マンション管理費の運転資金

2005/9/21作成

大抵の新築マンションでは、最初の契約時に修繕積立基金としてそれなりの金額を一括して集めます。しかし、当たり前ですが、建ったばかりのマンションで修繕は発生しません。せっかく積み立てた修繕積立金も、最初の数年は出番がありません。

一方で、管理費は違います。管理費は修繕積立金のように最初に一括してお金を集めることはせず、毎月の集金のみです。しかし、マンション管理では竣工したその日からどんどん費用が発生します。電気代も、小物の購入費も、管理会社への支払いも、待ったが効きません。なのに、その支払いに当てる管理費は月末にならないと集まってこないのです。月初に集めるとしたところで、支払い額は毎月一定というわけではなく、特に竣工直後はお金が多く必要になってきます。

結果として、管理費が一時的にマイナスになってしまう可能性が非常に高いわけです。というか、大抵の新築マンションでは竣工直後の管理費のキャッシュフローはマイナスでしょう。管理費が赤字になった場合、その補填は誰がしてくれるのかというと誰もしてくれません。足りないお金は、仕方なく修繕積立金から一時的に借りたり、取り崩したりして対応している管理組合がほとんどだと思います。総会決議して取り崩しているのならともかく、日常的に一時借りなんて事を行っていたら、何のために管理費と修繕積立金を別会計にしているのか分かりません。でも、多くの新築マンションでこういう事が行われていると思われます。

どうしてこういう事が起こるのでしょうか。それは、マンション管理費に運転資金という概念がないからです。普通、どんな会社でも運転資金というのは必ず用意します。そうしないと、1円でも支払いが足りなければたちまち会社が潰れてしまうからです。

マンション管理組合は倒産するわけではありませんが、それでも修繕積立金の流用は問題です。管理費の問題は管理費だけで解決すべきです。解決のためには、修繕積立基金のように、管理費も分譲時の一時金を徴収すればいいのではないでしょうか。

なお、これはあくまでもキャッシュフローが赤字の場合の話です。決算が赤字の場合は、管理費の使途と徴収を見直さないといけません。


あおやぎのさいと2.0 マンション談義