仕事と家族どっちが大事

2007/9/25作成

仕事と家族のどっちが大事でしょうか。高度成長期のモーレツサラリーマンだったら間違いなく仕事だったんでしょうかね。

現代だと家族の方が大事って答える人が結構いるんじゃないでしょうか。それは理にもかなっていると思うんです。仕事においては、よほど特殊なポジションに居る人で無い限り、つまるところは替えの効く歯車でしかありません。これは別にヒラリーマンに限った話ではなくて、相当に偉い人でもそうです。

一方、家庭ではその人は間違いなく替えが効かない大事な人です。十人兄弟の大家族だったとしても、一人くらい居なくてもいいやなんてことはないでしょう。

で、家族の方が大事なんだとして、しかし現実に行動としてどっちを大事にしているかというと、これは逆に仕事を大事にしている人の方が多いと思います。家庭と仕事で二つの用事が重なったとき、仕事を優先してしまうんじゃないでしょうか。そうは言っても家庭を優先したら仕事上の信用を失うじゃないかという反論もあるでしょうが、では家族の信頼は失わないんでしょうか。どちらかの信頼を失うのだとしたら、より大事な家族の信頼を得るように行動するのが自然ではないでしょうか。でも、現実には仕事の方を取る人が多い。これは別に世間一般を言うだけじゃなくて、自分も実際にそういうシチュエーションになったら、仕事を優先してしまいます。

どうしてそうなるんだろうと昔から疑問だったんですが、ひとつ仮説を思いつきました。それは、仕事で信頼を失うということは歯車が合わなくなることを意味します。仕事上のポジションは替えが効きますから、合わなくなった歯車は容赦なく交換されるでしょう。一方、家庭でのポジションは替えが効きませんから少々合わなくなったところで交換されることはありません。

この仮説が正しいとすると、家庭では地位を利用して家族に迷惑を掛けていることになり、かなーり嫌な感じになってしまいますね。うーむ。 理想なのは両方の信頼を得る状態をキープすることなんですが。