分譲会社によるマンションコミュニティ作りはどうか

2005/9/8作成

マンションは分譲会社が販売します。当然に誰に売るかを決めるのは分譲会社です。どんな年齢、家族構成、職業の方を選ぶかは、分譲会社にしか決める権利はありません。分譲会社もまさかヤクザには売らないとは思いますが、いかにもトラブルを起こしそうな人(具体例が思いつきませんが)でも、お金さえ払ってくれればお客様だとばかりに売ってしまうかもしれません。しかし、そうして販売されたマンションに住む人はひとつの管理組合を作って暮らさなければなりません。そして、そのメンバーを決めた分譲会社は管理組合には関わりません。よくよく考えると、なんかおかしくないですか?

これは、生活やマンション管理という問題と、不動産売買という事象が無関係なまま絡まってしまっているのが問題です。かといって生活が大事だからと分譲会社の商売を曲げてしまっていいかというと、それも難しいでしょう。だいたい何をもって好ましい居住者というのかも難しい問題ですし、それを分譲会社が選別する事は不当差別で社会問題となりかねません。でも例えば「当マンションは20代の方だけに販売します」なんてのがあったら、面白いかもしれませんけどね。

どんな人を選ぶかは分譲会社に任せるしかないにしても、実際に住まう人がまったく知らない同士というのは、マンション管理上では難しい面があります。だからマンション管理の本でもコミュニティ作りが大事と書いてあったりするのですが、実際にコミュニティ作りを始めるのは住み始めてからです。でもマンション管理は竣工したその日から始まるのに?

そこでですが、竣工前から住民同士の親睦の機会を設けるってのはどうでしょうかね。新築マンションの分譲の場合、購入者が集まる機会は何度かあります。オプション説明会だとか駐車場の抽選会とかね。そういったせっかく多くの住民予定者が集まる機会があるわけですから、その後に希望者だけででも親睦会とか開いたらどうなんでしょうね。それだけで簡単に打ち解けるわけではないですが、何もしないよりは違うでしょう。分譲会社にとっては、たいしたコストになるわけではないと思うのですが。