知識とはそういうもの

2019/8/21作成

今の時代情報強者になるのはとても難しいと思った話(ダイエット編

リンク先の内容を大雑把にまとめると、水泳の消費カロリーを調べようとしたらどんどん深みにはまっていってしまってとんでもない量の記事を読んで調べる羽目になったうえに、一概に言えるものではないという結論になってしまってがっくしという話。

最初タイトルだけを読んだときは、フェイクニュースやキュレーションメディアに検索結果が汚染されて適切な情報に行きつくのが大変という話かなと思ったんです。でもそうではなかった。そういうウソ情報は弾いた前提からスタートしても、そもそも情報として複雑すぎて調べるのも理解するのも大変という話だった。

うん。でも、そういうもんじゃない?何事も。どんな分野でも。どんな知識でも。

「水泳の消費カロリーは1時間当たりxxxキロカロリー」というたった一行の情報で済むと、調べるのも楽でいいですよね。でも実際にはそうはいかない。ちょっと想像してみただけでも「泳法はなにか」「水泳のスキルレベルは」「泳ぐ速度は」「泳者の体重は」「筋肉量は」「水温は」「気温は」「事前に行った運動は」「食事は何時間前にどんなものを摂取したのか」などなどが消費カロリーに影響してきそうですよね。つまり、その分野に詳しければ詳しいほど、一概に言えないということがわかってしまって、すぱっとした答えを出すことができなくなってしまう。

なんとなく素人としては、その分野の専門家は対象分野について正解をたくさん持ってるような気がしてしまいます。でも実際には逆で、分野を極めれば極めるほど答えはどんどん細分化されてしまって一言では言えなくなってしまう。結果、誠実な専門家ほど、うだうだ細かいことを言ってて素人からするとうさんくさく見えてしまう。一言ですぱっと答えを言いきってしまう人は凄そうに見えてしまうけど、実際にはその分野に精通してないってことですよね。もしくは意図的にだまそうとしているか。

これは多分どんな分野にでも適用できる法則のようなものだと思うんです。一言でスパッと回答する人はかっこよく見えますが、嘘つきか素人。もごもご言って細かい条件を問いただしてくる人は専門家。もちろん詐欺師が専門家を装っていることもあり得ますけどね。