セミナーでの質問タイム

2026/7/29作成

先日、とあるセミナーに参加しました。セミナーの後半は登壇者に対する会場からの質問タイムになったのですが、この質問に立った方の質問が要領を得なくて閉口したというのが考えるきっかけです。

まず一つには、そもそも質問するというのは実は高度なスキルを要するんじゃないかということです。まず自分が何を疑問に思っているかということを整理して言語化する必要があります。そしてその質問を説明するための文章を短くまとめなければなりません。これらのことを通して、初めて質問というのは成り立ちます。

しかし実際のところとして、そこまで整理して質問できるスキルのある人は多くはありません。大抵の人はなんとなくしゃべり始めて、あれこれしゃべっているうちに自分の中の疑問が整理できていくような感じでしょう。それは仕方がないことなのですが、その整理の過程を会場の全員が延々と聞かされるのはなんだかなぁと思ったりします。

また、実は質問がしたいわけではないというのもあります。当人の中では質問のつもりなんですが、周りから聞いていると単にそれは自分語りがしたいだけだろうということもあります。ただ単に自分の経験を語りたいとか、大変だった愚痴を聞かせたいとかですね。あとは自説を開陳したい場合とか。そんな自分語りを延々と聞かされるのも結構うんざりしますよね。

いずれもセミナーの質問タイムでよくある光景でして、これなんとかならないのかなぁと思っていたのですが、実際にはなんともならないのかもしれません。セミナーの参加者も多種多様ですから、いろんな人がいます。質問力がイマイチな人もいますし、とにかく自分の話をしたくてしょうがない人もいる。何回か連続で開催されるセミナーならそういった質問者に対して注意することも出来ますが、1回限りのセミナーではどうしようもありません。

ということは、こういうセミナーではイマイチな質問者の存在というのは織り込み済みで臨むしかないのかなと思います。聴衆として参加するなら、イマイチ質問者が現れたら、ああまたこのパターンかと諦める。司会者や登壇者の場合、適当に質問をいなす対応をする。セミナーの開催に慣れている人の場合、こういう人をいなすのも慣れたものかもしれませんね。というか、こういう質問者の対応も含めてセミナーの運営能力なのかもしれません。