マスコミの未来

2010/3/16作成

生越さんのtweetsから。

なんたる名言 > ニュースは配達されるものではなく、自分で収集に行って、自分で分析する時代がきたのだと思う。 http://blog.greetings.jp/?eid=158

— おごちゃん / Baron (@ogochan) 2010年3月10日

失礼な言い方かもしれないが、インテリの人が陥りがちな思考の罠かなと思いました。

というのは、生越さんや南風さんのようなインテリの人にとっては問題ないんですよ。たくさんの情報にあふれかえり、一次ソースにも確実にアクセスできるようになった現代というのは、インテリの人にとっては幸福な時代でしょう。あふれる情報を的確に取捨選択し、真実を見出すことはインテリの人にとっては簡単でしょう。今まではマスコミというフィルターを通してしか得れなかった一次情報に簡単にアクセスできるようになったわけですから。

しかし、インテリではない大部分の人にとっては、それは実現困難なんですよ。なんでかっていうと、そんな情報処理能力が無いから。ほとんどの凡人は、莫大な一次情報を与えられても、そこから何かを読み取るなんてことは出来ません。今までは、そこをマスコミが助けてくれていた。一次情報から選別を行い、解説までつけて配信してくれていたわけです。だから、インテリではない一般庶民でも、ある程度の情報処理を行えていたんですね。

しかし、もうマスコミは不要だと言って葬り去られようとしている。別にインテリの人が葬ろうとしているわけじゃないですけどね。でも、現実にマスコミは衰退していっている。現在のマスコミが居なくなったら、どうなるでしょうか。先ほども書いたとおり、一般庶民は自分で情報処理を行うなんて事は出来ませんから、誰かが今までマスコミが行っていたような情報処理をやらなければなりません。そのときに登場するのが2chだったりとかしたら、果たしてそれは明るい未来なのかどうか。

別に私もマスコミが万能だとは思ってません。偏向報道も捏造もあるでしょう。でも、打率という意味では既存マスコミはそんなに悪くないのではないかと思うんです。少なくとも2chよりはマシではなかろうかと思うんですよ。だから、なんとか既存マスコミが生き残るか、代わりに登場する新マスコミがマシな存在であればなぁと思っています。