管理組合による自治会機能

2013/3/2作成

マンションの管理組合とは、マンションという建物の管理を行う団体です。住民についても管理組合が関わることは無いわけではありませんが、それはどちらかというと副次的な機能となります。あくまでも主目的は建物という不動産の管理。

とはいえ、マンションというのは共同住宅ですから、多くの人が集まっています。人が集まれば当然に自治的な機能が求められることになります。こうした機能は一般に町内会などの自治会に委ねられることになります。大規模マンションでは、マンション単独で管理組合とは別に自治会を組織するところもあるでしょう。どちらにしろ、管理組合とは別組織で自治を行うのが基本となります。

自治と一言で言っても、その機能は多様です。お祭りのような大きなイベントの開催から、日常の道路清掃まで様々なものがあります。そうしたなかで、最近の無縁社会のなかで重視されるのが、自治会による地縁の維持ではないかと思います。と言いましても、昭和の昔のように味噌や醤油を貸し借りするような地域社会を復活させるというわけではありません。現代には現代の地縁のありかたがあるのではないかと思います。最近では独居世帯、特に高齢者の独居世帯が増えているわけですが、そうした世帯は特に地域で孤立しがちですので、自治会のような組織が積極的に関わることによって孤立を防ぐようなことは、これから非常に重要になってくるのではないかと思うのです。

さて、こうした話がマンションとどう関係してくるのかというと、地域の構成員としてのマンションは一つ特殊性を持っているのではないかと思うのです。それはオートロックなどのセキュリティ機能です。セキュリティ機能は防犯面などではとても優れているのですが、一方で地縁を結ぶのを阻害しやすくするという面もあります。地域の人がマンション内の家庭に気軽に声掛けしたいとしても、そもそも敷地内に入り込むことが出来ないわけです。そこで登場するのが管理組合ではないかと思うのです。

管理組合は最初にも書きましたとおり、マンションという建物の維持管理のための組織ですが、副次的に住民の居住環境の改善のための活動も行います。セキュリティ機能によって地域社会と分断されているマンションにおいて、管理組合が自治会の機能を分担することで、マンション内での自治機能を高めることが出来るのではないか。そういったことが、これからの管理組合には求められるのではないか。そういったことを最近感じます。