めんどくさい人が残る仮説

2023/9/9作成

実はNGです「エスカレーターの片側空け」…条例で制定も”一般常識”とは乖離 実はメリットも?

エスカレーターは片側を空けて歩く人を通すというのは長らくの習慣でしたが、最近は歩くのはダメという風潮になりつつあります。自治体レベルですが、条例で歩くのを禁止するという動きもあります。記事中のアンケート結果では8割が立ち止まって2割が歩いているということですが、おそらく今後立ち止まる人の割合がどんどん増えていくと思うんですね。それが9割、99%とかになったら、片側を空けることなくエスカレーターに乗れるようになるでしょうか。それが多分ならないんじゃないかなぁというのがこの記事で書きたい仮説です。

その理由はですね、これまたリンク先の記事からですが「いまだに歩くのが正義と思い込んでいる人とのトラブルを避けるため」というのに尽きると思うんですね。こういうヤカラ(あえてそう呼びましょう)は多分最後まで残るんじゃないかって仮説です。

例えば今は2割いるエスカレーターは歩く派の人ですが、そのうちの1%が他人とトラブルを起こすようなヤカラだとしましょう。要するにエスカレーターの両方を立ち止まっている人がいたら「どけ、こら!」と怒鳴りつけたり、わざと体をぶつけてきたりするようなヤカラです。多分、誰しもが一度くらいは見かけたことがあるでしょう。正直、そういうヤカラは見かけたくないですし、自分が標的になるのはもっと嫌ですよね。

リンク先の記事のように、エスカレーターは立ち止まりましょうと啓もうをする記事はここ数年繰り返し報道されています。そういう記事を見てだんだんエスカレーターを立ち止まる人が増えてきて現在は8割に達したわけです。おそらく今後もこの割合は増えていくでしょうし、その逆としてエスカレーターを歩く人の割合は減っていくでしょう。ただ、エスカレーターを歩く人の減少率と、ヤカラの減少率は多分一致しないだろうなぁと。

今2割いるエスカレーターを歩く人のうち1%がヤカラだと仮定しました。ある駅でエスカレーターを利用する人が合わせて1万人いたとしたら、歩く人は2000人、ヤカラは20人です。エスカレーターを歩く人が1割に減って、ヤカラの割合が同じ割合で減ったとしたら、歩く人は1000人でヤカラは10人ですね。でも多分ヤカラは20人のままなんですよ。

なんでかっていうと、ヤカラはそもそも論理的に物事を考えませんし、そもそもニュースも見ません。エスカレーターの周囲には「エスカレーターは立ち止まりましょう」と啓もうポスターが張ってあっても、それも見ませんし、見たとしても従いません。従ったら格下に見られますからね。そういう啓もう活動に従うのは良識的な人達であってヤカラではないんですね。

ということで、エスカレーターを歩く人がどんどん減っても、ヤカラはあんまり減りません。ということは、エスカレーターでトラブルになる確率も変わらないってことですね。であれば、それが間違っていると知っていても、エスカレーターの片側をヤカラのために空け続けるというのが自衛という判断になっても仕方がないのではないかなという気がします。そのがら空きのエスカレーターの片側を時々ヤカラが意気揚々と歩いて行くのを、みんながため息をつきながら見送るというのが、多分ここ数年先の未来の話ではないかと思います。

なかには、わざとエスカレーターで立ち止まってヤカラにケンカを売ってもらって、それに対して反論するような男気溢れる人もいるだろうと思います。それを止めるつもりはありませんが、私自身は出来ないなぁと思います。ヘタレで申し訳ないですが。