RSSリーダー難民と無料厨

2019/4/3作成

情報収集というと大層ですが、私は普段巡回してるニュースサイトやブログの更新チェックにRSSリーダーを使っています。 昔はgoogleリーダーを使っていたのですが、googleリーダーの終了以降、他のみなさんと同じようにRSSリーダー難民となっています。

いくつかのサービスやアプリを転々としたのち、落ち着いたのはFeedlyでした。 Feedlyはgoogleリーダーほどにはしっくりはこなかったのですが、情報収集に使うには不足はなかったので、ここ数年はずっとFeedlyを使っていました。

巡回するサイトもすっかり固定されているのでフィードを追加することもなかったのですが、最近新しいサイトのフィードを追加しようとして、Feedlyが実質有料化されているのに気が付きました。 実際にはかなり以前から、この実質有料化は行われていたそうなんですけどね。 具体的には、既存のフィードを読むだけなら従来通り無料でも使えるけど、フィードを追加するには有料プランに移らないといけないということ。 なるほどですね。

ここで別にFeedlyを責めたいわけではありません。 Feedlyを運営してる人たちだってボランティアでやってるわけではありませんから、なんらかの手段で収入は必要です。 以前からもFeedlyには有料プランはありましたから、その適用範囲が広がっただけです。 ただ単に、私の使い方だと、以前は無料プランに収まっていたけれど、現在は有料プランの範囲になってしまったという、それだけのことです。

実質有料になってしまったわけなのでFeedlyに課金すればいいのですが、他に無料のサービスがないかなぁと探してみたわけですが、まあ当然のことながらRSSリーダーなんて死屍累々の状況なわけです。 国内ではlivedoor readerが人気でしたが、こちらもサービスを終了。ドワンゴがサービスを譲り受けて継続していましたがそちらも終了してしまったわけです。

探してるなかで面白いものを見つけました。 PDF用のツールでよくお世話になっているキューブ・ソフトさんが、Windowsアプリ型のRSSリーダーCube RSS Readerをオープンソースで開発されているのです。 しかも以前からではなく、2018年になって発表されています。 その開発動機を語ったブログ記事CubeRSS Reader の開発動機などについてがなかなか興味深いです。

要約すると、RSSリーダー自体は必要とされるが、今後も需要は減少していく見込みであり、サービスとして提供するのは難しい。 よって、オープンソースのアプリケーションとして提供することにしたということです。 なるほど。

その理由は納得のいくものですし、是非応援したいとは思うのですが、肝心のアプリはまだ0.2.0βであり、しかも発表直後にリリースが相次いだものの、この1年ほどはリリースは無しというのは、少々お寒い状況と感じてしまうものもあります。 ボランティアで提供されているものに対してそのような文句をつけるのは適切ではないんですが、一方で自分の常用するツールとしてはやはりいろいろな条件を求めてしまうものではあります。 幸い、Cube RSS Readerはリポジトリを見る限り開発は継続して行われているようなので、おそらく近いうちにバージョンアップもされることでしょう。 今後も様子を見ていきたいと思います。

結局この記事で私が何を言いたかったかというと、人々が必要とするサービスであったとしても、企業がサービスとして提供するならばマネタイズの問題を避けて通ることはできないという、まあ言ってしまえば当たり前の問題に帰結するのかなと思います。 Feedlyのように一部の機能を無償で提供し、上位機能を有料化する方法をフリーミアムと呼ぶわけですが、この場合一定以上の割合で有料サービスを利用してくれるユーザが居ないと成り立たないわけです。 勝手な想像ですが、RSSリーダーを使うのってテクノロジーオタクが多いわけで、そういう人たちはこうした有料サービスを使うことに対して抵抗が多いのではないのかなぁという気がします。 探せば他に無料のサービスがあるわけで、テクノロジーオタクはそういうサービスを探すのに長けてますしね。

と考えると、RSSリーダーのようなサービスとフリーミアムは相性が悪いことになる。 他のマネタイズとなると広告が考えられまして、実際私が今回乗り換えたInoreaderは広告でマネタイズしているようです。 ただ、広告は相当のPVが無いと収入として安定しない。 おそらく企業のサービスとして運営するのには、厳しいPVしかないのではないかなぁという気がします。 ということは、RSSリーダーのようなサービスは企業が運営するというよりは、個人が趣味の一環のような体制で運営するのが最も適しているのかなぁというようにも思った次第。 もしくは、キューブ・ソフトさんのように、サービスとしては提供せず、アプリはオープンソースで無償で提供し、自社の宣伝としてのみ活用するかですかね。


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