5月31日

2012/5/31作成

どこで見たのか思い出せないんだけど、最近立て続けに「ウィキペディアはまとめサイトではない」という言葉を見かけました。個人的に「ウィキペディアは史上最大のまとめサイトだ」と思っていただけに、この言葉はちょっとショックだったので、少し考えてみたいと思います。

異論は色々あるかとは思いますが、2012年現在において"まとめサイト"という言葉の意味するところは、多分2chのスレのまとめサイトのことではないかと思います。あるいは、TogetterであったりNAVERまとめであったりするかもしれません。これらのまとめサイトの特徴は、多少の例外はありますが基本的に元の情報の取捨選択だけであり、要約や追記は行われないというところではないかと思います。また、これらのまとめサイトは基本的に発言録であり、発言の集まりから情報を汲み上げるのは読者に任されています。これは、確かにウィキペディアとはかなり異質なものだと言えるでしょう。そういう意味では「ウィキペディアはまとめサイトではない」というのは正しいと思います。

個人的に思うまとめサイトというのは上記のようなものとは違い、少し前に流行ったwikiを使った情報収集サイトのことを思い浮かべます。収集元は2chのスレだったりもしますが、基本的にまとめた人による編集が入っていて情報が整理されているという点が違います。これはウィキペディアの性質にかなり近いのではないかと個人的に思います。

というか、そういう既にあるまとめサイトという意味ではなく、言葉の意味的に"まとめサイト"というのはウィキペディアの本質ではないかと思うのです。ウィキペディアの記事はある事物・事象について説明していますが、その全てを書いているわけではありません。そもそも全てを書こうとしたらテキスト量が膨大になってしまいます。ウィキペディアの記事は何冊もの書籍の内容を"まとめて"数ページのテキストに書かれているわけです。ウィキペディアの記事を読んでもその事物・事象の専門家にはなれませんが、概要を知ることは出来ます。この「概要を手早く知る」というのは、とても重要なことであると思います。もちろん専門家として深く正確に知るというのも大切なことなのですが、人類の積み上げた知識の量は膨大で、その全てを学ぶには人間の一生はあまりにも短すぎます。なので、自分の専門分野以外については概要だけ知って済ますというのは、それはそれで大切なのではないかと思うのです。

そういう意味では、2chのまとめサイトにしても、玉石混交のスレを片っ端から追いかけて面白いスレを見つけるというのは時間がかかるので、まとめサイトに転載されたものだけを読むというのも"概要だけをとりあえず知る"という意味では、まさしく同じことであると言えると思います。情報技術の発達によって、個人が接することの出来る情報量は爆発的に増えました。多分、今後は更に増えていくことでしょう。こうした情報をどのように扱うかというのは、それだけで一つの学問分野を形成するほどの大問題なのですが、その回答の具体例の一つが"まとめ"ではないかと個人的に思います。"まとめる"ということは、情報量爆発の現代に生きる人にとって必須の手法ではないかとすら思います。

ということで「ウィキペディアは史上最大のまとめサイトだ」という個人的な考えを、ここでこっそり書き記しておきます。


あおやぎのさいと2.0 新人うぃきめでぃあん日記