マイナカードに思うこと

2022/4/17作成

マイナカードの機能をスマホに搭載。2022年度中にAndroidから対応へ

スマホにマイナカードの機能を搭載することが出来るようになるそうです。これで便利になるってのはわかるんですが、一方でスマホを落としたら人生終わるなって条件がまた一つ強化されたなとも思ったりもします。

これまでもケータイ落としたら連絡先わからなくなって友達なくしたって話がありましたが、今のスマホってもっと大変度合いが上がってますよね。認証に多用されるようになってくると、本人自体よりスマホがより本人性が高くなってくる。SFでコンピュータにより完全管理された社会で主人公がなんらかのミスで管理から漏れてしまってさあ大変ってのがありますが、どんどんそんな社会に近づいて行っている気がします。

ただ、だからやめろってのもどうかとは思うんですけどね。そもそもスマホ以前の社会がそこまで完全だったかっていうと、そんなことは全然ない。偽造し放題の書類や証明書、文房具屋でいくらでも買える判子で社会を運営してるわけです。決済に多用されているクレジットカードなんて、番号と名義と有効期限がわかれば買い物出来ちゃうわけですから、こんなひどい代物ないわけですが、でも実際今の社会はそれで回っている。

スマホ落としたら人生終わるわけですが、今の社会はもっとひどい状態で回ってる。スマホで認証することで今より多少マシになるわけだけだし、IT化による効率化はどんどん進めるべきだし、完全でなくてもとにかくやってみてダメなところは改良していけばいいってのも思うんだけど、どうにも忌避感があるなってのは、単に自分が年をとって頭が固くなって変化を嫌ってしまっているだけなのか。まあそれは否定できない。

一つ思うのは、ITによる効率化は犯罪者にとっても同様ってのはあるんですよね。偽造書類によって犯罪を犯すにしても手間は結構かかるので同じことを大量にやるのは難しかった。それが大規模犯に対する抑止力として機能していた。でもITで偽造するのも大量に高速に出来るようになってしまっている。つまり、スマホ落としたときの被害もIT化以前に比べると格段に大きくなってしまっているってのが問題かなと。だからってITをなくすことも出来ないですしねぇ。

というあたりで、個人的には頭をぐるぐるさせて考えているところです。どうするのがいいんでしょうかね。