新成人に向けてのメッセージ

2023/1/7作成

時事通信から、「成人の日によせて」という原稿の依頼が来て書いたのですが、書いた文章に20カ所以上の直しが入りました。「体言止めが美しい」というような理由で、納得できないと申し入れたら決裂しました。せっかく書いた文章なので、ここに載せます。多くの若者に届きますように?? pic.twitter.com/ryEgFvjhnE

— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) January 6, 2023

原稿書いたところ校正の人と意見が折り合わなかったってことが現実にあるんだ。素人とか新人作家ならともかく、鴻上尚史さんほどの大物でもってのはおいておいて。

本文の新成人に向けてのメッセージについて、うーんと思ったので自分の考えをちょっと書き記し。

鴻上尚史さんのメッセージを要約すると、学生の内は自分で考えるなと言われていたのに、大人になるといきなり自分で考えろと言われて大変だけど頑張れよと。そんな感じでしょうか。短い文章なので私が要約するまでもないんですが。

言いたいことは分かるんですが、現実問題として大人と子供でそんないぱきっと分かれるかなってのが個人的な思いです。むしろ、大人になっても自分で考えるなって言われることも多いような気がします。

よく言われるのは就活のときでしょうかね。いきなりあなたは何がやりたいのですって設問を突きつけられて、今まで自分で考えることのなかった学生はうろたえると言われています。それはそうなんでしょうけれど、では学生が一生懸命自分のやりたいことを考えたところ、親や先生からそんな甘えた考えで世の中渡っていけると思ってるのか、こうしなさいって言われてちゃうケースも多いんじゃないですかね。結局親や先生の言う「普通の就活生」という型にはめられていってしまう。

これは就職しても続きます。入社式では「若いみなさんの感性で会社を変革していってくれることを期待します」とか社長から訓示されてその気になって配属先で提案とかしても、上司からは勝手なことをするな言われたとおりにやってろと叱られておしまいってパターンもあるあるです。

何も新入社員の時だけじゃありません。課長だ部長だと出世したところで、上司はいます。また、部下からは上司らしい振る舞いを求められたりもするわけです。

プライベートでも同じです。結婚して子供を育てて一人前だと言ってくる周りの人はいくらでも居ますし、40代になろうが50代になろうが、その年齢らしい振る舞いを求められることは多々あります。70代になっても80代になっても一緒ですよね。

でまあ、結局何が言いたいかっていうと、周りからありようを求められるのって学生時代に限った話ではないんですよね。周りから型にはめられる機会ってのはいくらでもある。だから、気づく人は気づくだけのことだと思うんです。ああ、これは言われたとおりにしててもだめで自分で考えて行動しなきゃダメなんだなってのは、子供の内に気づく人もいるでしょう。鴻上尚史さんも、演劇をやってるくらいですから気づいた人の一人なんでしょうね。一方、一生気づかない人もいます。むしろこっちの方が多い。もしくは、気づいているれども自分で自分の人生の舵取りをするのは大変だから気づいてないふりをしてる人もいると思います。

多分こんな感じなんじゃないかなぁという気がします。なんかうまくまとまってない気がするけれど、一旦書き出し。あとで整理できたら追記します。