東京ミニマンションバブル

2007/4/30作成

バブル崩壊以降、下がる一方だった地価が下げ止まり一部では上昇に転じているそうです。それに合わせてマンションの価格も上昇してきているようです。一応東京23区内である我が家の近所のマンションでも、新築・中古共に価格が上がってきています。時にはうちのマンション内の住戸が中古で売りに出されることもありますが、その価格は分譲時並か場合によっては少し高くなっていたりもします。4年前には200万円安であまり下がってないなと喜んでいたんですが、それどころではありません。

自分の住んでいるマンションの中古価格が上がっているというのは正直嬉しい部分もあるんですが、売る予定があるわけじゃないので、現時点で別にどうこういうことはありません。単なる気持ちの問題です。ただ、それだけではどうも済まされなさそうな経験を、最近とあるマンションのモデルルームでしました。

そのマンションは立地とか床面積とかいろいろ条件は違いがあるものの、価格がうちのマンションの2倍以上もします。全プラン中、最高価格はなんと1億円。こんなマンション、普通のサラリーマンでは到底買えないと思うんですが、販売員は超強気で「東京のマンション価格はまだまだ上がります。今買っておかないと二度と都内では買えません。」ときたもんだ。

いやまてその台詞、どこかで聞いたことがあるぞ。って脳内を検索するまでもありません。バブル経済の頃に散々言われていた台詞です。私は当時はまだ学生だったんで自分で直接聞いたわけではありませんが、それでもニュースなどでいくらでも耳にしています。一方、20代と思わしき販売員の方は当時小学生でしょうから、多分バブル経済を知識としては知っていても歴史の中の出来事という感じで、リアルな感覚としてはわからないんでしょうか。私の場合もオイルショックがそうですから。トイレットペーパーを買占めなんて笑い話にしか思えません。

ということで、私は今の東京のマンション市場をバブルだと思います。と言っても、かつてのバブルほどの規模にはならないと思いますので、ミニバブルといったところでしょうか。もちろん単なる素人の私が少数の事例だけを元にバブルだなんて言ったところで信憑性ゼロなんですけれど。