Google AdSenseとamazonアソシエイトをやめました

2020/6/15作成

このサイトには長らくGoogle AdSenseとamazonアソシエイトのタグを貼っていたのですが、どちらもここ数年ほぼ収益ゼロということで、思い切って全て除去しました。おかげでだいぶ見た目がすっきりしましたうえに、ページの表示速度がかなり上がりました。まあ、もともと表示速度は速かったですし、同時にAWS S3 + CloudFront への引っ越しもしたために速度が上がったという面もあるのですけれどね。

さて、Google AdSense。日本では2003年12月から利用できるようになったそうですが、私は2004年6月に始めていました。当時はいわゆるアルファブロガーの方々が次々にGoogle AdSenseを始めて、結構儲かったという話が賑やかにされていました。それに影響されて私も始めたのですが、当然ながらアルファブロガーの方々のように大儲けはできません。それでも、いわゆるプロバイダ代くらいは稼げましたので随分と助かりました。

当時の思い出を少し語ると、初期の頃の支払いは米ドル建ての小切手だったんですね。通常はこれを銀行の窓口に持って行って換金するのですが、外国小切手のために取り立て手数料が結構高い。収益が100ドルを超えると小切手が支払われるのですが、取り立て手数料と為替手数料が合わせて数千円くらいかかったそうです。実質半額しか受け取れないわけですね。何千ドルの小切手なら誤差ですが、数か月に一度ようやく100ドルちょっとの小切手を受け取るような者にとってはとても誤差とは言えません。なんとか手数料を節約する方法が無いかと調べたところ、シティバンク銀行だと取り立て手数料がかからないことを知りました。小切手の振り出し元が米シティバンクなので、提携で手数料無料だったのですね。さらに、取り立てた現金は日本円に換金するのではなく、シティバンク銀行の米ドル建て預金にそのまま預け入れれば、為替手数料もかからない。つまり手数料ゼロ円で米ドル建て小切手を取り立てられたのですね。手数料がかからないのは素晴らしいのですが、取り立てはシティバンク銀行の窓口に行かなければならないため、移動の交通費と移動時間というコストが膨大にかかってしまっているというオチはあるのですが(^^)。

ちなみに米ドル建て預金に預け入れていても、最終的に日本円に換金するなら為替手数料がかかります。でも当時はマネーゲームでいろいろ資産運用ごっこをしていたものですから、ポートフォリオの一環として外貨建て資産として持っていたために、当面日本円に両替するつもりはありませんでした。

そんな感じでプロバイダ代程度のお小遣いを細々と稼いでいたGoogle AdSenseだったのですが、だんだんプロバイダ代すら稼げなくなってきました。一つのはこのサイト自体のアクセスが減ってきたこと。もともと無名の私が個人の趣味でやってるサイトですのでアクセスはそんなにないのですが、いろいろなキーワードで検索されてアクセスされることはあったんです。でも、ここ数年はそういうアクセスがめっきり減ってきました。世間的にも検索エンジン時代の終焉と言われていますので、よほど知名度があるか、強力なプロモーションが行えるサイト以外は、今後は細々としたアクセスすら稼げない時代になっていくのでしょうかね。それはネットの多様性が乏しくなるので、そうならないといいなぁとは思うのですが。一方で最近は検索エンジン経由ではなくSNS経由でのアクセスの方が多くなっているという話もあるようなので、そちらで多様性がはかれるといいのかもしれません。

もう一つはウェブ広告自体が衰退しつつあるのかなということ。サイトの見た目に邪魔になって嫌われるという面もありますし、サイトの表示が重くなる原因にもなったりします。それでもサイト運営者が十分な収益をあげられるのでしたらいいのですが、私の見聞きする狭い範囲では広告だけではなかなか厳しいような気がします。10年前にはブログで広告やアフィリエイトで不労所得を得ようという話が随分と盛り上がっていましたが、ここ最近はあまり聞かなくなってきたような気がします。少し前にはYouTube広告で稼ごうという話もありましたが、こちらも急速に広告単価が下がって収益が減ってしまっているとも言います。なんか夢の無い話になっちゃった上に、だからどうしようという提案があるわけでもないです。すいません。ともあれ、そういう世間の状況だから、私のサイトからも広告を除去したということです。

おまけとしてamazonアソシエイトの方の事も少し。こちらは私は2008年12月に始めたようです。そのころはBOOKOFFで100円の各ページに貼ったタグ経由でたまに買っていただけていたので、この調子なら少しは稼ぐことができるかなと期待していました。が、ほどなくサイト自体のアクセスが低調に。そして広告も低調に。結局amazonアソシエイトでは一度もお支払いを受けることなく終わってしまいました。

(2020/7/3追記)

hylomの日記: 退職(およびスラド編集長からの退任)のご挨拶

スラド編集長のhylomさんがOSDN退職に伴い編集長も退任されるとのことです。スラドは私も一時期は毎日のようにアクセスしていてお世話になりましたので、お疲れ様ですというところです。

という退職エントリ話とともに、興味深いのはスラド運営を通して得た、この10年のネット広告とウェブ検索の動向です。つまりは、広告収益中心のウェブメディアの収益基盤についてですね。

hylomさんによると、10年前であればネット広告プラットフォームに多様性がありそれなりの収益も確保できていたけれど、現在ではほぼgoogle一強になってしまっていて、また広告単価も減少していると。もう一つは検索によるアクセスの不安定さ。googleの検索アルゴリズムは頻繁に変更され、そのたびにウェブメディアの担当者はアクセスの増減に一喜一憂します。それ自体は構造的にわかっていることなのですが、アクセスの増減に納得感がなければ、それはgoogleへの不信感に繋がります。

結論としてスラドは広告収益による単独の事業を諦め、運営会社の広告塔的な位置づけに移行するとのことです。かつて、書籍「FREE」で無料サービスを実現するための手法の一つとして取り上げられた広告は、2020年時点のウェブ業界においては一つの転換点を迎えているのかもしれません。広告を収益源に据えているウェブメディアはスラド以外にもたくさんありますが、これらも今後閉鎖もしくは事業の位置づけの変更が行われるかもしれませんね。いや、実際にここ数年で著名なウェブメディアでも閉鎖や更新停止しているものもいくつか思い当たったりしますので、そういう時代の流れなのかもしれません。