X68000用画面回転システム ROT-C

ROT-Cとは

1987年に初代モデルが発売されたX68000シリーズは、当時としては画期的なゲーム用グラフィックス機能を搭載していました。同時代の他のパソコンがフレームバッファプラスアルファ程度のグラフィックス機能しか搭載していなかったなか、65536色多色表示、縦横ハードウェアスクロール、画面重ね合わせ、128枚同時表示のスプライト機能などを搭載していたのです。これらのグラフィックス機能により、X68000ではアーケードゲームがグラフィックスを劣化させることなく、そのままプレイできたのです。

しかし当時はアーケードゲームも全盛期。アーケードゲームのハードウェアも日進月歩で性能を向上させていました。特に回転拡大縮小機能はX68000では搭載されていない機能のため、再現は不可能だと思われていました。

しかし、出来ないと言われたら逆に燃えてしまうのが人間というもの。スプライト増やしで画面をスプライトで埋め尽くし、スプライトパターンをリアルタイムに再定義することで回転する画面を実現したのがROT-Cなのです。

ちなみにROT-Cを搭載した最初のアプリケーションであるR3GOLFを発表したのが1991年5月のこと。1991年9月にキャメルトライのX68000版が発売されていますが、ROT-Cとは関係ありません。それぞれ独立して開発されたものです。X68000のスプライト機能での回転を考える人が、世の中には同時に二人存在したんですね。

今回、このページを作るにあたり、X68000エミュレータXM6 TypeGにて動作確認を行いました。素晴らしいソフトを開発、公開してくださった作者の方々に感謝いたします。

R3GOLF

ROT-Cを使用した最初のゲーム。1991年5月発表。

トップビューのゴルフゲームで、プレーヤーの狙っている方向に画面が回転します。全18ホールが一つのマップになっているので、隣のホールを使って攻略することも可能。

R3GOLF タイトル画面
タイトル画面
R3GOLF ショット中画面
ショット中
R3GOLF ランキング画面
ランキング
プレイ動画

RacingChamp

ROT-Cを使用したゲーム第2弾。1991年12月発表。

こちらもトップビューのレーシングゲーム。自車の進行方向に合わせて画面が常に回転します。全6面のコースからなりますが、このコースは差し替え可能なようになっています。ただし、実際には拡張コースが作られることはありませんでした。

こちらの開発はBLACK FTZではなく、本体サークルであるFinal Tear Zとなっています。

RacingChamp 起動画面
起動画面
RacingChamp タイトル
タイトル
RacingChamp スタート
スタート
RacingChamp ゲーム中
ゲーム中
プレイ動画

XAX

回転スクロールシューティングゲーム。ただし弾は打ちません。常に強制的に前進し、プレイヤーが操作できるのは左右の方向転換のみ。地上物の上を通り過ぎれば破壊して得点になります。ROT-Cの回転の気持ちよさを伝えるデモ的作品です。

XAX タイトル
タイトル
XAX ゲーム中
ゲーム中
プレイ動画

ROT-C開発キット

ROT-Cを使ったソフトを開発するためのキット。開発にはCコンパイラ(XCまたはGCC)またはアセンブラが必要になります。上述のXAXもデモとしてこちらに同梱されています。

ダウンロード

当時の配布用アーカイブがみつかりましたので置いておきます。ドキュメントには連絡先としてメールアドレスやパソコン通信の電話番号が書かれていますが、これらは現在では使用できませんのでご注意ください。

R3GOLF
R3GOLF.LZH
RacingChamp
RC.LZH
ROT-C開発キット
ROTC100.LZH