お釣り銭のエセ数学

2013/4/28作成

Q.ある日300円を持ってコンビニにパンを買いに行きました。 170円の焼きそばパンを買った場合のおつりは幾らでしょう

理系「130円」 文系「30円」

これは面白い

— あるしあ (@7ibx) 2016年10月23日

理解するのにかなり時間がかかってしまった。なるほどなー。

しかし、そういうことを言われると屁理屈をどんどん考えるのが理系(自称)だ。300円とは書いてあるが現金とは書いてない。プリペイドカードや電子マネーで持っていったかもしれない。ならばおつりは無しだ。

商品券で300円かもしれない。多くの商品券ではおつりは出ないから、その場合もおつりは無しだ。

300円が100円玉3枚だと誰が決めた。10円玉30枚かもしれない。それならおつりは無しだ。

1円玉300枚かもしれないぞ。1円玉170枚で支払おうとして「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第七条を理由に受け取り拒否されて買えなかったかもしれない。その場合は解なしだ。

更に調べてみると、一円黄銅貨というものがあるらしい。これは「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」という法律で通用が停止されているそうなので支払いには使えない。一円黄銅貨を300枚持っていったのなら、やっぱりパンは買えなくて解なしだ。

あと漏れているケースとして何が考えられるかなぁ。思いつかん。頭かたいなー

ああそうだ。170円の焼きそばパンが内税か外税か書いてない。今は総額表示が義務付けられているけれど、本体額を併記するのは問題ない。消費税込みで178円だったら、おつりは22円の場合がありえる。端数が四捨五入もしくは切り上げの場合は179円になって、お釣りは21円の場合あり。

10円玉もしくは5円玉を含んで払った場合にはおつりは2円もしくは1円。

買い物に行ったのがいつか書いてないから、消費税率3%の時代の可能性もある。それなら税込み175円になるので、おつりは5円もしくは0円。端数切り上げなら4円。

さすがに未来に300円玉が発行される可能性にまでは言及しなくていいだろう。それだとなんでもありになるからなぁ。

(追記)

基本的なケースを忘れてたー。100円玉2枚と10円玉10枚を持っていってレジで220円支払った場合には、おつりは50円玉になる。ということでこれも追加。列挙するのが面倒なのでパスするけど、外税の場合にもそれぞれケースが発生するはず。

(2015年6月4日追記)

なんでお釣りが30円なのか分からないという人もいらっしゃるようなので、蛇足的ではありますが解説をしておきますと、「100円玉三枚で300円を持って焼きそばパンを買いに行きました。焼きそばパンは170円だったので、お会計で100円玉2枚を出して、お釣りとして30円を受け取りました」ということになります。

これだけだったら「なるほどなー」で済む話なんですが、この問題って「理系」と「文系」ってのが付いてるんですよね。出題者には「理系は表面的な数字しか理解できない頭でっかち。文系は行間も読みとって真理を見いだす柔軟な思考ができる」という文系礼賛理系批判な意図がありそうに感じるのは私の考えすぎですかね。