私はかつて遅刻魔だった

2017/11/29作成

私はかつて約束の時間を全然守らない遅刻魔でした。

待ち合わせの約束をした場合、その場所まで電車で1時間掛かったとします。すると、私はいつも1時間前まで家に居ました。電車での移動時間は確かに1時間ですが、実際には家から駅まで向かう時間、駅で電車が来るのを待つ時間、到着駅から待ち合わせ場所に向かう時間が必要ですが、そこは見込んでない。なので、それらの分だけきっちり遅刻してました。遅刻するのはよくないなという自覚はあったのですが、なぜ遅刻するかという理由を深く考えることもなく、結局は毎回遅刻することを繰り返していました。

そんなある日のことです。当時組んで仕事をしていた方と一緒に客先に訪問することになりました。ここは定期的に訪問してるお客さんでしたので、今回が初めてというわけではありません。時間と場所が調整されて当日になったのですが、例によって私は家を出るのが遅くなり、相方に携帯電話で遅くなると連絡を入れました。

そうしたら、その相方がキレた。そりゃそうですね。これまでの何回もの訪問の時も、ほぼ毎回私が遅刻していて、お客さんにも毎回迷惑を掛けていたわけです。お客さんへの遅刻の連絡も、お客さんからの嫌みを受けるのも、いつも相方の役目でしたしね。

ともかく、その相方が私にキレた。なんでお前は毎回毎回遅刻するんだ。何を考えてるんだ、と。そんなに長々とではないですが、お説教をいただきました。もちろん私はしゅんとなったわけです。

これまでの私はしゅんとなってその場では反省しても、以後に生かされることは無く次回からまた遅刻を繰り返していたのですが、なぜかそこでスイッチが入りました。これはいかんなと。これからは遅刻してはいかんなと。なぜそのスイッチが入ったのかは、理由はわかりませんが。

以降の私はまるで生まれ変わった様です。冒頭に書きましたような隙間の移動時間に加えて、電車遅延などのトラブルがあったときにも対応できるように多少のバッファも見込んで移動するようになりました。結果、待ち合わせ場所には毎回15分から時には30分前には着くようになりました。あの相方から叱られた時以来、自分のルーズさによる遅刻というのは多分一度もしてないです。ほんとになんで自分がそんなにスイッチが入って変われたのかはわかりませんが、ともかく変われたのは事実ですし、そのきっかけを作ってくださった相方の方には今でもとても感謝しています。ありがとうございました。