とりあえずAWS 2冠でとやかく言うってどうやねん、とセルフツッコミを入れておきますか。
AWSには本日時点では12個の認定資格がありまして、普通ブログに書くならばその全部を取得した、つまりAWS全冠となるんですよね。実際「AWS全冠」でググると大変多くの記事がヒットします。たった2冠ではわざわざ記事にする意味なんてないわけですね。でも全冠を達成するような能力も気力も財力も無い私には到底無理で、2冠で記事にしてしまうのです。まあ個人のサイトなんで、何を書こうが好きにすればいいんですけどね。
AWS認定資格を取ろうと思ったきっかけは、仕事でAWSのインフラ構築プロジェクトに参加したからです。2018年のことだったと思うので7年前か。もうそんなになるのか。このプロジェクトに参加した時点では私のAWSの知識はほぼゼロでした。遊びでEC2インスタンスを立てたことがある程度。でも仕事でやることになったのでお勉強するわけです。結構頑張って勉強してAWSにも詳しくなることが出来ました。と言っても実際に使ったサービスについての知識が身についただけで、AWS全般について知ってるわけではないのですけどね。プロジェクトは無事に完了し、せっかくそれなりに勉強したので知識の確認を兼ねてAWS認定資格を取っておくかぁと思ったのですが、いろいろあって結局受験せず終いになってしまっていたのが長らく心残りになってしまっていました。そんな人生の忘れ物を、今回思い立って拾いに行ってきたというわけです。
前述したとおりAWS認定資格はたくさんあります。その中で目指すのはソリューション・アーキテクト・アソシエイトというものです。アソシエイトは全部で4段階あるうちの3番目の難易度で、正直それほど難しいものではありません。まあ、所詮はその程度ということで。目標はそこですが、どうせならその下のレベルから勉強してみようということで、クラウド・プラクティショナーを先に受けることにしました。
ということでまずはクラウド・プラクティショナーのお勉強。勉強法は世の中たくさんありますが、私の場合はやっぱり書籍が一番やりやすいかなぁということで、「徹底攻略 AWS認定 クラウドプラクティショナー教科書 第2版」というのを買ってきました。この参考書を繰り返し読んで勉強。次に模擬試験。AWS公式で模擬試験が提供されているので解いてみたところ80%正解。合格ラインは70%程度らしいので一応合格圏内ですね。それはいいんですが、この模擬試験は問題数が20問しかないがちょっと寂しい。もうちょっとたくさんあるとよかったんだけども。
いよいよクラウド・プラクティショナーの試験当日。CBT方式なのですが、ちょっとびっくりしたのは本人確認のための身分証が2種類必要だったこと。私はマイナンバーカードと運転免許証で確認できたのですが、もしもマイナ免許証にしていたら困ったことになっていたかもしれませんね。それでもなんとかする方法はあるようですが。
試験室に案内されて試験開始。選択式問題なので勘で答えてもいいんですが、真面目に考えます。問題の印象としては、問題文の条件がちょっと複雑になっているかな。Aは何みたいな単純な問いかけではなくて、AであってBである場合Cは何くらいの少々入り組んだ条件になっている。練習問題はあんまり解いてなかったので、このような問題文には慣れてなくて少々とまどってしまった。それでも何とか頑張って全問を回答。念のために全回答を見直して、これでいいかと回答を提出。次の画面に移行したところ、そこには合格の文字が。そうか、選択式だからその場で合否が出るのか。どうせならもうちょっと勿体付けてもらってもよかった気もするけど、まあそれも贅沢か。あとで確認したところスコアは772。700点以上が合格なんで問題はないんだけど、もうちょっと点数あってもよかったかもしれないなぁ。
クラウド・プラクティショナーの勉強をしてみて感じたのは、AWSの比較的広範囲のサービスをカバーしているなということ。それぞれ深い知識までは求められてはいないんだけど、浅く広くが求められている感じ。実際、私の実務経験としてはEC2を中心としたインフラ構築に偏っているので、それ以外のサービスは名前すら知らないというのも多かったんですよね。特に機械学習/AI系とかIoTとかは、とりあえずサービスの名前と概要が知れたというのが大きな収穫かと思います。
次にいよいよ本命のソリューション・アーキテクト・アソシエイトです。勉強法は引き続き参考書で、クラウド・プラクティショナーの時と同じシリーズで「徹底攻略AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト教科書―"SAA-C03"対応 第3版」という本を買ってきました。これを繰り返し読んでお勉強。
模擬試験は引き続きAWS公式のものを解いてみたのですが、やっぱり問題数は20問しかない。もっとたくさん問題を解いてみたいなと思い探したところ、AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説 ソリューションアーキテクト – アソシエイトというサービスを見つけました。有料の問題集サービスなのですが、最初の100問までは無料で解くことが出来ます。ということでこちらを無料の範囲内で使わせていただきました。ありがとうございました。
いよいよ試験当日。試験会場はクラウド・プラクティショナーの時と同じ会場。受付手続きとか、一度やってるから慣れてて楽。試験室に案内されて試験開始。問題文が入り組んでいるのはクラウド・プラクティショナーの時と同じだけど、当然問題のレベルが上がっている。問われている内容もAWSのサービスの基本的な内容よりも、込み入ったオプション機能のことも多くて、そこまで覚えてないやってのも多々あったり。これは勉強が足りてないってことだなぁ。
問題文については、どうも日本語としてこなれてないというのもあったように感じる。当然のことながらオリジナルの問題は英文で存在していて、それを日本語訳しているんだろうと思う。その翻訳時に文章が直訳になってしまっているのかな。日本語としておかしいとまではいかないんだけど、こなれてなくてリズムよく読み解けない感じで少々手こずる。
問題文にも手こずっているし、問題のレベルもあがっているということで、時間もかかる。一通り回答するところまでは出来たけど、見直しは途中までしか出来ず時間オーバー。提出して合否はどうかなと思ったら表示されない。あらら。あとで調べたところによると、試験中に不正がなかったかどうかの確認が入るそうだ。なるほどねぇ。5営業日以内に結果が出るということだけど、幸いに試験当日の夜には結果が出ていて無事に合格。スコアは810だったので、まあまあかな。
ということで、人生の忘れ物を一つ回収できたというお話でした。