マンション内覧会のポイント

2004/10/20作成

内覧会とは、新築マンションを購入したときに実際出来上がった部屋を引渡し前にチェックする事ですね。マンション雑誌やマンション購入指南のサイトでは割とこの内覧会を重視する傾向にあるようで、しっかりとチェックしないと取り返しのつかないことになると、少々脅し口調で書いてある事が多いように思います。

しかし、個人的には内覧会って実は大して重要じゃないんじゃないかと思ってます。なぜなら、明らかな瑕疵の場合は内覧会で発見できなくても、アフターサービスで対応してもらえます。内覧会で発見できれば入居前に直してもらえるので、入居後にしてもらうより楽という程度の事です。傷や汚れについては、どうせ入居してしまえばついてしまうものです。せっかくの新築マンションなので綺麗な状態で入居したい、という気持ちの問題でしょう。ならば、気がつく汚れだけを指摘すれば済む事です。自分が気がつかなかった汚れを、指南書をもとに探し出す必要なんてないとないと思います。

それでも問題は後で分かるよりは先に分かった方がいいですよね。入居後に修理工事と言う事になると立会いをしなきゃいけませんし、せっかく置いた家具や絨毯などもその度に移動しないといけないかもしれません。そこで、世間には専門家の方が書かれた内覧会のチェックポイントが山ほど出回ってる中で恐縮ですが、私なりに次に内覧会があるとしたらこういう点をチェックしようと思っている内覧会のチェックポイントを考えてみました。

図面どおりに作られているか
まさか間取りやドアの位置が違うなんて豪快な施工ミスはめったにないとは思いますが、一応図面と見比べておいた方がいいと思います。部屋の広さや廊下の幅などもメジャーで計ってみるべきでしょうねぇ。あと、オプションで追加したりフリープランで変更した間取りなどは、意外とミスがあったりするかもしれません。
床が鳴らないか
この場合、出来るだけ体重が重い人が適任。軽い人しか居ない場合は少々勢いをつけて部屋全部の床を歩いてみましょう。床が多少ギシギシ言う程度なら修理してもらえないとは思いますが、大きく鳴るとか極端に沈み込むとか言う場合は文句を言ってみる価値はあると思います。
幅木と床の隙間
床がきちんと作られていないと、幅木との間に隙間が空いているかもしれません。
壁紙のしわ、模様の継ぎ目
壁紙を貼るときにきちんと空気が抜けていないと皺がよったり、ふくらみが出来たりします。柄物の壁紙の場合、継ぎ目のパターンが綺麗に繋がっていないかもチェックのポイントだと思います。
ドア、窓の開閉
全てのドア、窓について開閉がスムーズかどうか。軋みがないか。開ききったときに壁などの当たらないようになっているか。ドアの枠との隙間は均等か。開閉が重過ぎるのも問題だけれど、軽すぎるのも困りものです。軽さ、重さは簡単に調整してもらえるはずなので、遠慮なく言いましょう。
観音扉の高さ
2枚の合わさった観音扉の高さが合ってないなんて事はないか。
水平、垂直
ドアや柱は垂直に立っているか。床はきちんと水平になっているか。指南本ではパチンコ玉を転がしてみて、なんてよく書いてありますね。それも方法ですし、水準器の一つくらいこれを機会に買っておいてもいいと思います。
コンセント、スイッチ
全てのコンセントがきちんと配線されているか。小型の電気器具を持ち込んで一通りつないでみるのも方法だと思います。スイッチで電灯が付くかどうかも、小型の蛍光灯があると確かめられますね。理想を言えばTVアンテナの接続も確かめたいところですが、小型のTVは流石に持ち込むのは難しいかも。
天井裏、床下
押入れや風呂など、何箇所かは天井裏にアクセスできるところがあると思います。意外とこれらの普段目につかないところの清掃がおざなりという事もあるそうなので、チェックしてみるのもありでしょう。あと、これらのところに配線、配管が通っている場合、見渡せる範囲できちんと接続されているかどうかというのもチェックポイントでしょう。

(2005/4/15追記)

冒頭の部分、読みようによっては内覧会軽視にもみえますが、当然の事ながら本意はそうではありません。ただ、一部で語られているように内覧会を絶対視するのはどうか、という意味です。極端な話、内覧会で重大な問題点を見つけても既に売買契約は結んでいるわけですから、解決は困難ですよね。それなら、契約を結ぶ前に問題点を見つけるようにした方が良いと思うわけです。

(2005/9/21追記)

マンション内覧会のチェックポイントの追加です。

水道は使えるか
全ての水道の蛇口を全開にして水を流してみます。水が出ない場合は当然に×。その他、全開なのに十分な流量がなかったり、どこかでガタガタと振動音がしてきた場合は水道管の配管の設置に問題がある可能性があります。この状態で洗面台の下などを覗いてみて、水が漏れていたり滲みだしていないかも確認しましょう。蛇口を閉めて水がきちんと止まらない場合はパッキンが緩い可能性があります。いずれにしても直してもらいましょう。
下水は流れるか
水道から水を流した場合に、当然に出た水は排水溝から流れていくわけです。これがきちんと流れていくか。どこか変なところから滲みだしてこないかもチェックポイントでしょう。
トイレは流れるか
水道のチェックと同じではあるんですが、トイレの場合は貯水タンクがありますので、最初の1回は流れても正常でない場合があります。きちんと貯水タンクにフルに溜まるかまで確認しましょう。
ガス、給湯は使えるか
キッチンのガスコンロがきちんと点火するかどうか。給湯は全ての給湯設備を同時に使ってみましょう。今時のマンションですと3箇所以上の同時給湯が出来るのが普通ですから、同時に使ってお湯の温度が低いようでしたら問題です。