有楽町献血ルーム

2016年1月某日

約10年ぶりの献血で向かったのは有楽町の献血ルーム。ここを選んだのは特に意味は無くて、単に近くに外出する用事があったので、そのついでだったというだけのことです。

献血ルームは有楽町駅のすぐ東側にある東京交通会館という建物の6階にあるそうです。このビルは前は何度も通ったことはありますが、中に入るのは初めて。名称からしてお堅いお役所の入ったビルかと思ったら、さにあらず。少なくとも低層階は店舗の入った商業ビルの様相でした。買い物客の喧騒の中、ビル内のエレベータで6階にあがると、そこは落ち着いたフロアで、エレベータを降りてすぐに有楽町献血ルームはありました。

献血ルームの中に入ってみてびっくり。少し落とした照明。ゆったりと配置されたソファ。自動演奏のピアノの奏でるジャズ。まるでおしゃれなカフェに来たかのよう。今どきの献血ルームはこんなにも進化してるんですね。献血浦島太郎はびっくりです。 驚いてばかりもいられません。献血しに来たのですから。受付で10年物の献血カードを出します。さすがに10年経つとシステムもいろいろ変わってますね。まずひっかかったのが本人確認のための暗証番号。でもそんな昔のこと覚えてないですよ。何度も間違えたけど、なんとか思い出せて確認完了。これはしっかり覚えてなきゃと思ったら、静脈を登録するので次回からはこちらで認証できますとのこと。おお、それは便利ですね。

既往歴や渡航歴などの確認も以前は紙に書いていたと思うのですが、今はタブレットで入力ですか。これは以前もタッチパネル式はあったかな。項目も増えていて、直近の健康診断の日付まであるとは。年月までは覚えていたけど、日付までは流石に記憶してない。もちろんわからないところは空欄でも構わないですが、これは次回はちゃんと調べてから献血に来た方がいいですね。

献血には全献血と成分献血がありますが、今回は成分献血を選択しました。私はこれまでは全献血しかしたことがなかったのですが、400ミリリットルの全献血だと次回の献血まで3ヶ月の間隔が必要なうえ、年3回までの制限があります。都内献血ルームめぐりをするにあたって、3ヶ月は長いです。全15カ所を回るのに、最短でも5年かかってしまうことになりますから。全献血でも200ミリリットルだと間隔は1ヶ月で年間6回まで献血できるのですが、200ミリリットルはあまり喜ばれないという事情もあります。献血された血液は当然に患者さんに輸血されるわけですが、輸血元は少ない方が患者さんのリスクが低くなりますから。ということで成分献血を行うことにします。

成分献血は全献血に比べて献血の時間が長くなるわけですが、それに加えて予約の人が多数いるので少々待ちますけどいいですか聞かれます。そうか、今は予約システムってのもあるのですね。予約をせずに来ているので仕方がありませんので、待ちますと答えます。次回からは予定が分かっていれば予約するようにしましょう。

受付が終わったら、次に血圧測定。こちらは測定器が置いてあって、自分で測定します。結果がレシートに印刷されますので、それを持って問診室に。問診室も3室もあるのですね。規模の大きさにもびっくりですし、きちんと扉の閉まる個室になっているのもびっくり。オープンなスペースで周囲に会話が丸聞こえという献血ルームも以前はあったんですが、そこも進化していますね。

医師による問診では特に問題はなかったんだけど、成分献血が初めてなのと、私の年齢のことがあるので心電図検査をしましょうということになりました。ていうか、献血ルームに心電図を取る設備まであるのですか!知りませんでした。これって昔からあったんですかね。成分献血するのが初めてだから知りませんでしたよ。

問診の次は血液検査。両腕の血管を見ていただいて、右腕で献血することになり、血液検査の採血は左腕に。過去の献血でも必ず右腕だったんですよね。以前、疑問に思って採血の看護師さんに聞いてみたことがあるのですが、こんなにわかりやすく血管が出てるじゃないですかと言われてしまったことがあります。プロから見たらそうなのか。素人には違いがわからんのですが。

血液検査が終わったら次は心電図。こちらも問題なし。食事から少し時間が空いているのでドーナツを食べてくださいということでドーナツ券をいただきました。受付に持っていってドーナツと引き換え、待合室でドリンクと一緒にいただきます。もぐもぐ。 結構待たされるということだったんですが、ドーナツ食べている間に呼ばれました。おおっと。意外と早かったですね。もしくは、心電図撮ったりしてる間に時間が経ったのかもしれませんけれど。

採血室に入ってこれまたびっくりしたのは成分献血のベッドの多さ。AからRまでありましたから18床でしょうか。献血はそれなりの回数してきましたが、こんなに採血ベッドが並んでいるのは初めて見たような気がします。一方、全献血のベッドはわずか4床。採血の時間が短くて回転がいいからでしょうね。

さて、ベッドに案内されて、いよいよ成分献血開始です。成分献血は分離したあとの血液を体に戻すわけですから針を2本刺すのかなの思っていたのですが1本しか刺しませんでした。あ、もしかしたら気が付かなかっただけで2本刺してたのかもしれませんが。実は私は注射しているところを見るのが怖いんですね。これまで注射の時は目をそらすか目を瞑っていて一度も注射されているところを見たことがありません。そんなに注射嫌いなのに献血はするってのが、自分でも矛盾してるなと思うところなんですが。

ともあれ針を刺して成分献血開始です。1本の針ですから、ある程度採血したら、漉しとった血液を圧力かけて戻すわけですね。この戻すときはちょっと違和感あるというか。なんか妙な気分。人によっては味覚に異常を覚えたりもするらしいんですが、幸いに私はそういうことはならずに済みました。

成分献血は時間がかかるのでその間は暇です。ベッドにはテレビが備え付けてあるのでそれを観ててもいいのですが、今回の私は準備万端。本を持ってきましたので、それを読みます。ちなみに持ってきたのは「健康で文化的な最低限度の生活 第3巻」。右手は採血されてますので左手一本で少々大変ですが、なんとか読めなくもありません。意外となんとかなるもんです。

ということで、ちょうど本を読み終わる頃に献血も終了。終了後はアイスクリームをいただきます。献血後にいただけるのは、献血前に冷たいものを食べると体が冷えて血流が悪くなり献血も大変になるから献血後に限っているそうです。そう張り紙に書いてありました。 アイスクリームをいただいてドリンクもいただいて。献血後の体をしばし休めます。献血の注射跡には止血の為の圧迫帯を以前は使っていましたが、ここでは使い捨ての包帯に変わっていました。確かに、衛生面でもその方がいいですよね。10年も経てば、いろんなところが進化しているものです。

十分な休憩をとって体調も問題ないので、有楽町献血ルームをあとにしました。10年ぶりの、生涯での26回目の献血は無事に完了です。やったー。

東京交通会館
東京交通会館
有楽町献血ルーム
有楽町献血ルーム

あおやぎのさいと2.0 東京献血ルームめぐり