オーストラリアツーリング ダート編 8月15日

天候:快晴

寝過ごすかと思いましたが、なんとか6時半には起きれました。一応目覚まし時計を持ってきていたのですが、どうも寝返りをうったときに踏みつけてしまったらしく壊れてしまったのですよね(^^)。自業自得ですが、ちょっと不便です。

とりあえずバイクに乗ってALICE SPRINGSの空港へ。これまた街から10数kmと非常に近いところにあります。オーストラリアはどの都市も空港が近くにあって便利ですね。日本も見習って欲しい所なのですが。着いてみると空港のカウンターには誰も居ない。ちょっと早すぎたようですね(^^)。しばらく待っていると朝一番の便のチェックインが開始されるようなので、カウンターに行って昨日予約をした積もりのチケットの発行をお願いすると、これはどうやらE-Ticketというものだったようで、全てオンラインで処理されるので紙の航空券は発行されないとのこと。写真付きの身分証明になるものを持ってくるだけでチェックイン可能とのことでした。ともあれ、無事にチケットが取れているようで一安心です。

チケットが取れていたという事で、次は街に取って返してバイクの売却です。SYDNEYで購入してから2カ月半。18000kmを走ったまさに愛車ではありますが、まさか日本に持って帰るわけにもいきません。昨日、REDBARONと取引のあるというALICE SPRINGSのバイク屋を紹介してもらったので、とりあえずそのDESERT CITY MOTORSというお店へ行ってみました。ところが、なんとこの店ではA$1000でしか買い取れないとのこと。A$1000ですか。A$3000くらいにはなるかなぁと期待していただけにこの価格はちょっとショックです。お金が損するという事もありますが、まだまだ綺麗でトラブルも無いこのTT600RがA$1000分の価値しかないというのはバイクがあまりにもかわいそうです。それに、この程度の値段しか出さないということは、買い取ったこのバイク屋でもあまりまともに商品として取り扱う気がなさそうです。偉そうな事を言えた身分ではありませんが出来れば次に乗る人にも大切に乗って貰いたいですし、そのためにはまずお店に大切に扱って欲しい。A$1000で買い取られては、それは期待できそうにありません。

ちなみにこの時、ショップで日本人ライダーの方にお会いしました。彼はタイヤ交換をしてもらいに今日ここに来たそうです。わたしにとっては、オーストラリアで会った2人目の日本人ライダーです。せっかくお会い出来たのですが、わたしが今日で日本に帰るという話をすると驚かれてしまいました。まあ、そりゃ普通は驚きますよね。

A$1000では仕方が無いので、前回ALICE SPRINGSに来たときにタイヤ交換でお世話になったRACE MOTORCYLE YAMAHAへと行ってみました。ここは海星さんがXTのエンジン修理でお世話になったお店ですね。ところが、このお店ではなんと買い取れないとの返事。中古バイクの買取自体をやっていないのか、わたしの提示したA$3000という値段では買い取れないという事だったのか、細かいニュアンスは分かりませんでしたが、どちらにしろここでも買い取って貰えないようです。

あと1軒、ALICE SPRINGSにはKAWASAKIのバイク屋があるので、そこに行ってみたらと言われたので、そちらに向かいます。そうすると、ここではA$2500で買い取ってくれるとのこと。希望額よりは少ないですが、それでもA$1000よりはよっぽどマシです。ちなみになんで安くなったかと言うと、ひとつはビッグタンクに換装していますが、オージーはあまりビッグタンクを使わないのでその点がマイナス。もう一つはオイルフィルターからオイルが染み出している事。この染み出しはわたしも気が付いていたのですが、次々に漏れ出している分けではなさそうということでほったらかしていたのですよね。おそらくはPERTHで定期点検に出したときに、作業中にこぼれただけだとは思うのですが。こんな事なら、きちんと拭き取っておけば良かったですね。

バイクと現金の引き渡しは、わたしが泊まっているMELANKA LODGEで行うという事になり、一旦宿に引き換えす事にしました。帰る途中DESERT CITY MOTORSの前を通りがかると、先ほどの日本人ライダーの方が居られたので、バイクが売れたことを報告すると共に、ちょっとお話。ちなみにこの方は観光ビザで入国されているのですが、大使館に直接出向いて手続きして6カ月滞在のビザを貰っているそうです。そうか、そういう方法があったのか。それは知りませんでした。また、彼にわたしとTT600Rの最後の記念写真を撮っていただけました。彼は12月頃に日本に戻り、その後WegPageに写真を掲載してくださるそうです。

MELANKA LODGEに戻ってしばらく待っていると、先ほどのバイク屋の方が到着。路上(^^)で現金を受け取り書類にサインをして取引完了。わたしにとって3台目のバイク、TT600R。所有して乗った期間は短かったですが、走行距離ではこれまでで一番長い付き合いでした。そのバイクがバイク屋のバンに乗せられてまさにドナドナ状態で連れていってしまわれるのは、さすがに少し寂しいものがありますね。

しかし、そんな感傷にゆっくり浸っている時間もありません。バイクという移動手段が無くなってしまいましたので、バスに乗って空港に移動。トイレでバイクウェアからジーンズとTシャツに着替えて普通の人モードにチェンジ(^^)。12時45分出発の飛行機でSYDNEYへと向かいます。たまたま座席が窓際だったのでしばし地上の風景を眺めていました。わたしが走ったRED CENTREの大地は、空から見るとこんな風に見えるのですね。山脈も湖もひどくちっぽけに見えます。その中を細く真っすぐな道が1本伸びている。所々、大地が波打った様になっている所があり、これもコルゲーションなのかと思ってしまいました。あと、お昼のフライトだったので昼食が出たのですが、ドリンクと聞かれたのでビールをお願いするとなんとA$5.00。国内線ではビールは有料なのですか。そういえばそうだったような気もする。ソフトドリンクはサービスの様ですから、そっちにしておけば良かったです(^^)。まだまだ海外旅行どころか、飛行機にすら慣れていないのをこんな所で露呈させてしまいました。

そして飛行機は無事にSYDNEY空港に到着。何度も来た事のある空港なのですが、どうもターミナルの風景に見覚えが無い。よくよく考えると、ここは国内線のターミナルで、何度も行ったことがあるのは国際線のターミナルでした。バスに乗って国際線のターミナルに到着。ああ、ここだここだ。見覚えがある。

さて、東京行きのフライトは22時15分発ですが、今は16時。まだ6時間程時間があります。ターミナルからCITYまでは電車で10分程ですから、多少ならば観光やショッピングをしてくる事はできそうです。SYDNEYは綺麗で賑やかで結構好きな街です。途切れ途切れですが、合計半月程過ごしましたので愛着もあります。無事にツーリングで一周してきて戻ってきたならば、2、3日はここで過ごしてじっくりと名残を惜しもうと思っていたのですが、それはもう出来ません。少しでもその名残惜しみをしてこようかとも思ったのですが、結局なんだかんだと時間を過ごしている内に行けず仕舞いになってしまいました。

空港でしたなんだかんだの一つは、REDBARONに報告と挨拶のお電話。今回、日本の家族がわたしに連絡を取るのに仲介役を引き受けて下さりもしましたし、ALICE SPRINGSでバイクが売れるようにお手伝いもしていただけました。そして何よりも良きツーリングパートナーであったTT600Rを購入したお店。REDBARONが今回の旅の始まりでしたがら、その事には感謝しなければいけません。予定では、SYDNEYまで戻ってきた後、REDBARONでTT600Rを売却して旅の完了にしたかったのですが、それは残念ながら果たせませんでした。REDBARONのオザワさんには、今回走り残した所を走りにまた来てくださいよと言われてしまいました。そうですね。また必ず来るとは言えませんが、それが出来たらいいかもしれません。

走り残した所としては、TANAMI TRACKは走りたかったです。その途中にあるWOLFE CREEK METEORITE CRATERも見たかった。そして何より、SYDNEYへと戻って、5月24日に越えたHURBOUR BRIDGEを今度は逆に北から南へと渡って、旅の完結にしたかった。でもそれは、かないませんでしたね。誰かに命令されたわけではなく、わたし自身が考えて出した結論ですし、やはり今はツーリングを続ける気持ちにはなれません。今回のわたしの旅は終わったのです。それに、もしもまたオーストラリアに来ることがあってバイクで走る事が出来たとしても、今回走り残した所を走ることが出来たとしても、それはあくまでも新しい旅であって、今回の旅の続きにはならない。そう思うと、あらためて"今"という時間を大切にしなければいけないなと感じます。大切な人の突然の死と、わたしの旅の突然の終わり。並べる事が出来ない二つの出来事ですが、この二つの事が、今という時間の大切さを改めて考えさせる。旅の終わりになって、そのような事をふと考えました。

オーストラリアという国は、本当にいい国です。住んでいる人たちも本当にいい人たちです。わたしのいい加減な英語にも付き合って親切にしてくださいます。そして、どこに行っても誰にあっても、みんながみんな話をするときに本当にいい笑顔を向けてくれます。典型的日本人というと語弊がありますが、わたしは笑顔がかなり苦手です。しかし、オージーのこの自然な笑顔に出会うと、こちらも自然と笑顔になります。こんないい所をバイクでツーリングするという体験が出来て、本当に良かったと思います。

買い物
ドリンク A$1.40、ドリンク A$2.20、バス A$10.00、バイク A$-2500.00、ビール A$5.00、バス A$2.60、昼食 A$9.65、デザート A$9.00、電話 A$2.00、ドリンク A$2.50、チャリティー A$0.65

あおやぎのさいと2.0ツーリングレポート