distributed.netな日々:2012年7月

2012年7月1日:【OGR-27】「ちびすた、でかすた」2012年第二四半期

2012年の第2四半期のちびすた、でかすたを調べてみました。

この3ヶ月で処理したスタブは8758個。おおー、さすがThinkpad X61を投入しただけはあります。あ、ちなみにですね集計スクリプトにバグがありまして、第一四半期の集計を間違えておりました。第一四半期は正しくは4586個のスタブを処理していました。それでもThinkpad X61の導入効果で処理量が2倍に増えております。めでたいめでたい。

んで肝心のちびすた・でかすたですが、ちびすたが

[May 28 21:50:33 UTC] OGR-NG #b: 27/10-58-7-5-1-3 [426,298,136 nodes]

でかすたが

[Apr 08 09:34:06 UTC] OGR-NG: 27/8-18-2-10-17-39* [968,621,790,279 nodes]

と更新することが出来ました。これもめでたいめでたい。って、当然にこちらの第一四半期の集計も間違っていたのですが、それでも第二四半期で更新です。この調子でどんどんいきたいものですね。

2012年7月5日:夏季は節電休業

えーと、24時間稼動でdnetcを走らせていたThinkpad X61が落ちました><。

もちろん熱で落ちたわけですが、今時のCPU(Core2Duo)とOS(FreeBSD 9.0RELEASE)だと熱暴走せずに自動的にシャットダウンしてくれるんですね。知らんかったよー。Windowsでも最近のだとそういうことをしてくれるのかな。未だにWindows XPを使ってるのでよくわからない。(って、XPでもそういう機能があったりして)

ということで、それなら仕方がないということで夏季はdnetcを止めることにしました。世間的に節電の季節でもありますし。Thinkpad X61は自宅サーバも兼ねているので落ちると困りますので(というか自宅サーバがメインの業務なのだが)。

それにしても熱はどうしたものでしょうかね。一応、多少の放熱対策として本体の下に割り箸を挟んで底面からも少しは放熱するようにしているのですが、もっと高さを上げてやった方がいいんでしょうか。あとキーボード面からの放熱もあるから、液晶画面は閉じてないほうがよいような気もしますね。開けていると埃が溜まるので、今まで閉じていたんですが。

2012年7月7日:power consumption

RC5-MLに「power consumption」という投稿がありました。

英語苦手なんで翻訳サイトを片手になんとか読解したところによると(だから間違っている可能性大)、

コンピュータは年々速くなっている。RC5-72に取り組んだ最初の数年の解読量は、現在ならわずかなGPUでこなすことが出来る。今後もコンピュータが速くなることが期待できるなら、RC5-72解読プロジェクトはしばらく停止することでトータルの電力消費を抑え、CO2排出も抑制できるのではないか。

といったところではないかと思います。

まあ、間違った主張ではないですね。ただ、MLでは同意する方は居られなかったようです。個人的には同意する部分がなくもないのですけれどね。実際、短期勝負のプロジェクトならともかく十年以上(現時点の速度で百年以上、プロジェクト開始当時の速度なら千年以上!)かかるプロジェクトにおいては、初期の解析の努力は数年のちにはむなしい量でしかないというのは、まあ自明なことですから。

なので、個人的にはRC5-72には現時点では参戦してなくて、OGR-27に注力しています。こちらは数年程度で終わる見込みですから。んで、RC5-72は今よりもうちょっと速いGPUが登場したら参戦しよかなぁと考えています。理屈の上では、後出しすればするほど有利なのはわかっているんですが、もしかしたら今日にでも正解の鍵が見つかってしまうかもしれないのがRC5-72クラッキングですので、あんまりのんびりしていてもどうかと。あと自分自身の寿命の話もありますしね。どう考えたって100年後には自分は生きてませんから、どっかで見切りをつけて参戦しないといけないわけです(いや、参戦しないという選択肢もあるんだが)

ということで、エコだとか節電だとか原発だとか議論しだすと限りない話ではあるんですが、MLでツッコミがあった通り、CPUだのGPUだの言ってるよりも1台のプリウスの出すCO2の方がよほど影響は大きいわけです。それにdistributed.netのプロジェクトはなんだかんだ言っても研究プロジェクトなんですよね。単純に正解鍵を発見するだけが目的ではなく、現時点のコンピュータパワーでどれくらいの解析が出来るかということを実施で検証している意味もあるのですから。

まあ、研究プロジェクトといっても個々の参加者は趣味でやっているわけですから、自身の信条に応じて参加するなりしないなりを決めればそれでいいんじゃないでしょうか。それに対して他人がとやかく言うことではないというのがMLでの反応ではないかと思います。