コンテンツのストックとフロー

2022/1/8作成

ネットのコンテンツって大きくストックとフローに分かれるかなと思ったので少しメモしておきます。ああ念のため、例にあげているのがネットに限っているだけでネットに限った話ではなくコンテンツ全般に通用する話だと思います。あと、別に私のオリジナルの思いつきではなく、世間でとっくに確立している概念だと思います。それを単に自分なりの解釈としてまとめなおしてるだけですので。はい。例によって言い訳が長い。

ストックとは時間軸に関係なく、いつでも同等に価値を提供するコンテンツです。辞書や事典的なコンテンツはまさにこれですね。ウィキペディアなどは代表的なストックコンテンツだと思います。社内ネットにおいても、就業規則であったり経費精算手順書だったりもストック的コンテンツですね。

フローは今を対象にしたコンテンツです。今というか直近ですね。チャット的なコンテンツは基本的に全てフローです。TwitterなどのSNSは過去ログも残ってはいますが参照されることはほとんどありません。常に今がターゲットになっています。LINEやSlackなどのチャットもそうですね。時間軸としてはチャットに比べると長くなりますが、メールもフローコンテンツだろうと思います。

一見ストックにみえるけど実はフローというのもあります。ブログなどはストック的に見えますし、実際に過去ログも整理されていつでも参照できるようにはなっているのですが、大抵は最新記事しか読まれませんからフローコンテンツだろうと思います。

また、ストックとフローは見せ方の違いによって変わる場合もあります。ウィキペディアなども基本はストックですが新着記事だけを見ているとそれはフロー的になります。ECサイトでは商品はカテゴリ別に整理されていますのでストックが基本ですが、新着やおすすめ商品、キャンペーン商品などの特集ページからみるとフローになることもありますね。

冒頭でネットに限らないと書きましたが、たとえば新聞やテレビはフロー的コンテンツで、雑誌は時間軸が少しゆっくりしたフローコンテンツ。書籍はストックだけれども、短期的な流行りに乗った新書などはフローに近いなどと分類出来ると思います。

結局何が言いたいかというと、コンテンツを企画するときに、このコンテンツはフローなのかストックなのかというのは意識しておいた方がいいんじゃないかなぁという気がするという話です。まあ、大抵は無意識に考えているので、そこまで深く気にすることはないんですけどね。

この話を最初に自分が気がついたのは、社内で情報共有ツールを何にしようか検討していたときのことでした。チームメンバーがそれぞれ自分の一押しツールを推薦するのですが、その時にストックとフローでそれぞれ情報の特性が変わってくるから、それぞれに必要なツールも変わってくるよねというようなことを話し合ったところから来ています。