20時間の法則

2019/1/5作成

最近、20時間の法則というのがあると聞きました。 1万時間の法則は有名ですよね。 プロまたは一流になるために必要なトレーニング期間のことです。 プロスポーツ選手ならそのスポーツの練習を1万時間、プロの音楽家なら楽器の練習を1万時間する必要があると。 もちろん1万時間練習したら必ずプロになれるわけではありませんが、プロになった人で1万時間の練習をしてなかった人ってのは多分いないんですよね。

さて一方の20時間の法則。これは、素人に「お、すげえ」と言われるレベルに達するための時間。 野球で言えば、キャッチボールができるとか、ゆるく投げられた球をヒットできるとかがこのレベルでしょうか。 実際に野球をやってる人からすれば大したことはないですが、素人からしたら「すげえ」って言えるレベルですよね。 英会話だったら、海外旅行でショッピングができるとか、道を聞かれて案内できるとか、そのレベルでしょうか。 少なくとも英語が全く話せない私からしたら「すげえ」ことです。

20時間というと大した時間ではないようにも思いますが、1日1時間練習するとしたら、平日を毎日やったとして約一か月。 とても大変というわけではないけれど、ちょっとは大変ですかね。

この素人が「すげえ」っていうのって、逆に言うと素人にはプロとアマチュアの違いがわからないという見方もできるかなと思うんです。 アマチュアにはプロの凄さってのは明白にわかるもんなんですけどね。 例えばギターのコード一つしか弾けない人と、プロギタリスト。 どっちも素人からみると「ギターが弾けてすげえ」になってしまうんですよね。

そう考えると、20時間の練習というのは素人を驚かせるためのものというよりも、プロの凄さを理解できるようになるための時間と言ってもいいのかもしれない。 いろんな分野のプロの凄さが分かるように、いろんな分野を20時間ずつ学んでいくというのは、結構有意義なような気がします。