オーストラリアツーリング ダート編

走行ルート

走行ルート

8月7日

天候:曇り

今日も朝から結構忙しいです。まず、9時半の開店時間になったのでFAXサービスのある文房具屋さんに行きます。これまでの教訓から、CLCとALTのpermit申請用紙を予備分も含めてコピーを取ります。これで、再申請をすることがあったとしても大丈夫。で、昨日手に入れたCLCの正式な申請書に記入して再度FAX送信。これで今日の昼までにpermitが返信されてくればいいのですが。

次に、朝10時に来いと言われたALTへ。昨日のフレンドリーな受付のおねえさんに聞いてみると、どこかに電話しているようです。しばらくすると、別の男の人が現れてこっちに来いと言う。ついていくと、今度はそこに座って待ってろと言う。座って待っていると、何とこの男の人が昨日の申請用紙を取り出して、permitを作り出すではないですか。ここで出来るんだったら、昨日作ってくれてもいいのに〜。って、昨日は夕方だったので出来なかったのかもしれませんが。しばらくして無事にpermit完成。受付のおねえさんに、permitが取れたよありがとうと挨拶してALTを後にしました。

さて、再び歩いて文房具屋に戻ってFAX来てない?と聞くと、おおーちゃんと来ているではありませんか。素晴らしい。これでPERTHでの用事は全て無事に完了です。もしかしたらもう一日PERTHに滞在して待たなければいけないかもしれないと思っていただけに、これはありがたいです。時間は正午にさしかかっていますが、早速出発しましょう。

新品のタイヤにはきかえたTT600Rにまたがり、さあ出発。目指すは、GREAT CENTRAL ROADの入り口の街、LAVERTON。とは言っても、LAVERTONまでは900km以上ありますからとても今日中には辿り着けません。今日はできる限り走って、少しでも前に進むしかありません。途中、特に考えているイベントもありませんので、ひたすら走るのみです。しかし、今日は曇っているせいか緯度が南なせいか、とても寒い。途中で我慢出来ずに、防寒着代わりのカッパを着込んでしまいました。それでも寒いけど。

そして、今日はなんとかPERTHから370km程離れたSOUTHERN CROSSという小さな街までやってくる事が出来ました。と言っても着いたときには日がとっぷりと暮れてしまった後なのですが。街でホテルを見つけてチェックイン。部屋は、シングルのバストイレ付き、バストイレ無し、バックパッカーがあるけれどと言われたので、バックパッカーにしました。今日は寒さをしのぐためにホテルに泊まるだけですから、相部屋でも別に問題ありません。が、実際に部屋に行ってみるとちゃんとした個室ではないですか。なぜこれがバックパッカー?というか、バストイレ無しとは言え、この部屋を一晩A$15で貸していて元が取れるのか逆に心配になってきます。

それと、レセプションで何やら紙のたばを渡されたのですが、例によってホテルの案内と約束ごとだろうと思っていました。しかし、部屋に入って改めて見てみるとこれが何とオーストラリアの国勢調査用紙ではないですか。PERTHに居たときに読んだ日本語情報誌に書いてあったのですが、オーストラリアの国勢調査では外国人の旅行者も対象になり、その場合は滞在しているホテルで調査を受けるそうです。わたしの場合は主にキャンプ暮らしですので、国勢調査に参加するのは無理かと思っていたのですが、偶然にも調査の日にホテルに泊まるとは。しかも、今年はオーストラリアの建国100年の記念すべき年の調査ですので、希望者の調査用紙はマイクロフィルム化して99年間保存された後、2100年に公開されるそうです。わたしが今この時オーストラリアを旅していたという記録が100年近くも後まで残るなんて、なかなか嬉しいではないですか。これはいい記念になります。

さて、そういうのはとりあえずおいといてとりあえずは晩ご飯。こういうホテルの食事はおいしいことは以前WIRRABARAで学習済みですので、当然レストラン&バーに向かいます。ここのレストラン&バーは、WIRRABARAの時ほどお客さんは居なかったのですが、静かでちょっと上品で、これはこれでいい雰囲気です。メニューはホームメイドラザニアを注文。出てきてみると、これがやっぱりおいしい。しかも、たっぷりのサラダとチップスまで付いてA$10.50ですので、随分お得な感じです。食事が出来るまで待っている間に1杯目のビールを飲み干してしまったので、もう1杯追加。さっきはA$2.20だったよなと思って支払おうとすると「ごめんね、さっきはハッピーアワーだったの」との事。時計を見ると7時を回っていますから、7時までがハッピーアワーだったのでしょう。ちっ(^^)。

走行距離
370km
買い物
コピー A$0.80、FAX A$3.00、昼食 A$5.95、絵葉書 A$0.35、フォンカード A$20.00、FAX A$2.00、ペトロール A$12.20、ミートパイ A$2.20、ホテル A$15.00、夕食+ビール A$15.40
国勢調査用紙
国勢調査用紙

8月8日

天候:晴れ

昨日はビールを飲んで寝てしまったので、朝起きるととりあえず国勢調査の記入。ポケット英和辞書を駆使しながら、なんとか記入が終わりました。しかし、つくづくポケット英和辞書を持ってきて良かったです。無かったら、とても記入し終わらなかったでしょうね。そしてチェックアウトの時にホテルのレセプションで提出して完了。これでわたしの旅はオーストラリアに記録として残ることになりました。

今日もとにかく走るしかありません。東へ東へ走り続けて、200km程走ってちょうどお昼ごろにKALGOORLIEの街に到着。思ったより大きな街で、TOWN CENTREには100軒近くのお店が並んでいます。時間もいいし、ここでお昼にしようかと思いどの店にしようかと考えながら走っていると、なんと街を出てしまいました。がーん。しかし、ここでUターンして戻るのもしゃくですので、結局そのまま走り続けてしまいました。わたしは後ろを振り返らないのだぁ。あー、でも腹減った(^^)。

そして、こういう時には得てして間が悪いもので、次の街のMENZIESまで間にはなーんにも無し。その間約130km。そしてようやく辿り着いた、MENZIESのロードハウスで、ミートパイとソーセージを買って、ようやくお昼ご飯にありつけました。

そして再び走り始める分けですが、それにしても今日は生きたエミューと死んだカンガルーをたくさん見掛けます。考えてみれば、これまで見掛けたのもほとんどがエミューは生きていてカンガルーは死んでいます。死んだエミューも生きたカンガルーも見ましたが、その数は圧倒的に少ないです。エミューを見掛けるという事は、きっとエミューの方が車に対する警戒心が少ないのでしょうね。カンガルーは見掛けてもかなりすばやく逃げていきますし。しかし、そうすると道路で跳ねられるのはカンガルーの方が圧倒的に多いのはどうしてなのでしょう。主に夜に跳ねられるらしいのですが、夜になるとカンガルーの方が警戒心が少なくなるのでしょうか。よく分かりません。

そんな事を考えたりもしながら、LEONORAの街に到着。本当は更に120km程行ったLAVERTONの街まで行きたかったのですが、そうすると着いた頃には日が暮れてしまうことでしょうから、今日はここで断念です。夜がまだ寒いかもしれないのでホテルに泊まろうかと思っていたのですが、どんな所かキャラバンパークの様子を見に行ったら、ついついそこに入ってしまいました(^^)。まあ、この時間の気温が20度もあって、暖かそうな気がしましたしねぇ。

キャラバンパークでテントを張ったら、次は街のスーパーに食糧を買い出し。街を一周したときに、キャラバンパークのすぐ近くに見つけていたので、歩いていきます。今日は久しぶりに肉を焼こうかと思ったのですが、見てみると一番少ないパックでも600グラム。うーん、しばらく考えた後こいつを買うことにしました。最悪、食べ切れなかったら捨てる事にしましょう。もったいないけど。そして、スーパーの向かいにあったリカーショップでビールも買おうと思ったら、なんと閉店しているではありませんか。スーパーに入る時には開いていたのに、と思ったら買い物をしている間に5時を過ぎてしまったのですね。残念。この街には手近には他にビールを売っていそうな店はありませんでしたので、今日はビールは諦めです。

キャラバンパークに帰って一人焼き肉の開始。今日買った肉はダイスカットされたものなのですが、開けてみるとレバーとかいろいろな肉が入っている。こりゃホルモン焼きですな。次々に焼きながら食べていると、なんと肉の間からたばこのフィルター登場。うおー、やってくれるなオージー。精肉所でたばこを吸うんじゃねーよー。もしくは、牛が生きている時に食べたものか?どっちかわかんないけど、この肉このまま食べ続けても大丈夫かな。たばこの灰とか混じっていたら、直接食べるとちょっとやばいような気がするのですが…と考えつつも結局食べてしまう。そして、600グラムを完食。肉の他はパンだけだったとはいえ、食べれるものですねぇ。

走行距離
453km
買い物
ペトロール A$11.50、ペトロール A$16.20、昼食 A$7.70、キャンプ A$7.70、食糧 A$12.10

8月9日

天候:快晴

朝の気温は、かなり低めですが耐えられない程では無い。温度計は10度。これなら大丈夫。良かった。これから先は当分北に行くだけですから、キャンプはどこでも大丈夫と言うことになります。

さあて、今日はいよいよGREAT CENTRAL ROADにエントリーする日です。だんだん気分も盛り上がって来ました。行くぞー、ってとこなのですが実際にはエントリーするLAVERTONの街までまだ舗装路を120km程走らなければいけません。えっちらおっちら走っていくわけですが、LEONORAに来るまでにくらべて明らかにすれ違う車が少ない。そりゃ、そんだけ田舎に来たわけですから当たり前と言えば当たり前なのですが、今の時点でこれだけ少なかったら、GREAT CENTRAL ROADに入ったらどうなる事やら。万一のトラブルがあった場合、助けを求められるのは通りがかりの車だけですから、あまりにも少ないもの困りものです。

そう言いつつも、LAVERTONに到着。当然、満タンに給油して、ともあれGREAT CENTRAL ROADに向けて出発。エントリーしてすぐは、道幅もかなり広く、路面の状態も非常に良い感じです。さすが、別名OUTBACK HIGHWAYとも言うだけあるという所でしょうか。このままの道の状態が続けば楽でいいのですが、さすがにそれはないでしょうね。

それでも、道が特に荒れる分けでも無く、COSMO NEWBERRYに到着。ここはアボリジニのちょっとした街になっているようで、GREAT CENTRAL ROADから少し入り込んだ所にあります。案内の看板が一般のHIGHWAYに比べると充実しているわけではないので、ちょっとややこしいですが、なんとか街の中のロードハウスに到着。アボリジニの街だから、もしかして木と葉っぱで出来た家が並んでいるのを想像してしまいましたが、そんな事はありませんでした。ちゃんとというか現代風の家が立ち並んでいます。住んでいる人の人種を除けば、白人の街となんら変わらない雰囲気ですね。

LAVERTONで給油してまだ100kmも走っていませんが、念のためにここでも満タン。ちなみにここに来るまでにすれ違った車は4台でした。これを多いとみるか少ないとみるか。しかしこれだけ通れば、何かあっても1日以上そこで誰かが通るのを待つという事は無さそうです。一応2、3日は生きていけるだけの水と食糧は携行していますから、砂漠で干からびるという最悪の自体だけは避けられそうな感じです。

COSMO NEWBERRYを出て、再び走り出します。本当はここで今日は泊まりたかったのですが、残念ながら宿泊施設がありません。宿泊施設があるのは、ここから更に200km以上行ったところにあるTJUKAYIRLAロードハウスです。でまあ道以外何もないダートを走っていくわけですが、もう一つよく見掛けるものがあります。それは路肩の車の残骸。アボリジニ達は相当なスピードでこの道を走っていくそうですし、実際何台か見掛けたそららしい車も大変なスピードでした。あのスピードでは事故も多そうだし、事故ったときの被害も大きいだろうなと思うのですが、と言うことはこの車の残骸は全て事故の跡という事でしょうか。しかし、明らかに故意にひっくり返した車もありますから、事故半分、捨てていったの半分といった所でしょうか。

そして、路面の状態はと言うと、そこそこコルゲーションがありますが、まだこの位ならそれほど問題はありません。2、3度フロントを取られて転倒しかけた事はありますが、なんとか耐えることが出来ました。道幅は広いし、路面は固いしまずは走りやすい道と言っていいでしょう。でも、この先に深い砂地があってバイクでは押してしか通れない様な場所もあるそうなので、まだまだ油断は出来ませんけど。

今日はちょっと変わったものとして、ラクダを見掛けました。こんなところにラクダ牧場があるわけがありませんから、あれは野生のラクダでしょうね。オーストラリアにはもともとラクダは居なかったと思いますので、ヨーロッパ人が持ち込んだものが野生化したのでしょう。こういうのって、ほっといて生態系とかに影響ないんでしょうかね?

そして、ついにTJUKAYILRAロードハウスに到着。今日は300km以上のダートを走りましたから、1日のダートの距離としてはこれまでで最長になります。着いたらとりあえずペトロール補給。なんとここでは1リットル当りA¢140。これまでの最高価格です。ちなみにその次に高かったのは、COSMO NEWBERRYのA¢131.9だったのですが。しかも、ここのペトロールは給油のユニットごと檻に入っています。これまでホースにカギが掛かっているものは見ましたが、ここまでなっているものはこれまた初めて。僻地へきたんだなぁ、と実感させてくれます。と、かなり大変なロードハウスですが、ここのおやじはなかなか気さくでいい感じです。それほど話をした訳ではないのですが、いい感じの笑顔でした。

キャンプの申し込みをして、テントの設営。しかし今日はかなり風がきつく、テントが飛ばされそうになるので、しかたなくペグを打ちます。わたしは携行の重量を考えてかなり小さなハンマーにしているので、ペグを打つのに結構時間がかかります。ぼちぼち打ち込んでいると、なんと近くに居たキャンピングカーのオージーが大きなハンマーを貸してくれるではありませんか。親切なオージー。更に、地面が結構固くてわたしの手持ちの小さなペグではペグ自身が負けて曲がってしまうのを見ると、もっと丈夫なペグを貸してくれる。ううーん。ありがとう。

ちなみに今日のキャンプ場の宿泊客は、わたしの他はこのオージーとバスツアーの一行だけ。なんとこのGREAT CENTRAL ROADを走るバスツアーがあるのですね。しかし、こんな道以外何もない所を、バスに揺られて楽しいのでしょうか?でもまあ、楽しいと思う人が居るからツアーが成り立っているのでしょうね。わたしにはよく分かりませんが。

今日の夕食はロードハウスでバーガーを注文。A$8とちょっと高めですが、この立地では仕方が無いという所でしょう。今日はダートを結構走ってそこそこ疲れましたからビールを飲むとおいしいと思うのですが、残念ながらこのアボリジニランドは全面的にアルコール禁止。アボリジニ達の文化や生活を保護するためでしょうけど、アボリジニ自身はお酒を作らないのでしょうかね。自分たちで作る酒はOKなのかな。

走行距離
430km
買い物
ペトロール A$11.15、ペトロール A$4.40、ペトロール A$12.70、キャンプ A$7.00、夕食 A$10.50
ここからGREAT CENTRAL ROAD。行き先にALICE SPRINGSが入っているのがイイっす
ここからGREAT CENTRAL ROAD。行き先にALICE SPRINGSが入っているのがイイっす
路面はこんな感じ
路面はこんな感じ
路肩で休憩。ほとんど車は通らない
路肩で休憩。ほとんど車は通らない
時々こんなのが。事故?廃棄?
時々こんなのが。事故?廃棄?
この先ロードハウス
この先ロードハウス
オリの中のペトロール
オリの中のペトロール
ロードコンディションも確認出来ます
ロードコンディションも確認出来ます
ゆ〜ひ〜
ゆ〜ひ〜

8月10日

天候:晴れ

今日の目的地はWARBURTONという街。距離は約250km。その間なーんにもありません。とにかく走るしかありませんね。ということで、もくもくと走り始めるのですが、今日はちょっとコルゲーションがひどい。それほど激しいものは無いのですが、ひたすらコルゲーションの区間が続きます。途中、コルゲーションでない所がしばらく続くと、ホッとするくらいです。ちなみにこのコルゲーション、サスペンションの固有振動数とコルゲーションの周波数をぴったり合わせてやれば、全てサスペンションで吸収できる理屈になります。その速度がおおよそ90km/hとか聞いたことがありますが、わたしの腕でその速度を出すと、きっとすぐにミスって転けて大怪我をする事でしょう。地道に振動に耐えるしかありませんね。もしくは、あまりにもひどいところでは逆に速度を落として凌いでいます。

ちなみに今日の天気は一応晴れなのですが、結構厚い雲が空のあちこちに出ていてしかもそれがどういうわけかちょうどお日様の位置と一致しているものですから、わたしとしてはちょっと気温が低めです。かといってこの天候だと、お日様が出るときっと暑いでしょうねぇ。ちょうどいい気温というものはなかなかむずかしいものです。

そうこうしている内に、NGAANYATJARRAKU SHIREの看板発見。ここから先は、いよいよと言うかようやくと言うか、permitの必要なアボリジニランドです。まあ、無いだろうとは思ってはいましたが、やっぱりpermitを確認するような検問はありませんでしたね。ただ、道があって、看板があるだけです(^^)。

そして、本日の目的地WARBURTONに到着。ここはロードハウスだけがあるのかと思ったら、ちょっとした街になっているようです。とりあえずペトロールを給油すると、やはりここもユニットがまるごと檻の中に入っています。そして価格もA¢140/リットル。キャンプ場を申し込んで、今日の走行はおしまい。250km程だったため、午後2時には走り終える事が出来ました。まだ早い時間と言えばそうですが、今から次の街に行くと言ってもやっぱり200km以上ありますから、正直とても無理ですね。無理をして事故ったりしてもばからしいので、ゆっくり行きましょう。それにしても、今日でようやくGREAT CENTRAL ROADの全行程のようやく半分に辿り着いたわけです。残りの区間も2日掛けて走る積もりですので、合計4日。走る前から分かっていた事ではありますが、タフなコースです。

それにしても今日の区間はコルゲーションがひどかった。ちゃんと測っているわけではありませんが、体感としては全区間の半分くらいがコルゲーションだった様に思えます。まあ、この先にあると聞いている深い砂地に比べれば、走れる分だけコルゲーションの方がマシと言えばマシですが、これだけ続くと腕も結構疲れますし、バイクもちょっと心配です。ここで壊れると、かなり厄介な事になるでしょうし。そして、今日すれ違った車は全部で12台。途中ちょっとあやふやになったのでもしかしたら数え間違いがあるかもしれませんが。昨日より1台多いですね。

また、このWARBURTONはいくつかのOUTBACKルートの交差点の様になっているみたいです。地図をみると、複数の道がここを通っています。有名なGUNBARREL HIGHWAYも通っているようですね。わたしはハードなGUNBARREL HIGHWAYを走る積りはありませんが、もしも入り口の看板などがあるならば、是非見てみたいものです。見つかるといいのですが。

走行距離
246km
買い物
朝食 A$4.50、ペトロール A$15.00、キャンプ A$7.00、食糧 A$13.50、洗濯 A$3.00
これがコルゲーション
これがコルゲーション
SHIRE OF NGAANYATJARRAKU
SHIRE OF NGAANYATJARRAKU
これはわざとですね
これはわざとですね
路肩で休憩
路肩で休憩

8月11日

天候:曇り後晴れ

今日は絶対に早起きをしないといけない日です。何故かというと、今日の目的地であるWARAKURNAロードハウスは、土日は午後3時までしか営業していないのです。しかも、どうしてだか理由は知りませんが、時間が中央部時間なのです。今居る所は西部時間ですから、わたしにとって今日という日は22.5時間しか無いことになるのです。こりゃ大変。キャンプ場を出発したのはこれまでにない早さの6時半ですが、これとて中央部時間で考えると8時に出かけた事になります。

出発して最初の内はなかなかフラットで走りやすい路面状態が続きました。しかし、30kmを過ぎた辺りから出ましたコルゲーション。でも昨日のよりはまだマシですかね。今日の路面状態としては、これまでの中では砂が比較的多いほうでしょうか。コルゲーションは振動がいやだけど、砂は滑るからいやなんですよね。好き好んでダートを走っておいてこんな事を言うのもなんですけど(^^)。

そして、今日も比較的雲が多いなぁ、と思っているとなんと雨が降ってきてしまいました。これはやです。こんな、雨宿りする所も無いような場所で降られても困りますし、このまま降り続けて道が荒れたり、通行止めに無ったりしてもとても困ります。しかし、幸いな事に雨はパラついただけでやんでくれました。良かった良かった。

しばらくすると、トリプルボーダーの案内看板が見えてきました。この看板に従ってしばらくというかかなり走るとWA州とSA州とNT準州の三つの州の境界点に辿り着く事が出来ます。これはこれでなかなかそそられるポイントではあるのですが、行くのがとっても大変そうですから、めんどくさがりのわたしとしてはパス。多分道も荒れていることでしょうしね。

それでも順調に走っていて、今日はずっとこんな感じかなぁと油断しているとやってきました水たまり。それほど幅が広い訳ではありませんが、道のほとんどを塞ぐようになっていますので、水の中を通るしかありません。それほど深そうには見えないのですが、水が濁っていて底が見通すことが出来ないのがちょっと気になります。一応、もしかしたら急に深くなっている所があるかもしれませんので、ゆっくり底を確かめながら慎重に通過しました。結局、今日はこの他にも何カ所か水が出ている所がありました。どれも大したことはなかったのは、乾期のお陰と言う事でしょう。まあ、雨期だったら道自体が通行止めになっていたでしょうけどね。

結局、今日すれ違った車は11台というところで、ロードハウスに到着。時間は中央部時間で1時半。3時には間に合いましたが、もしも途中でトラブルがあったりしたら危なかったところでしたね。ロードハウスでペトロールを給油し、キャンプ場を申し込み、食糧を買い込みと、毎日の用事を済ませていたのですが、このロードハウスにも例によってアボリジニの家族連れが買い物に来ていました。それはいいのですが、よく見ると子供の一人はまったく服を着ていない。WARBURTONのロードハウスで「パンツ履いていない子供は立ち入り禁止」というはり紙がしてあったので、多分そうだろうと思っていたのですが、やっぱりアボリジニは小さな子供は服を着せない事があるのですね。まあ、寒くはなさそうだからいいのかなぁ。

さて今日でGREAT CENTRAL ROADも800km程やってきました。正直言って、毎日朝から夕方までダートばかりだとちょっと飽きてきたという所でしょうか。だからと言って途中で止めるわけにもいかないのですけれど(^^)。

走行距離
226km
買い物
ペトロール A$13.00、キャンプ A$8.00、食糧 A$15.00
この先トリプルボーダー
この先トリプルボーダー
ところどころ水が出ている
ところどころ水が出ている
通行許可(permit)の警告看板
通行許可(permit)の警告看板

8月12日

天候:快晴

今日はAYERS ROCK RESORTまで走ってしまう予定ですが、途中DOCKER RIVERという所で補給は可能です。ここのロードハウスが日曜は11時から12時までしか営業していないので、11時までに着けば大丈夫です。DOCKER RIVERまでは100km程ですから、今日の朝はゆっくりしてもいいな、と思っていたら本当に寝過ごしてしまいました。起きたらなんと8時。朝食を食べてテントを叩んで出発出来たのは9時でした。これだとちょうど開店する頃に到着する事になりそうですね。しかしこのDOCKER RIVERのロードハウス。今日は変則的な 営業時間です。それでも、日曜に営業してくれているだけ助かると言えば助かるのですが。

出発して40kmくらいまでは比較的平坦で走りやすい道が続きました。しかし、例によってそんなに甘い道がいつまでも続くわけがなく、だんだんとコルゲーションが出てくるようになりましたけど。そして、DOCKER RIVERの少し手前でWA州とNT準州の州境がありました。ただ看板があるだけの、ちっぽけな州境です。検疫所もあるわけがありません(^^)。これでいよいよWA州ともお別れでNT準州に帰ってきましたね。と言っても、WA州にはもう1度戻ってくる予定なのですけど。また、州境とDOCKER RIVERの間にキャンプ場の看板が出て いました。これは地図に乗っていなかったので知りませんでした。おそらく簡易トイレとごみ箱とテントサイトがあるだけの無料キャンプ場でしょうけど、この位置に宿泊可能な場所があるというのは、分かっていれば計画を立てる時に参考になったかもしれませんね。

そうして、DOCKER RIVERに到着。ここもアボリジニの小さなコミュニティになっている様で、何軒もの家が立ち並んでいました。ちょうど11時になっていましたので、ペトロールを補給。ちょっと休憩をしていると、テイクアウェイのお店も開店時間になったためか、あちこちからアボリジニが集まってきました。そして子どもたちもたくさん居るのですが、やはり日本人の旅行者が珍しいのか寄ってくる寄ってくる。と言っても、少し距離を置いて見ているだけなのですけど。ちょっと見せ物になった気分です。また、ここの子ども達はパンツだけは履いていました。逆に言うとパンツしか履いてなかったのですが(^^)。

ついでに何か食べ物を買っていくかとテイクアウェイショップに行ってみてちょっとびっくり。このお店の営業時間が、水曜から日曜の11時から13時半と15時半から17時半になっています。月曜と火曜はお休み。この営業時間がテイクアウェイだけなのかペトロールもなのか、聞いてみれば良かったのですが、聞くのを忘れてしまいました。わたしが来た今は営業しているからいいのですが、知らずにやってきて営業していなかったら、AYERS ROCK RESORTまで350km程を無給油で走らなければいけない事になりますから、ちょっと厳しかったでしょうね。

それともう一つ驚いたのが、このお店の店員は白人だったのですが、なんと流暢な日本語を話される。これにはかなり驚いてしまいました。だって、オーストラリアのアウトバック基本的にアボリジニしか住んでいない街で、まさか日本語を話す人が居るとは思わないじゃないですか。なんでもこの人は6年くらい日本に住んだことがあるらしく、あっちこっちを行ったり来たりしながら暮らしているそうです。それにしても、オーストラリアの白人からから見たら日本もアボリジニコミュニティも、どっちもとてつもない遠い場所だと思うのですが。

そんなDOCKER RIVERを後にして、目指すYULARAまでダートを200km!うーん、200km。改めて考えてみると、やっぱりちょっとげんなりですかね。それでもまあ、それほど道が荒れる事も無く、転倒する事も無く走ってきました。そして、ダートを残すところ50km程というところで、なんと対向車にバイクが来るではありませんか。今まで、GREAT CENTRAL ROADを走っていてバイクは1台も見掛けませんでした。こんな道をバイクで走る物好きがわたしの他にも居たとは。って、別にそれほど珍しい事ではないんですけどね。それでもバイクを見掛けたのは今回のダートで初めてだったので、なかなか嬉しかったですね。片手を挙げて挨拶して通り過ぎましたが、後から考えるとちょっとでも停まって話をすればよかったですね。向こうにしても、これから先の道の状態などを聞きたかったでしょうし。 それにしても、今の時間が2時半ですから、これから宿泊可能なWARAKURNAロードハウスまで、どれくらいの時間で走る積もりなのでしょうね。日が暮れるまでに無事に着けばいいのですが。

そして、ついに…ついに見えてきました。道の真っ正面にKataTjutaが!やっぱり、GREAT CENTRAL ROADを走るにあたっては西から東へで正解でしたね。逆に走るとゴールはLAVERTONの街という事になりますが、LAVERTONにはこれといって何があるわけでもありませんからね。それよりはKataTjutaとUluruが出迎えてくれる方が嬉しいというものです。

しかし、見えてからが遠い。やっぱりKataTjutaは大きいだけあって、遠くからでも見えてしまうのですね。正確に計っていませんが、結局KataTjutaが見えてから更に15分程走ったでしょうか。ようやくダートの切れ目が、KataTjutaとUluruへの交差点が見えてきました。これでGREAT CENTRAL ROADを完走です。一度も転倒することなく、走りきる事が出来ました。事前に聞いた情報にあった、深い砂地はどうやら補修された様でありませんでした。4日間、約1100kmの道のりもこれにて終了です。やったー。

Uluru-KataTjuta国立公園内の舗装路を、一路AYERS ROCK RESORTへと向かいます。当たり前と言えば当たり前ですが、DOCKER RIVER方面から来ると国立公園へのゲートはありませんので、入場料を取られる事もありません。ただで入場出来た事になります(^^)。しかし、ここでゆっくりとUluruやKataTjutaを見ていく体力の余裕はありませんのでパスしてキャンプ場へ。1泊だけにしようかと思ったのですが、よくよく考えるとここUluruでやり残した事もありますので、2泊で申し込んでテントを設営しました。

シャワーを浴びて汗と泥を落とし、OUTBACK PIONEER HOTELへと歩いて移動し、BARにてビール!うまい!くー、うまい。しかし、こういう時に一人旅だと一人で呑むしか無いのでつまんないですね。海星さんが居たら良かったなぁと思う瞬間でもあります。

走行距離
331km
買い物
ペトロール A$6.00、昼食 A$2.00、キャンプ A$24.20、ビール A$10.00、夕食 A$9.15、食糧 A$13.00、日用品 A$12.70
NT準州に帰って来た
NT準州に帰って来た
あと少しでGREAT CENTRAL ROADもお終い
あと少しでGREAT CENTRAL ROADもお終い
GREAT CENTRAL ROAD完走!
GREAT CENTRAL ROAD完走!

8月13日

天候:快晴

しまったー、寝過ごしてしまいました。以前Uluruに来たときにやり残したこと第1弾として、今日はUluruの夜明けを見ようと思っていたのに、起きたら7時半。ちなみに今日の日の出は7時24分でした。うむー。この時間でも西部時間だと6時なんですが、これも時差ボケと言うのでしょうかねぇ。明日の自分に期待しましょう。

仕方が無いので、のんびり朝食を食べていると、隣のテントの日本人の人が声を掛けてきました。彼は、ワーホリで入国して、ちゃんと働きながらバスで移動して旅をしているそうです。これまであんまり日本人と会って話をしていませんが、ワーホリを単なる滞在期間の長い観光ビザとして使う人の方が多い様に感じます。彼はここAYERS ROCK RESORTでツアーガイドの仕事が決まったそうで、しばらくテントに住みながら仕事に通うそうです。

遅い朝食が終わったら、それではやり残した事第2弾として、Uluruの周回遊歩道へと出かける事にします。前回来たときは、雨続きでゆっくり歩く余裕が無かったんですよね。でも、今日は快晴だから大丈夫。AYERS ROCK RESORTからバイクで出かけ、国立公園の入り口ゲートで入場料を支払い。ここでよく見ると、なんとチケットの有効期間は3日間になっているではないですか。ガイドブックなどには5日間と書いてあったのに。事実上の値上げという事ですね。

とりあえずUluruに着いたので、例によってバイクで1周。うーん、再びここまで帰ってきましたね。そして、駐車場にバイクを停め、スニーカーに履き替え、水筒を持って出発。このコースは1周約10kmで、おおよそ3時間から4時間かかるそうです。出発したのが11時ですから、2時か3時には戻れるということになるでしょう。

最初の内は元気良くてくてく歩いているわけですが、今日は快晴の上にそろそろ日が高くなってきましたので、日差しが強い。特に帽子などを持ってきた訳ではありませんが、この日差しではあった方が良さそうですね。それにしても、しつこいようですが今は8月、南半球のこの国では真冬です。真冬でこの日差しと気温っていったい…。まったく真夏に来たらどういうことになっていたのでしょうか。あちこちにしつこいほど、水を持ち歩くこと、日射病に気をつける事とはり紙してある意味が分かるような気がします。

歩いていると、意外と言うか何と言うか人と何度もすれ違います。こんなコースを歩く物好きはそんなに居ないと思っていたのですが、それほどでも無いのですかね。でも、Uluruに登っている人の方が圧倒的に多かったように思いますが。

そして、1時頃には1周完了。もと居た場所に戻ってきました。意外と時間がかかりませんでした。そんなに急いで歩いた積もりはないのですが。でもやっぱり歩いてみて正解でした。バイクで駆け抜けていた時よりUluruも周りの景色もゆっくりじっくり見ることができましたので。

歩き終わったら大急ぎでバイクに乗り、カルチャーセンターに移動。何故かと言うとおトイレ(^^)。環境保護のためだとは思いますが、Uluruの周辺にはトイレが無いのですよね。暑いので水をごくごく飲んだせいもあり歩いている終盤からトイレに行きたくなっていたのでした。

一旦キャンプ場に戻って、シャワーを浴びーの洗濯をしーの夕食を食べーのとしていたらすっかり時間が経ってしまいました。Uluruの日没を見に行かなければ。日没時間は一応6時24分と聞いているのですが、30分は前に着かないと日没までの光の変化を楽しめませんからねー。と言いつつ、結局着いたのは6時10分くらい。ちょっと辛いけどなんとか間に合ったという所でしょうかね。今日は完全に快晴だった事もあり、ある意味で単調ではあるけどいい日没でした。

日が暮れた道をAYERS ROCK RESORTへとまた戻ります。夜のビールを買い込むため(^^)、キャンプ場に戻る前にOUTBACK PIONEER HOTELへとちょっと寄り道。ここでたまには試してみるかということで、コイン式のインターネット端末を使ってみました。ブラウザがNetscapeで、日本語表示も出来るのは良いのですが、値段が3分でA$1。インターネットカフェと比べるとめちゃめちゃ高いです。というか、これではちょっと使う気になれません。ここAYERS ROCK RESORTにはこのコイン式端末しか見掛けませんから、じっくりネット徘徊するのはALICE SPRINGSまでお預けですね。それでも、NT準州のロードコンディションページだけでも確認出来たので、その点は助かりました。何も無いよりは良いですね。

走行距離
81km
買い物
公園入場料 A$16.25、ドリンク A$1.70、ペトロール A$13.70、チョコレート A$1.70、ドリンク A$2.00、洗濯 A$4.80、インターネット A$3.00

8月14日

天候:快晴

今日も起きたのは遅い。と言っても6時半。急いで起きて支度して、サンライズビューポイントへと向かいます。が、寒い。めちゃめちゃ寒い。砂漠気候ですから1日の寒暖の差が激しいのは分かりますが、やっぱり寒い。昼間は暑いくせに。そして、サンライズビューポイントは、サンセットビューポイントと反対側にあるため、結構遠いです。キャンプ場を出たときにはまだ真っ暗だったのに、バイクで走っている途中でどんどん夜が明けてきます。走りながらちらちらとUluruを見ていると、刻々と色が変わっていきます。結局、サンライズビューポイントに辿り着いたときにはすっかり夜が明けてしまっていました。走りながら夜明けを見たようなものですね。でも綺麗な景色の中を走った方が気持ちが良いともいいますが。

目的の日の出も見ることが出来、一応満足してキャンプ場に帰ってきて、何げなくレセプションの掲示板を見ると、なんとわたし宛のメッセージが張り出してあるではないですか。内容は、REDBARONと海星さんから電話が欲しいとの事。全く同じ日に別々の内容で連絡が来ることはまずないでしょうから、同じ用件と考えていいでしょうね。REDBARONがからんでいることから、またしてもスピード違反のお知らせが届いたのかと思いながら、とりあえず海星さんに国際電話してみました。すると予想に反して、日本の知り合いの方が亡くなられたというニュース。海星さんも連絡役だったようで、詳しくはわたしの家族に連絡が行っているので聞いて欲しいと。急いで家族に電話してみると、なんとわたしが公私に渡って大変お世話になった方が突然亡くなられたそうです。この方には本当にお世話になっていましたし、まだ40代のお若い方でしたから、とても亡くなられるとは思ってもみませんでした。事故にあったというわけでもなく、全く普段通りに生活していて夜眠られている内に亡くなられたそうです。お通夜が16日、17日がお葬式と聞きましたが、なんせわたしは今オーストラリアのYULARAに居ます。お葬式に間に合うように帰れるかどうかは分かりません。それに危篤状態でも何でもまだご存命ならともかく、既に亡くなられているのであれば、無理してお葬式に間に合うように帰ることにもあまり意味を感じないというような事を伝えて電話を切りました。

という大変ショッキングなニュースを聞いたわけですが、正直言ってわたしにはいまいち実感がわかないと言いますか。頭では情報を理解できるのですが、感情がついてこないと言いますか。それは、わたしが日本から遠く離れた地に居るからなのか、情報を電話で言葉でだけで聞いたからなのか、周りの風景が今日も快晴で気温も高くのどかでいい1日であるからなのか、よく分かりません。とりあえずAYERS ROCK RESORT内を散歩しながら考えて見るのですが、今日も本当にいい天気でのどかな日です。AYERS ROCK RESORT内からもUluruが見えるわけですが今日も昨日と変わらないUluruを見ることが出来ます。Uluruは6億年前に堆積した砂が固まって出来たそうですから、数億年は現在に近い状態でここに在り続けたのでしょう。アボリジニは数千年前からこの辺りに住み続けているわけですから、Uluruの周りでもそれこそ数えきれない位の人の生き死にが起こってきたはずです。そんなUluruの存在に比べたら、一人の人間の死などちっぽけなものなのかもしれません。しかし、そんな人間を超越した存在ではない、ただの人でしかないわたしには全然ちっぽけな事ではありません。少なくとも、これまでと同じようにツーリングを続けるという気持ちは吹き飛んでしまいました。ツーリングをやめたらからと言って何もいい事はありませんが、今は旅を楽しめる気分にはなれそうにありません。では何もかもほっぽり出して緊急帰国するかというと、そういう積もりも起きません。再度オーストラリアに戻ってきてツーリングを続けるという気にはなれませんので、バイクも処分しきちんと旅を終えた状態で帰国したいです。

ではそれで最短で何日に帰国できるか。16日にはとても間に合わないと当初思ったのですが、落ち着いて考えてみると無理ではないかもしれません。バイクはALICE SPRINGSなら処分できるでしょうから、そこから飛行機を乗り継いで移動すればなんとかなるかもしれません。とりあえずフライトスケジュール的に間に合うかどうかだけも確認しようと、AYERS ROCK RESORT内のジャパンデスクという日本語で応対してくれるカウンターに聞きにいったところ、ここでは航空券の案内はやっていないとのこと。しかし、空港にはカンタス航空とアンセット航空のカウンターがあるので、そちらなら分かるのではと教えていただけたので、早速移動。こういう時、空港が近くにあるというのは良いですね。バイクで10分も掛からず空港に到着です。YULARAには結構長く居ますが、この空港には初めて来ました。カンタス航空のカウンターで聞いてみると、カンタス航空の全航空便のタイムスケジュールが載った冊子を見せて貰えました。それを見るとSYDNEY経由であれば、16日の朝に東京に帰り着くことができそうです。そうと分かれば、ここでチケットも買っていきたかったのですが、残念ながらここのカウンターでは国際線のチケットは扱っていないとのこと。これはALICE SPRINGSで購入するしかありません。

そうと決まったら早速出発するしかありません。テントに戻った所、昨日のワーホリの方が居られたので、急遽日本に買えることになった事情を説明。不要になったわたしの食糧や洗濯洗剤などをさしあげると、とても喜ばれてしまいました。わたしにとっては、もうお荷物でしかないものなのですけど。テントをたたみ、バイクに荷物を括り付けてさあ出発。前回、海星さんと合流するためにAYERS ROCK RESORTからALICE SPRINGSへ走ったとき、ここを出たのは午後1時でした。くしくも、今回も出発したのは同じ時間の午後1時。前回は午後7時頃にALICE SPRINGSに着きましたから、今回もおそらく同じくらいの時間に着くことでしょう。今日中にALICE SPRINGSに着きさえすればいいですからそんなに急ぐことはありません。逆に、下手に急いで事故にでもあったほうが大変です。こんな時だからこそ、慎重にいかなければいけません。

走って走って走って走って。450km走って、ALICE SPRINGSに到着。やっぱり時間は午後7時になってしまいました。ALICE SPRINGSでのわたしの定宿になったMELANKA LODGEに行って部屋を取りましたが、今日はシングルルームにしました。ドミトリーにして同室になった人とお話をする気には今日はなれませんし、今晩は荷物の整理もしなければいけませんので、一人で過ごせる部屋の方が良いです。

部屋に荷物を置いた後、次にしたのはインターネットカフェに行って、航空券のオンライン予約に挑戦です。今の時代、大抵の航空会社はWebPageからチケットを予約出来るようになっていますので、カンタスもきっとあるでしょう。ページを見てみると、期待していた日本語による予約ページはありませんでしたが、英語ではオンライン予約が出来るようです。分からない単語がいくつか出てきましたので、これまたオンラインの翻訳サービスページを開きながらなんとか予約を完了させました。というか、完了させた積もりです(^^)。いまいち不安が残りますが、現時点では完了したと信じるしかないでしょう。念のために明日の朝早くに空港に行って、カンタス航空のカウンターで確認しようと思います。しかし、当たり前ですがオンライン予約をすると、チケットの値段が正規料金になってしまいます。明日の便に乗りたいという希望ですから格安チケットが使えないのは仕方ありませんが、価格には約5倍程の値段の開きがあります。お金がかかるのは仕方ありませんが、この価格体系には何か納得のいかないものがありますね。それでいて、実際に飛行機に乗ったら払った値段に関係なくサービスは一緒なのですから。

走行距離
507km
買い物
チョコレート A$1.50、フォンカード A$10.00、昼食 A$4.10、キャンプ A$12.10、ペトロール A$12.10、食事 A$5.10、バックパッカー宿 A$42.00、夕食+ビール A$9.00、食糧 A$3.50、飛行機チケット(ALICE SPRINGS-SYDNEY) A$656.04、飛行機チケット(SYDNEY-TOKYO) A$3158.00

8月15日

天候:快晴

寝過ごすかと思いましたが、なんとか6時半には起きれました。一応目覚まし時計を持ってきていたのですが、どうも寝返りをうったときに踏みつけてしまったらしく壊れてしまったのですよね(^^)。自業自得ですが、ちょっと不便です。

とりあえずバイクに乗ってALICE SPRINGSの空港へ。これまた街から10数kmと非常に近いところにあります。オーストラリアはどの都市も空港が近くにあって便利ですね。日本も見習って欲しい所なのですが。着いてみると空港のカウンターには誰も居ない。ちょっと早すぎたようですね(^^)。しばらく待っていると朝一番の便のチェックインが開始されるようなので、カウンターに行って昨日予約をした積もりのチケットの発行をお願いすると、これはどうやらE-Ticketというものだったようで、全てオンラインで処理されるので紙の航空券は発行されないとのこと。写真付きの身分証明になるものを持ってくるだけでチェックイン可能とのことでした。ともあれ、無事にチケットが取れているようで一安心です。

チケットが取れていたという事で、次は街に取って返してバイクの売却です。SYDNEYで購入してから2カ月半。18000kmを走ったまさに愛車ではありますが、まさか日本に持って帰るわけにもいきません。昨日、REDBARONと取引のあるというALICE SPRINGSのバイク屋を紹介してもらったので、とりあえずそのDESERT CITY MOTORSというお店へ行ってみました。ところが、なんとこの店ではA$1000でしか買い取れないとのこと。A$1000ですか。A$3000くらいにはなるかなぁと期待していただけにこの価格はちょっとショックです。お金が損するという事もありますが、まだまだ綺麗でトラブルも無いこのTT600RがA$1000分の価値しかないというのはバイクがあまりにもかわいそうです。それに、この程度の値段しか出さないということは、買い取ったこのバイク屋でもあまりまともに商品として取り扱う気がなさそうです。偉そうな事を言えた身分ではありませんが出来れば次に乗る人にも大切に乗って貰いたいですし、そのためにはまずお店に大切に扱って欲しい。A$1000で買い取られては、それは期待できそうにありません。

ちなみにこの時、ショップで日本人ライダーの方にお会いしました。彼はタイヤ交換をしてもらいに今日ここに来たそうです。わたしにとっては、オーストラリアで会った2人目の日本人ライダーです。せっかくお会い出来たのですが、わたしが今日で日本に帰るという話をすると驚かれてしまいました。まあ、そりゃ普通は驚きますよね。

A$1000では仕方が無いので、前回ALICE SPRINGSに来たときにタイヤ交換でお世話になったRACE MOTORCYLE YAMAHAへと行ってみました。ここは海星さんがXTのエンジン修理でお世話になったお店ですね。ところが、このお店ではなんと買い取れないとの返事。中古バイクの買取自体をやっていないのか、わたしの提示したA$3000という値段では買い取れないという事だったのか、細かいニュアンスは分かりませんでしたが、どちらにしろここでも買い取って貰えないようです。

あと1軒、ALICE SPRINGSにはKAWASAKIのバイク屋があるので、そこに行ってみたらと言われたので、そちらに向かいます。そうすると、ここではA$2500で買い取ってくれるとのこと。希望額よりは少ないですが、それでもA$1000よりはよっぽどマシです。ちなみになんで安くなったかと言うと、ひとつはビッグタンクに換装していますが、オージーはあまりビッグタンクを使わないのでその点がマイナス。もう一つはオイルフィルターからオイルが染み出している事。この染み出しはわたしも気が付いていたのですが、次々に漏れ出している分けではなさそうということでほったらかしていたのですよね。おそらくはPERTHで定期点検に出したときに、作業中にこぼれただけだとは思うのですが。こんな事なら、きちんと拭き取っておけば良かったですね。

バイクと現金の引き渡しは、わたしが泊まっているMELANKA LODGEで行うという事になり、一旦宿に引き換えす事にしました。帰る途中DESERT CITY MOTORSの前を通りがかると、先ほどの日本人ライダーの方が居られたので、バイクが売れたことを報告すると共に、ちょっとお話。ちなみにこの方は観光ビザで入国されているのですが、大使館に直接出向いて手続きして6カ月滞在のビザを貰っているそうです。そうか、そういう方法があったのか。それは知りませんでした。また、彼にわたしとTT600Rの最後の記念写真を撮っていただけました。彼は12月頃に日本に戻り、その後WegPageに写真を掲載してくださるそうです。

MELANKA LODGEに戻ってしばらく待っていると、先ほどのバイク屋の方が到着。路上(^^)で現金を受け取り書類にサインをして取引完了。わたしにとって3台目のバイク、TT600R。所有して乗った期間は短かったですが、走行距離ではこれまでで一番長い付き合いでした。そのバイクがバイク屋のバンに乗せられてまさにドナドナ状態で連れていってしまわれるのは、さすがに少し寂しいものがありますね。

しかし、そんな感傷にゆっくり浸っている時間もありません。バイクという移動手段が無くなってしまいましたので、バスに乗って空港に移動。トイレでバイクウェアからジーンズとTシャツに着替えて普通の人モードにチェンジ(^^)。12時45分出発の飛行機でSYDNEYへと向かいます。たまたま座席が窓際だったのでしばし地上の風景を眺めていました。わたしが走ったRED CENTREの大地は、空から見るとこんな風に見えるのですね。山脈も湖もひどくちっぽけに見えます。その中を細く真っすぐな道が1本伸びている。所々、大地が波打った様になっている所があり、これもコルゲーションなのかと思ってしまいました。あと、お昼のフライトだったので昼食が出たのですが、ドリンクと聞かれたのでビールをお願いするとなんとA$5.00。国内線ではビールは有料なのですか。そういえばそうだったような気もする。ソフトドリンクはサービスの様ですから、そっちにしておけば良かったです(^^)。まだまだ海外旅行どころか、飛行機にすら慣れていないのをこんな所で露呈させてしまいました。

そして飛行機は無事にSYDNEY空港に到着。何度も来た事のある空港なのですが、どうもターミナルの風景に見覚えが無い。よくよく考えると、ここは国内線のターミナルで、何度も行ったことがあるのは国際線のターミナルでした。バスに乗って国際線のターミナルに到着。ああ、ここだここだ。見覚えがある。

さて、東京行きのフライトは22時15分発ですが、今は16時。まだ6時間程時間があります。ターミナルからCITYまでは電車で10分程ですから、多少ならば観光やショッピングをしてくる事はできそうです。SYDNEYは綺麗で賑やかで結構好きな街です。途切れ途切れですが、合計半月程過ごしましたので愛着もあります。無事にツーリングで一周してきて戻ってきたならば、2、3日はここで過ごしてじっくりと名残を惜しもうと思っていたのですが、それはもう出来ません。少しでもその名残惜しみをしてこようかとも思ったのですが、結局なんだかんだと時間を過ごしている内に行けず仕舞いになってしまいました。

空港でしたなんだかんだの一つは、REDBARONに報告と挨拶のお電話。今回、日本の家族がわたしに連絡を取るのに仲介役を引き受けて下さりもしましたし、ALICE SPRINGSでバイクが売れるようにお手伝いもしていただけました。そして何よりも良きツーリングパートナーであったTT600Rを購入したお店。REDBARONが今回の旅の始まりでしたがら、その事には感謝しなければいけません。予定では、SYDNEYまで戻ってきた後、REDBARONでTT600Rを売却して旅の完了にしたかったのですが、それは残念ながら果たせませんでした。REDBARONのオザワさんには、今回走り残した所を走りにまた来てくださいよと言われてしまいました。そうですね。また必ず来るとは言えませんが、それが出来たらいいかもしれません。

走り残した所としては、TANAMI TRACKは走りたかったです。その途中にあるWOLFE CREEK METEORITE CRATERも見たかった。そして何より、SYDNEYへと戻って、5月24日に越えたHURBOUR BRIDGEを今度は逆に北から南へと渡って、旅の完結にしたかった。でもそれは、かないませんでしたね。誰かに命令されたわけではなく、わたし自身が考えて出した結論ですし、やはり今はツーリングを続ける気持ちにはなれません。今回のわたしの旅は終わったのです。それに、もしもまたオーストラリアに来ることがあってバイクで走る事が出来たとしても、今回走り残した所を走ることが出来たとしても、それはあくまでも新しい旅であって、今回の旅の続きにはならない。そう思うと、あらためて"今"という時間を大切にしなければいけないなと感じます。大切な人の突然の死と、わたしの旅の突然の終わり。並べる事が出来ない二つの出来事ですが、この二つの事が、今という時間の大切さを改めて考えさせる。旅の終わりになって、そのような事をふと考えました。

オーストラリアという国は、本当にいい国です。住んでいる人たちも本当にいい人たちです。わたしのいい加減な英語にも付き合って親切にしてくださいます。そして、どこに行っても誰にあっても、みんながみんな話をするときに本当にいい笑顔を向けてくれます。典型的日本人というと語弊がありますが、わたしは笑顔がかなり苦手です。しかし、オージーのこの自然な笑顔に出会うと、こちらも自然と笑顔になります。こんないい所をバイクでツーリングするという体験が出来て、本当に良かったと思います。

買い物
ドリンク A$1.40、ドリンク A$2.20、バス A$10.00、バイク A$-2500.00、ビール A$5.00、バス A$2.60、昼食 A$9.65、デザート A$9.00、電話 A$2.00、ドリンク A$2.50、チャリティー A$0.65

あおやぎのさいと2.0 ツーリングレポート