フリーランスはプロジェクトのコアに係われない

2007/6/13作成

私がまだサラリーマンだった頃の話。とある社内プロジェクトに参加して、下っ端ですが企画段階から結構口を出していました。プログラマとしては私がトップだったので、開発業務については基本設計から自分でやりました。そして、実際に開発工程という段になると人手が足りないので外注のスタッフを呼んだわけです。外注の出来が悪くて苦労したという話ははいて捨てるほどありますが、このときは運のいいことに非常に優秀な人が見つかりました。ぶっちゃけ、私よりはるかに優秀。しかし、その人が参加した段階ではすでにプロジェクトの詳細は決まったあとだから、その人がいくらいいアイデアを持っていたとしてももうどうしようもないわけです。つまり乱暴に言ってしまえば、フリーランスはプロジェクトのコアに係わることが出来ないわけです。

もちろんそうでない場合もあるでしょう。コンサルのようにコアに係わる事が前提の職種もありますし。でも私の職種であるプログラマの場合は、そういう例はあまりなさそうです。

人によって志向する仕事は様々です。プロジェクトのコアに係わりたいと思わない人だってたくさん居るでしょう。でもそうじゃなくて係わりたいと思う人は、フリーランスの道は少なくとも遠回りにはなると思います。私は当時はコアに係わるようになりたいと思っていたのでフリーランスはなりたくないと思いました。今は考えが変わって、それ以外のメリットの方が大きいのでフリーランスになりましたけれど。