人類は完全食の夢をみるか

2019/1/23作成

食事というのは日常の大きな楽しみですよね。 グルメの方などは、平均寿命まであと何日あるから食事ができるのはこの回数まで。 たったそれだけしか機会がないのだったら、その貴重な機会をジャンクフードなどで浪費してはならじと毎回美食の限りを尽くしたりもするそうです。 そんなグルメの方はともかくとして、一般庶民であったとしても今日のランチは何を食べよう、夕飯にはどこに行こうかと考えている間も楽しいものです。 何を食べるかも重要ですが、だれと食べるかも重要。 気の置けない仲間との会食も楽しいものです。

そういう楽しい食事ではありますが、みんながみんな食事を人生の第一にかかげるグルメというわけではありません。 他にもっとやりたいこともありますし、忙しくて食事をする暇もないということだってあります。 しかし、食事というのは楽しみの前に、生存のための栄養補給としての役割がありますので、一食二食を抜くくらいならともかく、ずっと抜き続けるわけにもいきません。

そして、食事というのは意外と時間がかかるものでもあります。 楽しみとして食事しているときには気になりませんが、忙しい時には食事の時間は結構貴重です。 自分で作って後片付けもしてだと、相当に時間を取られますね。 そうでなくて外食であったり弁当を買ってきたりとしても、食べること自体にも結構な時間がかかります。 その点、いわゆるファストフードというものは短時間でさっと食事ができるようになっているのですが、そうしたファストフードのお店がすぐ近所にあるとは限らない。 ファストフードのお店まで片道10分かかるとしたら往復で20分。 食事が10分で終わったとしてもトータルで30分だったら、あまり時短とは言えない。 あとはコンビニでお弁当を買ってくることですかね。 都会ならコンビニは流石に片道10分もかからずあることが多いでしょうから。

そうして食事の時間を削っても、やはり5分10分はかかってしまう。 忙しい時にはこの5分10分でも惜しかったりする。 忙しくなくても、ほかにやりたいことがある場合でも同様ですね。 そこで、なんとか食事時間を削減できないかと考えて実行してみたのがこの記事です。 例によってとても長い前書きで申し訳ありません。

短時間で済む食事というか栄養補給で一番に思いつくのは「10秒チャージ」でしょうか。 ゼリー飲料と言われるものですが、そこで一番に思い出すのがこのキャッチコピーですから、CMの力というのは偉大です。 削減しても5分10分かかっていた食事が10秒で済むとなると、大変な時短効果ですね。

他にあるとしたら、カロリーメイトを始めとした栄養補助食品。 ちょっと小腹が空いたとき用として、各社がビスケットタイプの食品を販売してますよね。 これも一つの候補かと思います。

あとあるとしたらドリンクタイプ。カロリーメイトの飲料タイプもありますが、野菜ジュースなども短時間で摂取出来て栄養的にもそこそことして候補になります。

他に何かないかなぁと検索していて見つけたのが完全食というコンセプトです。 その中に人間が生存するのに必要な栄養を全てバランスよく含んでいて、完全食だけを食べていても生きていけるという食品だそうです。 海外ではソイレントという商品が流通しているそうですが、残念ながら日本では手軽には入手できそうにありません。 残念だなぁと思っていたところで見つけたのが、完全食COMPです。 まさに時短のために開発された完全食だそうです。 そうですよ。求めていたのはこういうもの

COMPではTRIAL PACKを用意してくださっているで、まずはこちらを注文。 グミタイプが2パック、パウダータイプが3パック入って1000円です。 実際にはさらに送料が500円かかりますので1500円。 COMPにはほかにドリンクタイプもありますが、こちらはTRIAL PACKには含まれていませんね。

COMPが届いたので、さっそく試してみます。 まずはグミタイプから。

パッケージはこちら。 1パックで400kcalありますので、1回の食事としてはまあまあというところでしょうか。

製造は味覚糖だそうです。

完全食COMPグミパッケージ
完全食COMPグミパッケージ
完全食COMPグミパッケージ裏
完全食COMPグミパッケージ裏
完全食COMPグミ中身
完全食COMPグミ中身

中身はこんな感じ。 グミは結構固めに作られています。 歯ごたえがあるようにして、食べ応えあるようにしてるんでしょうかね。

ということでグミタイプを食べてみました。 先ほど書きました通り、結構硬めですので食べるのにも時間がかかります。 1パックを食べ終わるのに30分くらいかかってしまいました。 30分かかっては時短とは言えませんが、グミタイプですので他のことをしながら食べることも可能です。 そういう意味では時短になるのかもしれません。

味は別に変なものではありません。 毎日これだけを食べてたら飽きるかもしれませんが、少なくとも1パックを食べきれないような変な味ということはなかったです。

ということで一食食べ終わったのですが、非常に物足りない。 カロリー的にはそれなりに足りているはずなのですが、食べた感じがしない。 どうにも物足りないので、このあとコンビニでパンを買ってきて追加で食べてしまいました。 うーん、結局時短にはなってない。 困ったな。

気を取り直して、今度は別の日にパウダータイプを試してみました。 パッケージはこちら。 グミタイプと同じく、1パックで400kcalだそうです。

パウダータイプは水で溶いて飲むのですが、水の分量が書いてない。 COMPのサイトを探して、Q&Aでようやく300ml水で溶くという記述を見つけました。 毎日飲んでれば覚えることでしょうが、初心者やたまにしか利用しない人向けにパッケージにも書いておいてくれると嬉しいんですけどね。

水300mlとなると、かなり大きなマグカップが必要ですが、そんなものは持ってませんでしたのでボウルで溶いて分けて飲むことにしました。 洗い物が一つ増えてしまった。

完全食COMPパウダーパッケージ
完全食COMPパウダーパッケージ
完全食COMPパウダー中身
完全食COMPパウダー中身

飲んでみた感想としては、味はそんなに悪くないです。 完全食というイメージからもっと無機質なものを想像してましたが、いがいとおいしいです。 サイトでは、水以外にもジュースやコーヒーに溶くことも案内してますので、味をいろいろ変えて楽しむこともできそうです。

ということで栄養的には完全な昼食をとれたのですが、やっぱり物足りない。 グミタイプに比べると水分を300mlも摂取してるので多少の満足感はあるのですが、やぱり普段の食事に比べると物足りなさがある。 結局この日もコンビニでパン買ってきて追加で食べてしまいました。 時短になってないなぁ。

ということで、完全食を使って食事時間の短縮を狙ってみたのですが、私については残念ながら失敗に終わってしまいました。 原因は、多分ですが慣れではないかと思います。 栄養的には十分に足りているわけですから、あとは気分の問題ですね。 これまでずっと食事というのはある程度時間をかけて、ある程度物量のあるものを食べることに慣れてきた。 それがいきなり栄養的には足りてますよと別のものに代替しても、感覚が付いてこない。 多分ですが、毎日COMPだけを食べていれば、そのうちに慣れて問題なくなるんじゃないかと思うんです。 今回はそこまでは試してないのでわかりませんが。 きっと、やろうと思えば仙豆のように一粒食べればそれで十分という食品を作ることも不可能ではないとは思うんです。 カロリーだけだったら、糖分をひたすら固めればいいんですからね。 でも、それを食べて食事として満足できるかというと、それはなかなか難しそう。 遭難した時に一粒の飴玉で命をつないだというようなことがあるので、生存だけ考えれば栄養の収支がとれてれば問題ないのでしょうけれど、実際にそれでずっと暮らすというのはなかなか難しいのかなと思いました。