴れ

朝。とりあえず寒い。今回から持ってきた新兵器の温度計を見てみると、なんと8度をさしています。YHAにある地図などを見てみると、どうやらこの辺りも結構な高原地帯のようです。GREAT DIVIDING RANGEのまっただなかという感じがしますし。こんなに寒い所に来てしまうとはちと失敗か。しかし、海岸線沿いにALICE SPRINGSに向かおうとすると、かなりの回り道になってしまいますしね。

YHAを早めに出よう、と思いつつ結局出発したのは朝の9時半くらい。うーん、一人だと気が抜けてしまいますかねぇ。海星さんが居て、毎日小言を言ってくれると少しはきびきび動けていたのかもしれません。出てすぐの所にBPのスタンドがあったので、ようやくペトロール補給。これで一安心です。

しばらく田舎道を走った後、再びHUME HIGHWAYに合流。びゅんびゅん他の車が飛ばしていく横を80km/hペースでとろとろと走ります。だって、とっても寒いんですもん。朝から曇っていて、せめて太陽が出てくれれば気分的にも暖かくなるのにと思っていたら逆に霧が出てくる始末。これは勘弁。結局寒さに負けてカッパを着込んで走る事にしました。

さて今日の目的地は、オーストラリアの首都CANBERRA。SYDNEYが首都かと思われがちですが実際にはCANBERRAなんですよね。例によってNSW州とACTの州境の看板を写真におさめていよいよCANBERRAへ。と入ったはずなのですが、どういうわけか建物が閑散としています。そういえば、ガイドブックでCANBERRAの人口は10万人程度というのを読んだような気がします。ということは、街の規模としては地方都市程度ということですから、これで正しいのかもしれません。(後で調べたらCANBERRAの人口は約30万人でした)

とりあえず今日の宿を確保しようと、CANBERRA YHAへ行ったのですがなんと満室。またしてもスクールホリデーに負けてしまったという事でしょうか。仕方なくCANBERRAに泊まるのは諦めて、とりあえず普通に観光する事にします。

CANBERRAの街は人工都市という事ですが、走っていてそれほど人工的と感じるわけではありません。しかし地図を見ると一目瞭然。非常に整然としています。街は大きく分けて北にあるCITY HILLと南にあるCAPITAL HILLの二つの中心から構成されています。まずは北側のCITY HILLへ。ここは小さな丘の回りを環状道路が走っている構成になります。まずは回りをぐるっと一周した後、丘登り。全面芝生で多数の針葉樹が植わった丘ですが、特に何があるというわけでもありません。中心に旗が立ってるだけです。CANBERRAの中心だと思わないと、ほんとにただの広場でしかない場所です。

次に街の真ん中を流れる河に掛かる橋を渡って南側に行こうとすると、河に何か巨大な噴水があるのが見えました。よく見てみると、河の水を威勢良く吹き上げているようです。特に芸の無い噴水ですが、高さはおおよそ30メートル程もあり、迫力はありました。

そしていよいよCAPITAL HILLへ。こちらはCITY HILLとは違って中心にPARLIAMENT HOUSEがあります。いやしくも一国の首都があるのですから、近づけるのかどうか、もしかしたら警備員に止められるのではないかと心配もしたのですが、行ってみると何のことはない、他にも観光客で一杯でした。考えてみれば、CANBERRA最大の観光資源ですから当然ですね。PARLIAMENT HOUSEへも、入るときにX線検査を受けるだけで特に問題なく入場。入場料も掛かりません。中を一通り見て回って、その中で一番面白かったのは国会の会議室の中央にカンガルーとエミューの木像が置いてあったこと。オーストラリアらしいですね。

CANBERRAを一通り見終わったので、今度はBARTON HIGHWAYを約60km北上してYASSという街まで走りました。ここにキャラバンパークがあったので、今夜の宿はここに決定。一瞬テントを張ろうかとも思ったのですが、寒さに負けてキャビンにしました。1泊A$34.10と少々高めですが、モーテルに泊まることを思えば安いものです。そして、モーテルと違ってキッチンセットが付いていますので、考え様によってはこちらの方が便利でしょう。

走行距離
239km
買い物
ペトロール A$17.00、昼食 A$6.70、キャンプ A$34.10、食糧 A$8.30、洗濯 A$2.00
ここからACT
ここからACT
CITY HILL
CITY HILL
どえりゃー噴水
どえりゃー噴水
PARLIAMENT HOUSEから
PARLIAMENT HOUSEから
カンガルーとエミューの木像
カンガルーとエミューの木像

7月4日

天候:晴れ

寒いです。めちゃめちゃ寒いです。一応キャビンの中にいるのですが、所詮板壁ですから、大した寒さしのぎにはならなかったようです。とにかく寒い。結局、寒さのために熟睡することが出来ず、うとうとし続けで朝を迎えてしまいました。起きて温度計を見てみると7度。おそらく明け方には5度以下に下がっていた事でしょう。考えてみると、今居る所はSYDNEYよりも更に緯度が高いわけですから寒くて当然ですね。しかも、まだGREAT DIVIDING RANGEの一部に居ることでしょうから標高もそこそこあるのでしょう。どうやら、もっと北上するまで夜をキャンプで過ごすのには無理がありそうです。昨日、けちってテントで寝るって言わなくて良かったです。テントよりはキャビンの方がマシだったでしょうから。

結局、少しでも暖かくなるまでという事でチェックアウトの10時ぎりぎりまで居てようやく出発。今日も寒いので朝からカッパ装着です。海星さんが居たら、また笑っていたでしょうねぇ。HUME HIGHWAYをえっちらおっちら西へ西へ。途中からSTURT HIGHWAYにチェンジして更に西へ西へ。HUME HIGHWAYを走り続けているとMELBOURNEに着けるのですが、今回その予定は無いし、現状ではそんな南には行きたいとも思いません(^^)。

途中WAGGA WAGGAという街を通過。ところで、オーストラリアの道では、この先の街の名前の頭文字とそこまでの距離を書いた小さな看板が道路脇に立っています。例えばSYDNEYまで100kmだと"S 100"という風に。ところが、このWAGGA WAGGAまでだけは、何故かというか当然というか"WW 100"というように標記されています。ちょっと笑ってしまいました。

WAGGA WAGGAを過ぎた辺りから、緩やかなアップダウンが続いていた道路が平らになってきます。おそらく、GREAT DIVIDING RANGEをようやく抜けたのでしょう。それならそれで少しは暖かくなってくれてもいいのですが、気温はそれほど変わらないようです。相変わらず寒いです。

その後NARRANDERAという街で泊まろうかとも思ったのですが、いきおいで通過。そのまま更に約170km程先にあるHAYという街まで辿り着きました。今日の走行距離約440km。もちろんオーストラリアにおけるこれまでの最高記録。ここまで頑張って走らなければならなかったわけでも無いのですが、ここで少しでも貯金しておくと先で余裕が出来るかな、と思いまして。海星さんとは15日頃にUluruで待ち合わせの予定ですから、現状めちゃめちゃ余裕があるというわけではありません。

ところで今日は夕方までフルに走ったため、めずらしく夕日を見ることが出来ました。ほぼ地平線に沈み行く夕日を横にバイクを走らせる。ちょっと自己陶酔の瞬間です(^^)。そして日没の瞬間はバイクを止めてじっくり鑑賞。しっかり堪能はしましたが、こちらの夕日はどういうわけかあまり夕焼けにはなりませんね。どうしてでしょう。天気によっても違うのかな?

そして今日の夜は、昨日の反省を踏まえてモーテルに。シングルでA$50.00とお金は掛かってしまいますが、寒いのに比べればこっちの方がいいですよね。

モーテルの近くのロードハウスで海星さんに国際電話。待ち合わせの打ち合わせをした後、ここで一つお願いをしてしまいました。それは寝袋を買ってきてもらう事。わたしが今持っている寝袋は夏用のかなり薄手のものです。これはこれで非常にコンパクトで携帯には便利なのですが、さすがに今の気温ではとても耐えられません。かといってこれからしばらくは大都市に立ち寄る予定もありませんから、こちらで買うことも出来ません。という事で海星さんに日本で買って来てもらおうという腹です。自分勝手なお願いですが、海星さんが快諾してくれて良かったです。すぐに夜が暖かく過ごせるわけではありませんが、海星さんと再会すれば大丈夫と思うと、気分的にも助かりますね。

走行距離
441km
買い物
ペトロール A$17.10、昼食 A$5.20、モーテル A$50.00、食糧 A$7.30
キャビンの前で
キャビンの前で
ゆ〜ひ〜
ゆ〜ひ〜

7月5日

天候:雨一時曇り

モーテルを出て、すぐ横にあるロードハウスでペトロール補給。お金を払った後、店内をぶらっと見て回ると海星さんが持っているのと同じペトロールタンクが売っていました。今後、長距離ダートを走るのには、非常用として絶対に必要なアイテムですので、ここで買っていく事にしました。容量をどれだけにするか悩みましたが、結局一番小さい5リットルにしました。TT600Rの燃費はおおよそ20km/リットルですので、5リットルで約100km走れる事になります。完全に安全な容量ではありませんが、逆に大容量を持っていくと重量と重心の高さが問題になり兼ねませんので、まあこれくらいでいいかな、と。 100km走れれば、非常時でもある程度はなんとかなるでしょうし。

ということで、ペトロールタンクをバイクに括り付けてさああ出発。と、途端に雨が振り出してきました。朝、モーテルのTVで見た天気予報では、ADELAIDE近辺に前線を伴った低気圧が近づいてきていて、今日はADELAIDEからMELBOURNEにかけての海沿いの地域が雨の予報になっていましたが、それはこのHAYの辺りまで含まれていたようでした。上半身は防寒着代わりのカッパを着ていましたが、下半身は普段のモトパンのまま。カッパのズボンも着ようかどうしようかと考えている内にどしゃ降りになってしまい、今さらカッパを着る意味無しの状態になってしまいました。わたしは雨中ランはナイトランと並んで嫌いなのですが、濡れてしまったものは仕方がありません。第一、雨宿りするにしてもオーストラリアの郊外ですから、前後数十kmに渡って道以外何もないのですから。

諦めてもくもくと走っていると、幸い1時間程で雨はやみました。濡れたウェアも走っている内になんとか乾きました。HAYから100km程走ったBALRANALDの少し手前のレストエリアで休憩。寒いのでコーヒーを沸かして飲んでいると、車に一人で乗ってオージーがやってきました。彼もここでランチをとるようです。どっから来たんだーどこへ行くんだーという、いつものような簡単な会話だけを交わします。わたしの英語力ではこれが限界ですから(^^)。See you later.と言い合ってお別れ。こんな出会いもあるとそれはそれで嬉しいですね。

出会いと言えば、ちゃんと出会っていないのですが今日は久しぶりに珍しいものを見ました。それは自転車旅行者。雨の中を走っているのは大変そうですがそれ以上に、広大なオーストラリアを自転車で旅行するのは大変でしょうね。もし日本人だったら(自転車旅行者という事でその可能性は結構高いと思う)、少し話が出来たら良かったのですが、あっという間にすれ違ってしまったのでそれも出来ず。残念。

そうこうして、今日の目的地であるMILDURAまであと50km位の所に来て、再び雨が降り始めました。せっかくウェアも乾いてきた所だというのに。そこから10km走った所にレストエリアがあったので、そこに駆け込んだのですがその頃にはウェアは再びずぶ濡れ。今日の雨は降ったりやんだりでそれほど長続きしないなと予想して待っていると、やはり30分ほどしたら雨がやんできました。ラッキー。これなら十分走れる。再び振り出す前に、MILDURAの街へ無事到着。本当はMulduraの手前からVIC州に入るので州境の看板があれば見たかったのですが、その余裕無くYHAに滑り込みました。その後、またしても雨脚が強く無ってきましたから、急いで正解でした。

MILDURAのYHAはシングルルームばかりある変わったYHAなのですが、来てみて納得。B&Bと併設のYHAだったのでした。MILDURAは正直言ってかなり辺鄙な所にありますから今日は他にYHAの宿泊客は居ない様です。まあ、普通のバックパッカーはこのような辺鄙な所にはなかなか来ないでしょうね。お陰で満室ですと断られる事が無くて良かったですけど。

そして今日はYHAのキッチンが使えるということで、せっかくなのでオーストラリアのレンジフードを試してみる事にしました。キャンプでは電子レンジは使えませんからね。 ちなみにこちらでは電子レンジではなくマイクロウェーブと呼ぶようです。そうして買ってきたのは冷凍ラザニア。一番小さなものでも400gパックしかなかったので、まずかったら食べ切れるか心配だったのですが、問題なくおいしかったです。まあ、冷凍食品としては安パイなものを選んだとも言えるのですが。

走行距離
292km
買い物
ペトロール A$17.00、ペトロールタンク A$21.30、食糧 A$10.50、YHA A$17.00
道路の上で
道路の上で

7月6日

天候:曇り

朝起きて空を見る。今にも降りだしそうな空模様ですが、一昨日に見た天気予報の「few shower」=「所によりにわか雨」というのを信じて行くことにしますか。出かける前に今日の朝食。レンジフード第2弾でミートパイです。ミートパイとしては全然問題なく良く出来ていると思いますが、残念ながらわたしはやっぱりこのミートパイの味があまり好きになれませんでした。どうも苦みのあるような独特な味が。それとどす黒い色もイメージ悪いですよね。

YHAを出発して、まずは昨日撮りそこなったNSW州とVIC州の州境の看板を撮りに行きます。河が州境になっているため、看板は橋の上。さすがに橋の上にバイクを停められそうになかったので、近くにバイクを停めて歩いて撮りに行きました。しかし、ここでもやはりVIC州側の看板は結構立派なのにNSW州側の看板は簡素です。どうしたNSW州。頑張れNSW州。

無事に撮影も終わり、STURT HIGHWAYを120km程西へと走ると、今度はSA州との州境になります。ここでも看板を撮っておくかと思ってバイクを停めると、反対側から来たオージーの家族連れが、やっぱり州境の看板を前に記念撮影をしているではないですか。オージーも考える事は似たようなものだということで、ちょっとおかしかったです。

さて、SA州に入ったら一つ重要な事があります。それはこれまで過ごして来た東部時間とは時差があるという事。が、わたしはまぬけな事に時差がどれくらいあるのか調べてくるのを忘れてしまいました。仕方がないので、どこかで時計を見つけるまで、しばらくは東部時間のままで過ごすことにします。

もう一つ、SA州に入ってあったことは検疫。最初、HIGHWAYの途中に大規模な検問所のような所があるので、何かと思いながらもSTOPのサインの所で止まると当然係のおじさんが近寄ってきて何か聞いてきます。が、例によってわたしの英語力では何を言っているかよく分からない。困っているとおじさんが「Are you japanese?」と聞いてきたので「Yes.」と答えると、おじさん奥から何やら取り出してきました。それは日本語で書かれた質問シートでした。要は「ここは検疫所です。検疫の必要な穀物、果物などを持っていますか?」という事でした。持っていないと告げると無事に放免。特に悪いことをしている積もりはありませんが、やっぱり緊張しますね。

SA州に入ってからは、そのままSTURT HIGHWAYを走り続けるとADELAIDEに行くことが出来ますが、今回はADELAIDEには特に用事がありません。それに、当面の目的地であるALICE SPRINGSに行くには、ADELAIDEに立ち寄っていると遠回りになってしまいます。ということで、HIGHWAYを外れ、64号線という道にスイッチ。ちなみにこの道、BURRAの街に着く手前30km程がダートになっていると手持ちのHEMAの地図ではなっているのですが、実際には全舗装されていました。まあ、1999年の地図ですからこれくらいは仕方ありませんね。

そしてBURRAから更に100km程走って、今日の目的地であるWIRRABARAという小さな街にやってきました。この街にはYHAがあるので、出来れは今日はそこに泊まって宿代を安く上げたいという魂胆です。が、このYHA。WIRRABARAの街から更に5km程森の中を進んだ所にあったのですが、いざ着いてみるとなんと営業していない。しかも、単に今日だけ休みという分けではなくしっかり戸締まりされていますから閉鎖されてしまっているのでしょう。

仕方がないのでWIRRABARAの街に戻った所、すっかり日が暮れてしまいました。これから更に別の街に向かうのも気が進みませんから、仕方なくこの街に唯一あったホテルへ行ってみました。どれくらいの値段がするのかとドキドキしていると、シングルルームでA$30.00でした。思ったよりずっと安いですね。モーテルにしても何にしてもオーストラリアは宿泊費が総じて安いように思います。

そして、夕食はせっかくなのでホテルに併設されているパブへ行きます。WIRRABARAの街はそんなに大きくなさそうなのですが、パブには結構なお客さんが来ていました。ざっと30人くらいは居たでしょうか。今日が金曜日だから、特別多かっただけなのかもしれません。そして、どのお客さんもとても楽しそうです。こういう雰囲気の中で飲むのもいいものですね。それと、ここのパブのマスター、とっても働き者です。カウンターの中をきびきびと動き回り、客の注文に素早く応えていっています。これだけの威勢のいい?人は日本でもオーストラリアでもなかなか見かけない様に思います。

そしてわたしがそんな風景を眺めながらビールを飲んでいると、そのマスターの息子という人に話しかけられました。例によってわたしの英語力であんまり会話にはならないのですが、妙に気に入られたのか夕食のTボーンステーキをおごって貰えました。それはいいのですが、彼がわたしの名前を発音しにくいため、勝手に「コンニチワ」というあだ名を着けてしまったのにはちょっと参りました。彼が知っている唯一の日本語だったのでしょうか…。

走行距離
474km
買い物
ペトロール A$16.35、ペトロール A$15.70、ホテル A$30.00、ビール A$5.85
カンガルー注意
カンガルー注意
州境
州境
今度はSA州
今度はSA州

7月7日

天候:晴れ

朝起きて8時半。しかし、この時計はまだ東部時間に合っているので、実際には8時。バイクのハンドルバーに付けている時計とめざまし時計の時間をようやく合わせました。普段なら朝食などで時間がかかるのですが、今日はホテル泊ということで特に朝食は無し。着替えて荷物を詰めて出発です…が、めちゃめちゃ寒い。天気は一応晴れているのですが、明け方は冷え込んだ様で、バイクにものすごい量の朝露が付いていました。

まあ、それでも寒さに耐えながらなんとか走り出します。WIRRABARAからはまっすぐ北上するのではなく、少し西に行ったPORT GERMANという街をとりあえず目指します。この街に何があるのか、それはわたしも知らないのですが、一つだけ分かっているのは海があること。だいぶ湾の奥に入ってしまっていますが、ここでも一応インド洋と言っていいでしょう。せっかくですから、それを見たいです。しかし、PORT GERMANとおぼしき辺りに付いてもそれらしい街は見当たらず。仕方が無いのでPORT AUGUSTA方面へと走ることにします。途中、一応遠目に海らしきものを見ることが出来ました。本当は岸に立ちたかったのですが、そのためにはHIGHWAYをはずれて結構走らなければいけなさそうなので断念。

PORT AUGUSTA近くまで来た所で、ロードハウスが合ったので休憩。メニューを見るとコーヒー&トーストがA$3.00と安かったので注文。が、コーヒーはなんとインスタントコーヒーをセルフサービスでした。でも、寒さで冷えた体には暖かい飲み物はうれしかったです。そしてトーストは小さいながらも2枚ありバターとジャム付き。これでA$3.00はやっぱりお得ですね。

そして進路は、そのままPORT AUGUSTAへとは向かわず、HIGHWAYから外れ47号線、83号線へととります。目的は、この先のMARREEからMARLAまでのOODNADATTA TRACKというダートロードです。

QUORNという街を過ぎた辺りから、急にものすごい霧が出てきて視界が100メートル位になってしまいました。地図をよく見ると、この辺りはFLINDERS RANGESという山地に含まれるようですから、例によって標高が高いのでしょう。手持ちのHEMAの地図では標高が分からないので、こういう時に不便です。しばらくするとFLINDERS RANGESらしきものを横目に眺められる様になったので、景色が良くて快適でした。

そして、PORT AUGUSTAから約250km。今日も結構頑張って、LEIGH CREEKという街までやってきました。地図では結構大きな街そうだったのですが、実際に着いてみるとそれほどではありません。家は100軒位、商店は街の真ん中に集まった辺りにしか無いという所でしょうか。しかも、今日が土曜日だからか、その店もほとんどやっていない。タイミング悪いと言えばそれまでですが。

仕方が無いので、泊まるところを確保しにキャラバンパークへ。すると、なんとキャラバンパークのオフィスも営業していないではありませんか。しかし、他のキャンパー達はそんなことは気にせずにキャンピングカーを停めて設営をしているのでわたしも倣ってテント設営。宿泊料がただになったと思えばいいですが男性用トイレ以外の設備が使えなくなっていたので、予定していた洗濯が出来なくてちょっと辛いです。

そして今日はだいぶ北に来たということもあり、テント泊に挑戦です。一応手持ちの服を全部来て寒さをしのごうと思っているのですが、さてどうなる事やら。

走行距離
352km
買い物
朝食 A$3.00、ペトロール A$15.75、チョコレート A$3.60
WIRRABARAのホテル
WIRRABARAのホテル
気持ちいい〜
気持ちいい〜

7月8日

天候:晴れ

朝はやっぱり寒い。というか昨日の晩からずっと寒い。服を全部着込んでいるため耐えられない程では無いのですが、やっぱり寒いです。お陰で熟睡するというわけにはいかず、寝たり起きたりの連続でした。しかし、その割に起き出したのは朝の8時。遅いですねぇ(^^)。本当は、今日はダートを300km程走って、WILLIAM CREEKという所まで行こうかと考えていたのですが、この時間からではちょっと難しいかもしれません。行けなくはありませんが、着くのは夕方になってしまうでしょうね。しかし、今日は諦めて200km手前のMARREEまでしか行かないことにすれば時間に余裕が出来ます。ということで、余裕が出来ついでに洗濯をしていくことにしました。ここんところ、洗濯物がたまって困っていたものですから。

LEIGH CREEKの中心にある商店街?のような所にはコインランドリーがあるのは昨日見つけていました。ということでこちらへ。洗濯と乾燥合わせてA$5.00はちょっと高めですが、このさい気にしていられません。諦めて洗濯開始。結局、乾燥まで終わったのは11時過ぎでした。今から出発だと、スタートの最遅記録ではないだろうか。しかし、まだ出発するわけにはいきません。もう一つこの街でしておかなければいけないことがあります。それは給油。この先、大きな街は無くおおよそ200kmおきにロードハウスがあるだけなのですが、そのうちのどれか一つでも営業していないとかなり辛いことになります。地図が作られた時にはあったのに今は無いとか。もしくは今日は日曜日ですから、お休みしていることも考えられます。ということで、給油出来るときに満タンにしておくというのが、これから先重要でしょう。21リットルのビッグタンクと先日買った5リットルの予備タンクも満タンにしてようやく出発です。

LEIGH CREEKから30km程は舗装路が続くのですが、そこから先はいよいよダート。と言っても、このOODNADATTA TRACKは比較的整備が行き届いているという情報通り、路面は固く締まっている上に、砂もほとんど浮いていなくて走りやすいです。しかし、久しぶりのダートという事で緊張したのか、どこか余分なところに力が入ってしまってどうにも疲れます。休憩所が見つからなかったので、適当な路肩にバイクを停めて、休憩がてら昼食。先ほどのLEIGH CREEKで買っておいた、揚げロールにオレンジジュース、チョコレートを食べたのですが、問題はチョコレート。半分くらい食べた所でよく見るとカビが生えているではありませんか。慌てて口の中のものを吐き出したのですが、すでに半分は胃の中に入ってしまいました。お腹を壊さなければいいのですが。しかし、言ってはなんですがこの辺りの様な人の少ない所では商品の回転も悪いでしょうから、時にはこういう事もあるのかもしれませんね。買うときには賞味期限などを注意して見なければいけません。

そして再び走りますが、しかしこの辺りもみごとなまでに周りは荒野です。行き交う車もそれほど多くありませんから、前後見渡す限り自分しか居ないと言う瞬間も多くあります。今更ながら、オーストラリアをツーリングしているんだなぁと思う瞬間でもあります。

さて、先ほど休憩した地点からおおよそ40km走った所で、本日の目的地であるMARREEの街が見えてきました。何もない荒野の中に、ぽつんと寂れた(失礼)集落が見えてくる。まるでMAD MAXの世界だぁと思ってしまうのは安直でしょうか。MARREEではとりあえずロードハウスで給油。ついでに買ったコーラはやっぱり腐ってました。おそらく、直射日光の当たる所に保管してあったのでしょう。コーラのような回転の良さそうなものさえ品質が心配になるとは。ますます気をつけなくてはなりません。その後キャラバンパークへ入りましたが、ここでもやはりオフィスには誰も居ない。ただで泊まれるのはありがたいと言えばありがたいのですが。

このMARREEという街は、元々OLD GHAN RAIL ROUTEという鉄道路線の駅があったところのようですが、その路線が廃線に無ってしまい、今はだいぶ寂れてきたという雰囲気です。鉄道が通っていた頃はもっとにぎやかだったのでしょうね。街の中心に駅の跡や線路が一部残っていました。

もう一度先ほどのロードハウスに戻ってビールを買い込んできて、シャワーを浴びた後に地平線を眺めながら飲む。時間はまだ3時。いいのかなぁ、こんな事で(^^)。だいぶ北に来たためか、気候が変わったのか、それとも単に天気の問題か今日は昨日よりずいぶん暖かいです。温度計も15度を越えていたりしますし、これならば今日の夜は安心して眠れそうな感じです。

走行距離
119km
買い物
洗濯 A$5.00、食糧 A$4.14、ペトロール A$12.45、ペトロール A$6.10、食糧 A$8.45
退役機関車。もう走らない…
退役機関車。もう走らない…
真昼間からビール(笑)
真昼間からビール(笑)

7月9日

天候:晴れ後曇り

目が覚めたのは7時。しかしやはり寒い。温度計を見ると5度。道理で寒いわけだ。北に来たから少しは暖かくなるかと思った予想は、少なくとも夜に関してはあまり当たりませんでしたね。昼間については、カッパを着ずに走れるようになったのでだいぶ暖かくなっているのですが。この辺りはすでに気候的に砂漠気候に近づいていると思われますから、昼と夜の寒暖の差が激しくなっているのかもしれません。

結局、朝ごはんを食べたりなんだかんだでうだうだしている内に出発は9時。寒いので暖かくなるのを待っていたというのが一番の理由かもしれません(^^)。ところで歯を磨いている時に気がついたのですが、ここの水はちょっと塩辛いです。地下水を汲み上げているのでしょうが、この辺りの水は海に流れて行かないようです。だから延々と塩分が濃縮されていって塩辛くなるのでしょう。

ここからはいよいよ正式にOODNADATTA TRACKにエントリーです。MARREEの街からの出口に所にこの先のロードコンディションの表示がありました。WILLIAM CREEKからOODNADATTAまでの区間だけが4WDオンリーになっているという事は、他よりは道が荒れているということなのでしょう。オフロードバイクは4WDの区分に入るかどうか分かりませんが、慎重に行けばきっと大丈夫でしょう。

実際に走ってみると、路面は昨日のダートに比べると少し砂利が増えてきましたが、特に問題なく走れます。事前の情報通り比較的整備されていて走り易いルートというのは正しかったですね。今日は約200km先のWILLIAM CREEKまで行く予定にしているのですが、走り初めて約30分位、まったく行き交う車がありませんでした。この景色を独占出来るのは幸せと言えば幸せですが逆にちょっと心配にもなってきます。特に、昨日居たMARREEにはたくさんのキャンピングカーが居たのですが、その内のどの車もこちら方面には行かないのしょうか。と、少々心配になってきたあたりで対向車。ああ、良かった。その後、昨日までとは圧倒的に少ないですが、それでもぼちぼち対向車が現れる様になりました。

途中、時々クリークがあるのですが、そのほとんどは干上がっています。そして大抵は白いものでおおわれているのですが、あれはおそらく塩なのでしょうね。ということは、クリークの水は塩辛くて飲めないという事でしょうか。確かに鳥や動物を見かけませんでしたが。

そして、いよいよWILLIAM CREEKまであと少しという所で、4台のBMWのバイクに抜かされました。あんなに重いバイクなのによくやるなぁ。彼らとは、後でWILLIAM CREEKのロードハウスでも会いましたが、彼らは今日まだ先まで行くようでした。しかしわたしは根性無しですので、今日はWILLIAM CREEKに泊まります。時間はまだ1時半ですからまだまだ走れなくはありませんが、やはりダート走行で疲労しているようですので無理は禁物でしょう。ロードハウスでペトロールを入れて、キャンピングエリアの申し込み。なんでキャラバンパークじゃないのかなぁ、と思ったら単にテントサイトがあって、トイレとシャワーが使えるようになっているだけでした。水道もあることはあるのですが、飲めるのかどうかは分からない。電源も無い。確かにこれではキャラバンパークとは言えないかもしれませんね。

ちなみにWILLIAM CREEK。どういう所かなと思ったら、街とはちょっと呼べないですかねロードハウスが1軒、テイクアウェイの店が1軒あるのみでした。それでも、どういうわけか観光バスが来ているのには驚きました。それと、今日はWILLIAM CREEKに着いた辺りから、雲が結構出てきた上に風が強くなってきたのには参りました。気温は20度くらいあるのですが、風のせいで外に居ると結構寒い。ついには、テントが少し心配になったため、普段はしないペグまで打ってしまいました。普段は面倒だから、荷物を重しにして省略しているんですけどねぇ。

夜になって、今日からオーストラリア入りをしている海星さんと電話が通じました。彼はきちんと携帯電話をレンタルしてツーリングしているんですね。偉い偉い。そんな事はまったく気にしていないわたしとはえらい違いです。今日は海星さんは雨に降られてしまったらしく、あまり走れなかったそうです。一応、13日頃にもう一度電話するという約束をして切りました。15日頃にはUluruで会えますかね。

そして今晩の夕食は、パブでフィッシュ&チップスとビールを(^^)。ここのパブはとれも歴史が古いらしくHistoricalと自称していますが、実際それくらいの価値はありそうです。そして、壁一面に来訪者が記念に名刺を貼っていっているのが目につきます。よく見ると、所々にTシャツとか下着とかも貼ってあったりするのですが(^^)。今日は、WIRRABARAのパブの様に話し込んで仲良くなったりはしませんでしたが、ここはここでとても雰囲気の良いパブでした。WILLIAM CREEKはキャンプエリアがしょぼかったり、街の設備と言えるものがほとんどなかったりで設備面ではあまり良い印象はありませんが、パブはいい所でした。

走行距離
203km
買い物
食糧 A$2.80、ペトロール A$11.50、キャンプ A$3.50、夕食+ビール A$14.00、電話 A$4.20
ここはダート
ここはダート
ロードコンディション
ロードコンディション
で、これは何?(笑)
で、これは何?(笑)

7月10日

天候:晴れ

実は、昨日の夜テントに入った頃から急に雨が降りだしました。一応、テントの中に居るので濡れることはありませんが、このままでは外に出ることも出来ません。そのうち、風もきつくなってきましたが、この日はたまたまペグを打っていたのでテントが飛ばされる事はありませんでした。やっぱりペグは大事ですね。

そんなわけで、眠れるような眠れないような夜を過ごしたわけですが、朝起きてみると昨日の雨がうそのような快晴。あれはなんだったのでしょうか。風は少しきついですが空模様は大丈夫そうです。

朝食は昨日に味をしめて再びパブへ。といってももちろんビールを飲みにではなくですが。ソーセージロールとコーヒーを注文して、ついでに昨日の雨で道路は大丈夫ですかと聞いてみると、全然問題ないとの答え。ほんとかなと思ったのですが後で実際に走ってみると、確かにまったく問題ありません。あの程度の雨では道路は冠水したりしないようです。

そして、ようやくWILLIAM CREEKを出発。今日も約200kmの予定で、目指すはOODNADATTAの街です。最初の内は比較的快調に飛ばせました。と言ってもダートの下手なわたしはそれでも70km/hくらいしか出さないのですが。今日も最初の内は行き交う車がまったくありません。しかし、よくよく考えてみたら、対抗車は200km先のOODNADATTAの街からしか来ることが出来ません。どんなに速い車でも、1時間やそこらかでは200kmも走れるわけがありませんね。実際、お昼前になると何台かの車とすれ違いました。今日は全部で10台くらいとすれ違ったでしょうか。

今日のルートの特徴としては、2個所程瀬渡りがあった事。幸い、ほとんど深さが無かったので、特に問題なく通過する事が出来ました。雨期だったら、ああいう所は通行止めになったりするのでしょうね。そして、もう一つは路面が洗濯板のように固い波状になっているコルゲーションが昨日よりもひどかったこと。厳しい所ではかなりの振動になります。あと、行き交う車が会ったときは左手を挙げて挨拶をするのですが、このときハンドル操作を誤って砂利に突っ込んで転けそうに無ってしまったことがありました。なんとか立て直す事が出来ましたが、油断は禁物ですね。

結局、最初の内は結構快調だったのに、コルゲーションもあったりで後半は結構ばて気味になりながら、なんとかOODNADATTAの街に到着。そして有名なピンクロードハウスにやってきました。ピンクロードハウスは、予想通り建物や内装など、あちこちがピンクに塗られています。確かに珍しいとは思いますがわたしの予想していたのに比べると大したことは無いですね。PACIFIC HIGHWAYにあったMooMooロードハウスを越えるロードハウスはなかなかありそうにありません。

そして、今日はこの街のキャラバンパークで宿泊。OODNADATTAの街の特徴?としては、アボリジニの人が結構住んでいる事。学校もあるようです。ロードハウスにも街のアボリジニの大人や子どもがたくさんきていました。こういう風景をみると今更ながらに日本から遠くに来たんだなと思われます。

走行距離
200km
買い物
朝食 A$4.20、ペトロール A$12.45、昼食 A$4.80、キャンプ A$10.00、絵葉書 A$0.60、水 A$1.50、ドリンク A$1.20、洗濯 A$2.00
さまざまなものがぶら下がるWILLIAM CREEKのパブ
さまざまなものがぶら下がるWILLIAM CREEKのパブ
この先PINK ROADHOUSE
この先PINK ROADHOUSE
建物全部どピンク(笑)
建物全部どピンク(笑)

7月11日

天候:曇り

朝食は、OODNADATTAバーガー。ピンクロードハウスに、「ここに来たら食ってけ」とはり紙がしてあったので、食べていく事にしました。A$7.30とちょっと高めですが出てきて納得。バーガーの上半分と下半分が分かれて更に乗って出てきたのですが、下側には、目玉焼き・ベーコン・ハンバーグ・玉ねぎ、上側にはパイン・ビートルート・トマト、レタス、が乗っています。当然、一つに合わせて食べるなんて事は出来ませんから、皿に乗ったままでナイフとフォークで食べます。ボリュームは満点。これた確かに来たら食べて行った方がいいです。あと、ピンクロードハウスに置いてあるインフォメーションを見て知ったのですが、この近くでMAD MAX3の撮影が行われたそうです。わたしが風景を見てMAD MAXみたいと思ったのは的外れでもなんでもなかったという事ですね。とまあ、ピンクがいまいちなのを除けば全体的に印象の良いピンクロードハウスですが、気を付けてみると賞味期限切れの牛乳が売られていたりと、油断は出来ません。

ところで、この所一つ気になってきている事があります。それはフロントタイヤ。リアタイヤは再出発の時にREDBARONで交換してもらったのでまだまだ問題ないのですが、フロントタイヤは大丈夫かなと思ってそのままにしてきてしまいました。それが、ここに来てそろそろ限界にこようとしています。走行距離にして7000km程ですから、確かにそろそろ無くなってもおかしくはないのですが、これから先PERTHまで約3000km程はとても持ちそうにありません。かといって、どこでタイヤ交換出来るような大きなバイク屋があるか分かりませんし。望みがあるとしたらALICE SPRINGSですが、事前にSYDNEYで電話帳で調べたときにはそれらしいものはありませんでしたし…。どうしたものか困ったものです。

どちらにしろ今日明日にどうこう出来る話ではありませんから、今日は今日で走るしかありません。OODNADATTA TRACKの最後の約200kmの始まりです。最初の内は道が比較的荒れていて、所によっては土が柔らかくなっているようでかなり深い轍が出来ている所もありました。そういう時は轍を避けるために、時には反対車線にまではみ出すこともしばしば。 クリークで路面にまで水が出ている所も何カ所かありましたし。前半の100km程は、これまでで一番荒れているという所でしょうか。こういう路面ですから、スピードも当然押さえ気味に走る事になってしまいます。

それに対して後半はうってかわってフラットな路面に変わりました。ほとんど舗装路を走っているのと変わらないくらい、とまで言うと言い過ぎですが実際とてもフラットです。当然、こういう所ではスピードもそこそこ出せるようになり、結局思ったよりも早い時間帯にOODNADATTA TRACKを走り抜ける事が出来ました。総走行距離約600km、走行日数3日。走り易いダートで、途中にあるロードハウスや施設も結構面白く、楽しめるルートでした。

そして、OODNADATTA TRACKの出口はMARLEの街。が、街と言っても基本的にロードハウスがあるだけ、隣の街まではそれぞれ200km程はある、陸の孤島であることには違いありません。それでも、ここからのSTUART HIGHWAYの舗装路はやっぱりダートに比べて楽です。当たり前ですが楽です。あんまり気を抜いていると危ないのですが、やっぱり楽です。いっきに走って、いよいよNT準州との州境にやってきました。さてここの州境の看板はどんなかなと思ったら、なんとパーキングがあって看板のみとはいえインフォメーションまであるではないですか。さすが、観光で成り立っている?NT準州だけはあります。

そして、今日は州境を越えてすぐにあるKULGERAという所にあるロードハウスに併設されたキャラバンパークで宿泊します。夜はまたしてもロードハウスのパブに出かけたのですがここのパブはいまいち。ってパブ自体が悪いわけではないんですけどね。ビール一杯飲んだだけで、後はTVの天気予報を見て帰ってきました。明日のALICE SPRINGSも晴れだ!問題無し!

走行距離
385km
買い物
朝食 A$9.10、ペトロール A$13.00、昼食 A$5.15、キャンプ A$6.00、ビール A$3.90
ときどき荒れた部分が
ときどき荒れた部分が
OODNADATTA TRACK終点
OODNADATTA TRACK終点
ここからNT準州
ここからNT準州

7月12日

天候:曇り後晴れ

朝、キャンプ上でテントをたてんで居ると、隣で泊まっていたおばあちゃんが話しかけてきました。わたしの一人用ツーリングテントが小さくてかわいいと気に入った様子です。そりゃそうでしょうね。オージーはみんなキャンピングカーで来てますからねぇ。こんなテントは珍しいでしょう。オージーのツーリングライダーってキャラバンパークでもほとんど見かけませんし。ちなみにこのおばあさん、子ども含めて20人くらいの団体さんで来ているんですが、全員家族との事。普段はVIC州とSA州でそれぞれ別々に住んでいるのがここに集合したそうです。なかなか壮大な話です。

さて、キャラバンパークを出てからはひたすらALICE SPRINGSを目指して走ります。距離にして約280km。途中1回休憩をはさんだだけで、ほとんど一気に走り抜けました。急いだのには訳があって、出来ればALICE SPRINGSで昼ごろまでに着いていくつかやりたい事があるのです。

さて、ALICE SPRINGS。思ったよりはずっと都会です。当たり前ですけどね。ここは世界的な観光地のAYERS ROCKへの玄関口ですから。GREAT BARRIER LEEFを抱えるCAIRNSみたいなものですね。ここではいくつか用事があるものの、まずは宿。早速市内のYHAに行ってみますが2軒ある両方が満室。またしてもスクールホリデーにしてやられました。日本でも、夏休みやお盆のシーズンになるとどこも混雑してという話がありますが、ここでもまったく同じ事が言えるようですね。

仕方が無いので、とりあえず用事の方を先に済ませる事にします。AYERS ROCKの後にGREAT CENTRAL ROADという所を走る予定なのですが、この道がアボリジニランドを通過しているため、そこを通る通行許可が必要なのです。その許可、permitをもらいにCENTRAL LAND COUNCILという役所へ行きます。ところがこの役所、一応住所は調べてきてあるのですが、"33 STUART HIGHWAY"ではどうやってわかれというのでしょうか。STUART HIGHWAYってめちゃめちゃ長いんですよ。とはいえ、ALICE SPRINGSの市内にあることは間違いないでしょうから、STUART HIGHWAY沿いを1軒1軒確かめながら探すことにします。いつも思うのですが、オージーはこの住所標記と地図だけで目指す所に行き着く事が出来るのでしょうか?

そして、ようやく見つかりました。なんとか見つかるものですね。喜び勇んで入ろうとすると、12時から2時はお昼休み。そして、今は1時半。うーん。お昼ご飯を食べて時間を潰して、ようやくCLCに入ることが出来ました。同様なpermitをとりに来る人は多いようで、わたしの片言英語でなんとか意図を伝えると、所定の申請用紙を渡され、必要事項を書いて提出して無事にpermitをゲット。任務完了かと思いきや、ここで重要な事実が判明します。それは今貰ったpermitは通るルートの内、NT準州内に限ったpermitで、残るWA州内の分は別の役所に行って取らなければいけないとの事。が、それも同じ目に会う人が多いらしく、なんとその役所までの地図までくれて教えてくれました。CLCのスタッフは、フレンドリーで親切な人が多く、印象が良かったです。

今度はCLCからバイクで2分程の所にあるNGAANYATJARRA LAND COUNCILという役所へ。これだけ近いんだったら、どうせ両方に寄る人が多いだろうし同じ敷地内に用意してくれればいいのに。ぶつぶつ。こちらでも所定の申請用紙に記入して、無事にpermitを取得完了。ただし、一つ誤算だったのはWA州内に関しては、最大3日間しか許可が出ないという事。一応、トラブル無く走れば、アボリジニランドは3日あれば走り抜ける事は出来るのですが。GLCのスタッフは、どちらかというと事務的に処理されただけで、ちょっとそっけなかったですかね。しかし、ここには途中にあるロードハウスの営業時間は設備などを説明したペーパーが置いてあり、これは非常にありがたいです。

ということで、ALICE SPRINGSでの最大の用事が完了し、次に行ったのはバイクショップ。STUART HIGHWAYを走っているとき、たまたまYAMAHAの大きな看板を掲げているお店を発見したので、そこに行ってみました。STUART HIGHWAY沿いではないものの、HIGHWAYから十分に見える所にあります。そして、ここでフロントタイヤの交換をお願いしてみました。タイヤの在庫が無かったらいやだなぁと思ったものの、無事にあったようで交換は30分程で完了。これで一安心です。

その後、再びCITYに戻り、非常用の水や食糧などの買い出し。以上で、ALICE SPRINGSで予定していた用事は全部完了です。全部終わるまでに2日か3日掛かるかなと予想していたのですが、意外とあっけないものですね。用事が終わってしまえばこの街には特に用事がありません。YHAが満室と言う事もありますので、街を出て少しでもAYERS ROCK方面へ走ろうかとも思ったのですが、さすがに疲れていたので断念。街の中を探して、バックパッカー宿を見つけたので、そこに泊まることにしました。このバックパッカー宿、インターネットカフェも併設していたので、せっかくなので久しぶりにネットをあちこち訪問。GlobalIMEがインストールしてある端末があるので日本語の表示も入力も出来るのはありがたいものです。

それと、ALICE SPRINGSはかなり北に来たため日中がかなり暑くなってくるのですが、その暑さのピークはどうやらかなり夕方遅くになってやってくるようです。考えてみればここ中央部時間の子午線はかなり東に偏っていますから、北中時は午後遅くになりますので、これも当然といえば当然でしょうかね。わたしは関西出身で南中時と正午が近いのが当たり前という環境で育ちましたので、これはちょっと不思議な感じがします。

もう一つ気がついた事。初めて見たのはどこだったか忘れましたが、ALICE SPRINGS付近に来て、なんと4連のロードトレインを見かける様になりました。ロードトレインは最大3連と聞いていたので、これにはびっくりです。実際には、各車両の長さがちょっと短くなっている様なので長さは変わらないのかもしれませんが、それにしても4連もの牽引をするなんて、ドライバーは大変でしょうねぇ。

走行距離
300km
買い物
朝食 A$5.65、ペトロール A$15.60、昼食 A$5.95、タイヤ交換 A$129.00、食糧買いだし A$16.45、切手 A$10.00、バックパッカー宿 A$16.00、フォンカード A$10.00、インターネットカフェ A$10.00、ドリンク A$1.40
やっと見つけたCLC
やっと見つけたCLC
交換する前のタイヤ。かなり減ってる
交換する前のタイヤ。かなり減ってる

7月13日

天候:晴れ

同室の日本人の人が朝の5時から起き出してシャワーを浴びるわ荷物を纏めるわでとてもやかましいです。多分早朝出発のツアーに参加でもするのでしょうが、同室の他の人は寝ているんだから少しは静かにしてくれたらいいのですが、そんなことはお構い無しです。もっとも、わたしも目は覚めるものの結局そのまま寝てしまう訳ですからそれほど偉そうな事は言えません。しかし、考えてみれば日本人に会ったのはSYDNEY以来ですねぇ。夕べは結局挨拶程度しか出来ませんでしたが、せっかくだから少しゆっくり話をすれば良かったです。

結局起きたのは朝7時。まあ、普段に比べれは早い方でしょうか。今日はいよいよAYERS ROCKへ向けて出発です。ALICE SPRINGSを出て、昨日通ったSTUART HIGHWAYを逆方向に南に向けて走り始めます。出かけてすぐの所に、OLD GHAN RAIL ROUTEに関する展示施設があるようなので、寄り道してみることにします。せっかくここまでOODNADATTA TRACKで途中までOLD GHAN RAIL ROUTEに沿って走って来たわけですから、その終着点であるALICE SPRINGSで総仕上げも良いでしょう。が、行ってみるとわりとまともな博物館の様になってきて、急に興ざめ。出来れば、これまでにあったような廃墟のようなものを期待していたのですが。これは個人の好みですから仕方がありませんね。それに、博物館にしてきちんとまとめて保存展示するのも必要な事でしょうし。わたしにとってはどうでもいいんですが。

STUART HIGHWAYを200km程走った所で、いよいよ"AYERS ROCK"の案内看板。が、いまいち気分が盛り上がらないんですよね。どうした事か。一応、今回のツーリングの最大の目的地であるはずなのですが。そんな気分で走っていた所にロードハウスがあったので休憩がてら立ち寄ったところ、ここでUluru-KataTjuta国立公園の日本語ガイドブックを見つけました。小型で携帯にも適していますし、ざっと見てみたところなかなかよい内容でしたので、A$10.00と少し高めですが思い切って買ってしまいました。

このガイドブックを読んで初めて知った事がいくつかあります。アボリジニはヨーロッパ人が付けた呼び名で彼ら自身は自分たちの事をアナングと自称している事。また、AYRES ROCKはUluru、OLGASはKataTjutaがアナング自身が付けた名前である事。言われてみればこんな基本的な事も知らずに、わたしはここまでやってきたのですね。ちょっと調べが足りなかったかと反省です。しかし、これらの知識を得たお陰で少し気分が盛り上がってきました。AYERS ROCK改めUluruまであと約200kmです。

しばらく走っていると大きな岩が見えてきました。どう考えてもUluruが見える場所ではありませんので、これが有名?な偽AYERS ROCK改め偽Uluruでしょうか。特に案内も情報も無いのですが、そう言うことにしておきましょう。正式名称はMOUNT CONNERなんですけどね。

そして更に更に走っていると、またしても大きな岩発見。地図を見てみるとUluruまで直線距離にして約20km。Uluruは標高300メートルはあるらしいので、見えてもおかしくない距離です。そうか、これがAYERS ROCK改めUluruなのか。地平線の向こうから少しずつ見えてきて…というのを想像していたのですが、実際には丘を越えたらドーンと見えたという感じでした。ちょっと感動を損した気分です。そして、OLGAS改めKataTjutaも見えてきました。両方ともとてつもなく大きいから国立公園に入らなくても見えてしまうものですね。

そうこうする内にAYERS ROCK RESORTに到着です。UluruもKataTjutaも国立公園内にあってそこは宿泊禁止なので、10km程離れたYULARAという所にあるAYERS ROCK RESORTに宿泊施設がまとめてあるのです。今日の宿を取ろうと、AYERS ROCK RESORT内にあるはずのYHAへ行きます。が、YHAがどこにあるのかよく分からない。例のYHAマークがどこにも貼っていません。仕方が無いのでキャンプ場に泊まることにしました。

テントを張ってひと休みした頃には、ちょうど日没の時間になってきたので夕日のUluruを見るために国立公園に。A$16.25の入場料を支払ってサンセットビューエリアへ。同じ事を考える人は当然大勢いるわけで、サンセットビューエリアは人であふれかえっていました。そしていよいよ日没。今日は雲が少し多かったもののなかなか綺麗な夕映えのUluruを見ることが出来ました。せっかくなのでわたしも何枚か写真を撮っていたのですが、ふと気がつくとやけにUluruのフレームへの収まりがいいではありませんか。どうやら、38mmレンズでちょうどうまく収まるように、このサンセットビューエリアの位置は決められているようです。気がついてしまうと、ちょっと人工的過ぎていやな感じですね。

それと、これは後で気がついたのですがAYERS ROCK RESORTにはほとんどハエが居ませんでした。ここに来るまでは散々悩まされたのに、ここだけ居ないというのはおかしな話です。快適に過ごせるといえばそれまでですが、何か強力な殺虫処理をしているとすると、ちょっと怖いですね。

キャンプ場に戻り、せっかくなのでAYERS ROCK RESORT内を一通り探検です。このリゾート内には三つのホテルと一つのキャンプ場、長期滞在用のアパート、ショッピングセンターなどがあります。これらをざっと見て回ったのですが…これは本当のリゾートです。お金持ちが金を払って遊ぶ所です。都会と違わない生活を送るだけの設備が整っています。そして、ここに来る人はお客さんであり、リゾートのスタッフはサービスマンです。ここにあるのはビジネスです。お客さんは旅人ではなく、リゾートを楽しみに来た都市生活者です。そして、ここにはわたしの様な旅人を受け入れる余地はありません。リゾートのスタッフはマニュアルにあるサービストークを繰り返すのみで、お客さんは自分たちグループの世界を築きその中だけでリゾートを楽しむ。そこには、この土地ならではの生活も空気もありません。現地の人との触れ合いもありません。ここで働いているスタッフ自身、ほとんどが都会から働きに来ている人ばかりでしょう。旅に何を求めるかは人それぞれでしょう。しかし、繰り返しますがここにはわたしが求めているものはありません。ここにあるのはビジネスであり、商売人と消費者が居るだけです。旅人は居ません。やっとやってきたUluru。観光面でそれをささえる施設がここまで商業主義に染まっているとは。正直、ちょっと悲しくなってきました。

走行距離
476km
買い物
アイスクリーム A$2.40、フォンカード A$10.00、ペトロール A$20.30、ドリンク A$2.60、ペトロール A$18.70、ドリンク A$2.00、キャンプ A$36.60、ガイドブック A$10.00、ドリンク A$1.80、食糧 A$13.20
AYERS ROCKはこちら
AYERS ROCKはこちら
偽UluruことMOUNT CONNER
偽UluruことMOUNT CONNER
こっちは本物
こっちは本物
日没を見る人々
日没を見る人々

7月14日

天候:曇り一時雨

朝6時にセットした目覚ましがなります。7時半頃に日の出ですので、日の出のUluruを見ようと思っていたのでしたが、眠いのでパスして寝てしまいました。もっと遅くに起き出してみると、どうやら今日は曇りらしので日の出はきっと見れなかった事でしょう。寝ていて正解ですね?

起きたものの、昨日のリゾートショックから立ち直れず、テントの中でうだうだしながら午前中を過ごしてしまいました。午後になると、それでもせっかくだからとなんとか出かける気になりました。が、なんとバイクで走り始めた瞬間から、待っていたかの様に雨が降り出すではないですか。仕方が無いので国立公園内のカルチャーセンターに入って雨宿り。せっかくなので展示を見ていきます。わたしは正直言ってアボリジニアートにはあまり興味がありません。ま、アートそのものに興味が無いと言えばそれまでなのですが。それに、アナング達もアートとしてよりも生活や宗教に根ざして作っているでしょうから、単純にアートとしてもてはやしてもという気もします。ということで、展示の内アートと言われるものには特に興味無し。しかし、ここの良いところは、展示の説明に簡単ではありますが英語以外の言語も記されていること。そして、その中にはうれしいことに日本語もあります。

全体の情報からすれば一部でしょうが、それでもその説明を読んでなんとなくわかったことは、アナングが原始人などではなく非常に高度な知識と文化を持っていること。この辺の事情は、アメリカインディアンでも日本ではアイヌの人々でも同様でしょう。科学文明にどっぷりつかった人々が迷信として葬ってしまったものの中に、実はたくさんの大切なものがあるのだと思います。おそらくはその知識は生活の中に深く根ざしているでしょうから、科学文明の生活を捨てない限りわたしはその知識を得ることは出来ないのだと思います。しかし、少なくともその知識に対する敬意だけは持っていたいなと思います。

そして、知識としては断片的には知っていましたが、やはりUluruはアナング達にとってとても大切な聖地であり、アナングは特別な儀式をするときしかUluruには登らない事、そしてアナング達が出来れば観光客にもUluruには登って欲しくないということを知ると、Uluruに登る気がすっかり失せてしまいました。わたし一人が登らなかったところで、毎日多くの観光客がUluruに登る事でしょう。でも、これらの事を知ってしまったからには、わたしは登らないでおこうと思います。カルチャーセンターで配られた日本語のガイドにこんな言葉がありました。「アナングの伝統では、一度説明を受けると、その内容に対して責任をとる義務があります」ここまで言われては、少なくともUluruには登れませんよね。

そうこうする内に雨脚が弱まってきたのでUluruに向けて出発。とりあえず約10kmある周回路をバイクで一周。すぐ近くで見るUluruはやはりでかい。でかい、という言葉だけで説明するには無理がありますが、それしか言葉が思いつきません。遠くから眺めるのと近くで見上げるのとでは雲泥の差があります。そして、パーキングにバイクを停めて少し散策。本当は歩いて一周したいのですが、かなりの距離がありますから、時間も無いことだし今日の所はパスです。そして、Uluru本体のすぐ近くにまで近寄れたので、せっかくなのでペタペタと触ってみます。触っていいのかなと思わなくはなかったのですが、神聖な場所以外なら多分良かろう、それに触ってはいけないとはどこにも書いていなかったし。 うーん、本当の所はどうだったんだろう。Uluruは遠くから見ていると土と同じような色をしているので、土で出来ている様な気がしていましたが、近くで触ってみると確かに固い岩です。一周してみて、これだけ大きなものが一固まりの岩であるということはやっぱり凄いことですよね。

結構嬉しくなってきたので、再びバイクに乗って今度は反対向けに周回路を一周。今日のところはこれでおしまいにしました。日没を待とうかちょっと考えましたが雨が降るかもしれないのでパスしました。

夜、12日以降携帯電話がつながらなくなった海星さんに今日も電話してみますがまたしてもつながりません。AYERS ROCK RESORTでは携帯電話で話している人が居ましたので、着いていれば繋がるはずなのですが、まだ着かないのでしょうか。と、思ったら電話の向こうになんと海星さん本人が!これにはびっくりしました。今電話を掛けていた所なのに。聞いてみると、海星さんの持っている携帯電話はここでは使えないとの事。携帯電話を使っている人は他のキャリアだったのです。それじゃ役に立たないじゃないですか〜。とはいえようやく再会する事が出来ました。しばらく、これまでのお互いの状況を報告し合っていたのですが、海星さんがかなり疲れているとの事で、今日は寝ることになりました。明日から、また二人でのツーリングの再開です。

そうそう、重要な事として海星さんが買ってきてくれた寝袋があります(^^)。海星さんにとってはここまで結構邪魔な荷物だったそうですが、わたしにとってはとても大切な事。これで今夜からは寒さとはおさらばだぁ!!

走行距離
63km
買い物
絵葉書 A$6.90、洗濯 A$4.80、ドリンク A$2.00

あおやぎのさいと2.0 ツーリングレポート