モデルルームめぐり(5):Sくんとこ

我が家では担当営業マンの名前を取ってSくんとこと呼んでいるマンションです。ここは今住んでいる杉並なのに、価格がなんとか手が出そうなところです。早速モデルルームに行くと、応対してくれたのがこのSくんです。

このマンションが何故安いかというと、要は駅から遠くて専有面積が狭いからです。しかし、我が家の資金力ではここまでしか買えないとなると、それも多少は仕方が無いと思えてきます。Sくんのお勧めは1階の専用庭付きのタイプでした。確かにマンション住まいで庭があるというのはちょっと魅力的です。今住んでいるアパートも実は小さいながらも庭が付いていて、その風情は気に入っていただけになお更ですね。また、他の住戸は間取りもいまいちなんですが、1階のタイプだけは結構良さそうでした。そして、Sくんが結構頑張って説明してくるので、こちらもだんだんその気になってきます。

じゃ、とりあえずローンの試算だけでもしてみましょう、という話になって別室に通されて打ち合わせ。少々厳しいもののローンも何とか大丈夫そう。そう言われてちょっとふらふらしてきたところだったのですが、ここでSくんが致命的な一言を言ってくれました。「買わないでおこうと思う理由があったら何でも言ってください。全部僕が潰してあげますから」と。つまり、買わない理由を全部潰せば、あとは買うしかないでしょ、と。この手法は、ネットワークビジネスの勧誘や催眠商法でよく使われる手法です。Sくん、マンションを高級羽毛布団と同じ手法で売ろうとしてます。

この一言で、はっと目が覚めました。Sくん、全くいい事を言ってくれます。目が覚めると、これまで見えなかった悪い点も見えてきます。専用庭はすぐ前が道路ですし、隣のビルから丸見えで、プライバシーも何もあったものではありません。しかも垣根が大したものではありませんから、防犯上も良くなさそうです。いいと思えた間取りも、よくよく見てみると各部屋が狭いですし、廊下が曲がりくねっていて玄関からリビングやキッチンまでがものすごく遠回りです。という事で、もうすっかり売れた気になっているSくんに断りを入れて帰ってきました。

ただ、Sくんは一つだけいい事をしてくれました。それは、ローンを組むにあたっての検討を一通りしてくれたことです。これで、予算について明確にする事が出来たのはあり難かったです。


あおやぎのさいと2.0 マンション談義