フルリモート希望者に変な人が湧きすぎて本当にリモワを必要とする人が「必要です」と言いにくくなるのはよくない→リモワの難しい面がいろいろ挙げられる
まず「フルリモート過激派」というのがよくわからない。ググっても元ポストの他にヒットしないし。まとめにある以下のポストのような例でいいんですかね。
激しく思い当たる顔がいくつか思い浮かんだ。
— なっしんぐ👻 (@never_nothing) September 15, 2025
いざ出勤となったらお昼過ぎに「今起きました」って連絡してくるのがほぼ毎日の人。
最初のしばらくは物理出勤です。と言ったら次の日から消息不明になる人。
会社の支給品を売る人。
などなど https://t.co/wDMZ7WnRo5
「最初のしばらくは物理出勤です。と言ったら次の日から消息不明になる人。」って、フルリモートですって採用しておいて、出社初日に物理出勤を明かしてるんですよね。なんで採用途中でその条件を明示しなかったんでしょうか。これについては採用側がおかしいんじゃないかと思います。
毎日昼過ぎに起きる人とか、支給品を売る人とか、フル出社でもいくらでもいそうなので、フルリモートのみの罪なんですかねというのも大変疑問です。
とはいえ、フルリモートを要求する労働者・求職者にはおかしな人が多いよねというのが、一部の経営層の共通認識になっているのですね。うーん、もうちょっと納得できる例を示して欲しいかな。
さて、本題として考えたいのはフルリモートワークとはなんだろうかということです。まとめ中では福利厚生ではないとありますが、一方で採用戦略であるという言及もあってどうなのかと思う。採用戦略ってことは、要するにフルリモートをうたうと求職者が集まってくるって事ですよね。それつまり求職者を釣るためのナントカ手当とかナントカ休暇とかと一緒じゃないかなと思うんですが。実際のところ、求人票では「フルリモート相談可」となっていて、多分本心としてはフルリモート認めたくないんだけど、求職者が集まらなくて、転職企業の担当者から「嘘でもいいからフルリモートって書いてください」って言われたんだろうなぁというのをよく見かけますから、応募数には顕著な違いがあるんでしょうね。であれば、採用戦略においてはフルリモートは福利厚生であると言いきっちゃっていいような気がします。
まとめでは「フルリモートは労働者の権利ではない」とあって、それはそうかなと思います。労働者の権利と言えば例えば有給休暇とかですが、これは法律で決まって保護されている権利ですよね。フルリモートは別に法律で決まっているルールではないので、少なくとも法的な権利ではなさそう。
私自身が考えるところでは、フルリモートワークって労働条件かなと思います。近しいところでは時短勤務とか。労働条件としてあなたの勤務時間は何時から何時と定めますというのと似たように、労働条件としてあなたの勤務場所は自宅としますという感じかなと。
労働条件だから、労使双方の合意があればそれを求める理由は特に問わないと思ってます。時短勤務というと一般に子育てと両立させるためにとかイメージしますが、別に副業に精を出したいからとか、趣味に時間を割きたいからという理由で時短勤務でもいいですよね。フルリモートも一緒で、育児や介護の都合でフルリモートでないとというだけではなく、単に通勤が嫌ですとか、旅しながら働きたいですとかでも全然構わないのではないかと思います。
なんかフルリモート希望する人で変な人が湧きすぎてるせいで、本当にフルリモートを必要としている世の中の人達が「必要です」と言いにくくなっていそうでとても良くない。でも弊社2011年からリモートワーク導入したけど、確かに理由もなくリモート求める人って変な人しかいなかったよ。
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) September 15, 2025
そういう意味ではこのポストに非常に違和感がある。フルリモートを特別な理由がある人にだけに仕方なく認める施策、言い換えれば原則としてフルリモートは認めたくないという本音がダダ洩れですよね。
弊社はフルリモートワークです。ちなみにリモートワークかどうかはホワイトかどうかと全く無関係です。リモートワーク=ホワイトみたいな考え方は相当頭が悪い。あと不動産収益のくだりは全く意味不明。 https://t.co/XV3kYIeMqT
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) September 15, 2025
これについてもちょっと。フルリモートとホワイトはイコールではないんだけど、ある程度の相関はあるんですよ。なぜならフルリモートを導入するということは、職場環境や働き方についてある程度の考慮がなされているということで、であれば残業時間など他の労働環境についても配慮があるだろうなという推測が働きますので。コロナ禍以前は本当にフルリモートとホワイトはほぼ同一視してよかったんですが、コロナ禍で多くの企業が泥縄的にフルリモートを導入したことで関係が崩れてしまいました。しかし2025年においては、そうした深く考えてない企業はフル出社に戻していっているので、再び相関関係が成り立ちつつあるのかなと思います。
昔話になりますが、私が新卒で就活してる頃はフルフレックスをうたう企業がありました。多くの企業が定時を定めている中で、一部のフルフレックス導入企業が就活生の憧れになっていたものです。現代におけるフルリモートは、このころのフルフレックスと似たような位置づけなのかなぁという気がします。
フルリモートについてもうちょっと整理したことを書きたかったんですが、書いてみたら五月雨な内容になってしまいました。って、ここに書いてるのはいつもそうなんですけどね。