長さの単位の不思議

2010/1/19作成

距離の単位、例えばメートル法だったらmm(ミリメートル)、cm(センチメートル)、m(メートル)、km(キロメートル)といったところがありますよね。日常的な世界ではmmやcmやmが主に使われ、地理的な距離など少し長い長さになるとkmが使われます。

ところで不思議に思うのですが、地理的よりももっと長い距離になっても、やっぱりkmが使われませんか。例えば、光の速さは秒速約30万kmなわけですが、これは秒速300Mmと単位を切り替えても問題ないはずですよね。でもなぜかMm(メガメートル)という単位は使われない。更に長くなってくると、メートル法ではなく天文単位だとか光年だとかの単位が使われるようになります。これはこれで天文学の都合だから仕方がないのでしょうけれど、単位系の変換をいちいちしなければならないのは面倒と言えば面倒です。

1光年はwikipediaによると9.46×1012kmだそうです。10のべき乗を使っていながらkm(キロメートル)!どうせならm(メートル)に統一して9.46×1015mにしたほうが美しいと思ってしまうのは私だけでしょうか。それに9.46Pm(ペタメートル)でもいいはずです。

wikipediaの記述では、Mm(メガメートル)はmm(ミリメートル)と混同しやすいので使われない傾向にあるということです。それはそれで一理ありますが、だからって10のべき乗で済ますんだったらk(キロ)も使わなければいいのにぃ。

こういうことって距離だけでなくて、重さでもありますよね。どこまでいってもkg(キログラム)が使われるとか。してみれば、k(キロ)/M(メガ)/G(ギガ)/T(テラ)と素直に単位系を増やしていくコンピュータ業界が特殊なんでしょうか。bytes(バイト)やbits(ビット)の場合、mbytes(ミリバイト)とかmbits(ミリビット)というのは通常は使われないので混同することがないというのが要因なのでしょうかね。