ミニレポート集 初めての北海道

時期:1994年8月 走行距離:約1400km 総費用:約7万円

ゴールデンウィークに四国に行ったということで、次に目指すはやはり北海道。

例によって、北海道のどこに行くとも決めず、準備もそこそこに家を出まそた。それでも、今回は北海道のツーリングマップと2ストオイルの予備だけは持ちましたけど(^^)。2ストオイルは、KDXでは1000kmでほぼ空になるから必須でしょう。

寝屋川を出発して、とりあえず目指すは敦賀のフェリーターミナル。ここから北海道の小樽行きのフェリーが出ている事はさすがに事前に調べておりました。敦賀に着いたのは夜の8時頃。当然チケットの予約なんてしてませんから、キャンセル待ちを申し込んだんですが、運良く乗船することが出来ました。二等船室で毛布一枚にくるまって雑魚寝です。

敦賀から小樽までは30時間。到着は出港の翌々日の朝5時になります。明け方の小樽港に入港するときは、いよいよあこがれの北海道という事もあり、なかなか興奮するものがありました。

小樽についてさてどちらに向かって走るか。この時まで何も決めていなかったのですがとりあえず北に向かうしかないだろう(そんな決まりは無いんだが(^^)という事で北海道の北の端、稚内を目指して日本海岸沿いにただひたすら走ります。特に留萌を過ぎた辺りからは通称オロロンラインと呼ばれる道で、左手に海右手に原野と北海道らしさ爆発という感じです。

小樽から稚内までは約300km程あるのですが、とにかく道が空いているのと信号が全然無いので思ったよりも全然時間が掛かりません。のんびり休憩もはさんで走った積もりですが、昼過ぎには稚内に着いてしまいました。

今日の目的地にあっという間に着いてしまって、時間が余ったなあと思い地図を見てみると稚内から礼文島へのフェリーが出ているではありませんか。礼文島がどんな所かも全然知りもしないで、勢いだけでフェリーに乗ってしまいました。礼文島に着いた所で夕方になったのでこの日は宿に泊まります。

翌日はとりあえず礼文林道を走りました。ここは林道という名がついているももの、どっちかというとハイキングコースの様な感じの道です。路面も未舗装ではあるものの走り易い。距離はそれほど長くは無いのですが、とにかく景色が良い。凄く綺麗な山の風景でした。

林道を走ったら、次は島の北端にあるスコトン岬に向かいます。ここはツーリングマップに「北の果てのイメージが強烈」と書かれているのですが、行ってみると本当に強烈な場所でした。波と岩の荒々しさ、風の強さ、風景の素晴らしさ。これ以前にも以降にもいろいろな場所にツーリングに行って、いろいろな風景を見ましたが、いまだに私にとって一番凄かった風景はここです。

この日は再びフェリーに乗って稚内に戻って一泊。その翌日に日本最北端の宗谷岬に行きました。が、前日に見たスコトン岬が強烈過ぎたせいか、私にはここの岬は単にコンクリートで護岸された公園にしか感じられません。

稚内からは今度はオホーツク海に面したオホーツクラインを走ります。こちらもオロロンラインに負けないくらい気持ちいい道でした。出来ればこのままオホーツクラインを走り続けたいのですが、そうするとはるか道東の方まで行ってしまって一週間の夏休み中に家に帰れなくなってしまいます。仕方なく、枝幸町から内陸に進路を変えました。

今度は山中を抜ける道で少し北海道らしくない風景なのですが、これが本州ではあまり考えられないくらい長い距離続く、続く、続く。やっぱり北海道は広いと実感させられます。

その後は国道40号を走って旭川に着いたのが午後6時頃。この日は旭川で宿をとる積もりだったのですが、札幌まで130kmの看板を見た時に気が変わってしまいました。「北海道では距離感覚が変わってしまい、100km程度なら大した距離に思えなくなってしまう」という話は聞いた事がありましたが、この時は本当にそんな気がしたのです。

宿を諦めて、すっかり夜になった国道12号を走って札幌から小樽へと向かうのですが、これが大間違い。なんせ、朝の8時に稚内を出てから、途中休憩をはさんだ程度でひたすら走り続けているのです。疲労でとにかく眠いのですが、途中休憩する適当な場所を見付けられなくて、睡魔と戦いながら走ったのでした。結局、小樽に着いたのは予想よりはるかに遅い時間である午前2時。この日の行動時間18時間は私にとって新記録でした。とっても疲れましたけどね。

小樽に着くとフェリーターミナルに向かいます。そうすると、やっぱり私と同じように帰りのチケットのキャンセル待ちの為に並んでいる人。もとい、寝袋がいっぱい(^^)。整然とならんだ寝袋はなかなか笑いを誘うものがあります。

その後キャンセル待ちの整理券を貰い、無事午前10時発の舞鶴行きのフェリーに乗ることが出来ました。広大な北海道に行きながら現地での半分くらいの時間を礼文島で過ごしてしまうという少々変なツーリングでしたが、私にとっての初めての北海道ですし大満足でした。


あおやぎのさいと2.0ツーリングレポート