経営と実務の両立

2008/4/17作成

経営者と言えば会社の顔です。小さな会社においては実務においても社長が顔である場合が多いですね。さて、その経営と実務の両立が可能かどうか、会社のタイプ別に考えてみたいと思います。

完全一人会社
社長も実務者も全部一人でやっている会社。会社というかフリーランスですね。現実にはこのタイプが一番多いのかもしれません。うちもこのタイプです。
完全一人会社にアシスタント付き
社長も実務も基本的に一人でやっているけど、補助的な作業を行うアシスタントを雇用している場合。社長が雑務に追われることなく業務に注力できると言う意味ではかなり理想的なタイプだと思います。
社長のほかにも実務者が居る

社長も実務をするけれど、社員も居て実務もする。会社の成長過程においてよくあるパターンだと思います。が、個人的にはこれは非常に危険なタイプではないかと思います。というのは、クライアントは社長のスキルを目当てに発注をしてきますが、実務は社員が行う場合もある。このクラスの会社の場合は実務者としても社長が一番レベルが高いのが通常ですから、成果物のレベルのミスマッチが起こる可能性がある。また、社長は経営と実務の両方をしなければならないために非常に多忙になるという問題点もあります。

実は私が以前に勤めていた会社もこのタイプでしたが、無理がたたり潰れてしまいました。世間的に有名な例で言えば、手塚治虫の虫プロも当てはまるでしょう。

社長は経営に専念。実務は社員が行う
経営と実務が分離しているという、会社として最も完成した形態。成長を目指す企業は多分ここを目指さないといけないんだと思うんだけど、得てして一つ前の社長が実務者を兼ねる段階に留まってしまうパターンが多いんじゃないかと思う。