スクラップ・ビルド時代の終焉とマンション購入戦略

2026/3/25作成

たいそうなタイトルを付けましたが、内容はそこまでたいそうではありません。いつものことですが。

個別の記事を覚えてないのでリンクは張りませんが、ここんところのニュースで「物価高騰で建築費が値上がりしまくっている(例:中野サンプラザは再開発計画がとん挫)」「人手不足でゼネコンはキャパオーバーを起こしており、数年先まで既に予定でいっぱいで今から依頼してもすぐに着工できない」などをいう話を聞きます。

要するに、物価高騰と人手不足により、従来のように工事が出来なくなってしまっているということですね。マンションにしても商業ビルにしてもですが、これまでは比較的簡単に建て替えが行われていたように思います。まだまだ使える建物を壊して新しく建て直す、スクラップ・ビルドが当たり前だったんですね。ところがそれがこれからは出来ないかもしれないというわけです。

そうすると何が起こるかというと、既に建っている建物を大事に使うようになるんじゃないかなと個人的に予想するんですよ。そうなって欲しいという願望もありますが、現実問題としてもう新規に建てられないなら背に腹は代えられないというのはあると思うんですね。

例えばこのサイトでも散々書いてきた限界マンション問題。建物はまだまだ十分に使えるのに、区分所有者が高齢化して管理組合が機能不全に陥ってしまう問題ですね。従来、そうなったマンションを救うことは難しかった。救済しようとしてもお金と手間が莫大にかかるから、誰も手を出さなかったんですね。でも、そんなマンションでも価値が出るようになると、手を出す人も現れるかもしれない。であれば限界マンションも十分に活用されるようになるかもしれませんね。

旧耐震基準の建物はともかく、新耐震基準の建物自体は100年くらいは平気でもつらしいですね。でも従来は経済的な寿命がせいぜい数十年で、その頃に解体・建て替えが行われていた。でも今後は多分解体も建て替えも難しいので、建物の寿命まで活用するケースが増えるんじゃないかと思うんです。

従来は限界マンションになる前に売り抜けてしまうのが賢いマンション購入戦略だったんですが、その常識も覆るかもしれませんね。世代をまたがって何十年も同じマンションに住み続けるのが当たり前になるかもしれません。