オーストラリアツーリング 再開編 7月13日

天候:晴れ

同室の日本人の人が朝の5時から起き出してシャワーを浴びるわ荷物を纏めるわでとてもやかましいです。多分早朝出発のツアーに参加でもするのでしょうが、同室の他の人は寝ているんだから少しは静かにしてくれたらいいのですが、そんなことはお構い無しです。もっとも、わたしも目は覚めるものの結局そのまま寝てしまう訳ですからそれほど偉そうな事は言えません。しかし、考えてみれば日本人に会ったのはSYDNEY以来ですねぇ。夕べは結局挨拶程度しか出来ませんでしたが、せっかくだから少しゆっくり話をすれば良かったです。

結局起きたのは朝7時。まあ、普段に比べれは早い方でしょうか。今日はいよいよAYERS ROCKへ向けて出発です。ALICE SPRINGSを出て、昨日通ったSTUART HIGHWAYを逆方向に南に向けて走り始めます。出かけてすぐの所に、OLD GHAN RAIL ROUTEに関する展示施設があるようなので、寄り道してみることにします。せっかくここまでOODNADATTA TRACKで途中までOLD GHAN RAIL ROUTEに沿って走って来たわけですから、その終着点であるALICE SPRINGSで総仕上げも良いでしょう。が、行ってみるとわりとまともな博物館の様になってきて、急に興ざめ。出来れば、これまでにあったような廃墟のようなものを期待していたのですが。これは個人の好みですから仕方がありませんね。それに、博物館にしてきちんとまとめて保存展示するのも必要な事でしょうし。わたしにとってはどうでもいいんですが。

STUART HIGHWAYを200km程走った所で、いよいよ"AYERS ROCK"の案内看板。が、いまいち気分が盛り上がらないんですよね。どうした事か。一応、今回のツーリングの最大の目的地であるはずなのですが。そんな気分で走っていた所にロードハウスがあったので休憩がてら立ち寄ったところ、ここでUluru-KataTjuta国立公園の日本語ガイドブックを見つけました。小型で携帯にも適していますし、ざっと見てみたところなかなかよい内容でしたので、A$10.00と少し高めですが思い切って買ってしまいました。

このガイドブックを読んで初めて知った事がいくつかあります。アボリジニはヨーロッパ人が付けた呼び名で彼ら自身は自分たちの事をアナングと自称している事。また、AYRES ROCKはUluru、OLGASはKataTjutaがアナング自身が付けた名前である事。言われてみればこんな基本的な事も知らずに、わたしはここまでやってきたのですね。ちょっと調べが足りなかったかと反省です。しかし、これらの知識を得たお陰で少し気分が盛り上がってきました。AYERS ROCK改めUluruまであと約200kmです。

しばらく走っていると大きな岩が見えてきました。どう考えてもUluruが見える場所ではありませんので、これが有名?な偽AYERS ROCK改め偽Uluruでしょうか。特に案内も情報も無いのですが、そう言うことにしておきましょう。正式名称はMOUNT CONNERなんですけどね。

そして更に更に走っていると、またしても大きな岩発見。地図を見てみるとUluruまで直線距離にして約20km。Uluruは標高300メートルはあるらしいので、見えてもおかしくない距離です。そうか、これがAYERS ROCK改めUluruなのか。地平線の向こうから少しずつ見えてきて…というのを想像していたのですが、実際には丘を越えたらドーンと見えたという感じでした。ちょっと感動を損した気分です。そして、OLGAS改めKataTjutaも見えてきました。両方ともとてつもなく大きいから国立公園に入らなくても見えてしまうものですね。

そうこうする内にAYERS ROCK RESORTに到着です。UluruもKataTjutaも国立公園内にあってそこは宿泊禁止なので、10km程離れたYULARAという所にあるAYERS ROCK RESORTに宿泊施設がまとめてあるのです。今日の宿を取ろうと、AYERS ROCK RESORT内にあるはずのYHAへ行きます。が、YHAがどこにあるのかよく分からない。例のYHAマークがどこにも貼っていません。仕方が無いのでキャンプ場に泊まることにしました。

テントを張ってひと休みした頃には、ちょうど日没の時間になってきたので夕日のUluruを見るために国立公園に。A$16.25の入場料を支払ってサンセットビューエリアへ。同じ事を考える人は当然大勢いるわけで、サンセットビューエリアは人であふれかえっていました。そしていよいよ日没。今日は雲が少し多かったもののなかなか綺麗な夕映えのUluruを見ることが出来ました。せっかくなのでわたしも何枚か写真を撮っていたのですが、ふと気がつくとやけにUluruのフレームへの収まりがいいではありませんか。どうやら、38mmレンズでちょうどうまく収まるように、このサンセットビューエリアの位置は決められているようです。気がついてしまうと、ちょっと人工的過ぎていやな感じですね。

それと、これは後で気がついたのですがAYERS ROCK RESORTにはほとんどハエが居ませんでした。ここに来るまでは散々悩まされたのに、ここだけ居ないというのはおかしな話です。快適に過ごせるといえばそれまでですが、何か強力な殺虫処理をしているとすると、ちょっと怖いですね。

キャンプ場に戻り、せっかくなのでAYERS ROCK RESORT内を一通り探検です。このリゾート内には三つのホテルと一つのキャンプ場、長期滞在用のアパート、ショッピングセンターなどがあります。これらをざっと見て回ったのですが…これは本当のリゾートです。お金持ちが金を払って遊ぶ所です。都会と違わない生活を送るだけの設備が整っています。そして、ここに来る人はお客さんであり、リゾートのスタッフはサービスマンです。ここにあるのはビジネスです。お客さんは旅人ではなく、リゾートを楽しみに来た都市生活者です。そして、ここにはわたしの様な旅人を受け入れる余地はありません。リゾートのスタッフはマニュアルにあるサービストークを繰り返すのみで、お客さんは自分たちグループの世界を築きその中だけでリゾートを楽しむ。そこには、この土地ならではの生活も空気もありません。現地の人との触れ合いもありません。ここで働いているスタッフ自身、ほとんどが都会から働きに来ている人ばかりでしょう。旅に何を求めるかは人それぞれでしょう。しかし、繰り返しますがここにはわたしが求めているものはありません。ここにあるのはビジネスであり、商売人と消費者が居るだけです。旅人は居ません。やっとやってきたUluru。観光面でそれをささえる施設がここまで商業主義に染まっているとは。正直、ちょっと悲しくなってきました。

走行距離
476km
買い物
アイスクリーム A$2.40、フォンカード A$10.00、ペトロール A$20.30、ドリンク A$2.60、ペトロール A$18.70、ドリンク A$2.00、キャンプ A$36.60、ガイドブック A$10.00、ドリンク A$1.80、食糧 A$13.20
AYERS ROCKはこちら
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偽UluruことMOUNT CONNER
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こっちは本物
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日没を見る人々
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あおやぎのさいと2.0ツーリングレポート