distributed.nteな日々:2000年3月

2000年3月5日:Final Tear Z 297位(+34) Project Karinto 381位(-7)

とてもとてもお久しぶりです。ちょっとプライベートでいろいろとあったもので、すっかりこのページの更新がおろそかになってしまっていました。その間に、CSCは終わっているし、OGRは始まって中断するし、2000年問題はそれほどでもなかったし、IntelとAMDは今月中にクロック1GHzのCPUをリリースするらしい。わがFTZチームも300位を越えてしまったし、解析済みブロック数は500万ブロックまであと少しまで来ました。

いや〜、私がサボっている間にも世間は動いていますねぇ(笑)。

私の身辺もいっときに比べれば落ち着いてきたものの、まだそれほど余裕があるというわけではありません。以前ほどのペースではないかもしれませんが、またこのページにいろいろ書いていきたいと思いますので、みなさまこれからもよろしくお願いいたします。

2000年3月9日:Final Tear Z 287位(+10) Project Karinto 384位(-3)

正確には1日前なのですが、FTZの解析済みブロックが500万ブロックを越えました。うおおおお、よくわかんないけど大きな数字だ(笑)。

450万ブロック、400万ブロックを突破した日は日記に付けてなかったので分かりませんが、350万ブロックを越えたのは去年の11月13日。という事は150万ブロックに116日掛かった事になります。1日辺り平均は約12931ブロック。 300万→350万ブロックの時が葯12820ブロック/日でしたから速度微増というところでしょうか。それでも物凄い処理ブロック数なんですけどね。

2000年3月10日:Final Tear Z 287位(±0) Project Karinto 384位(±0)

久々のマシンリスト更新。とりあえずにゃぎ〜の分から。

しばらくこの日記の更新をしていない間にも、もちろんマシン構成の変更はあります。にゃぎ〜も結構変わったのですが、主に職場のマシンの減少ですね。残念ながら。 SGI WS 4台、PentiumII 270MHz、Pentium 100MHzの計6台が停止しました。これで合計141kkeys/sec(24H運用)+1236kkeys/sec(8H運用)の減少。改めてカウントしてみてちょっとショック(^^)。自宅マシンではCeleronDualとK5マシンが停止。2905kkeys/sec(24H運用)の減少。これはかなりショック。

ということで、現在にゃぎ〜は非常に弱っています。個人順位も維持できず、毎日少しずつ下がっているという(^^)。う〜ん、チームリーダーがこれではいかんなぁ。

2000年3月17日:CS-Cipher終了

CS-Cipherという暗号の解読が終了。これはRSA社のコンテストではなかったですね。

distributed.netの履歴はCS-Cipher Challenge。日本語のリリースが残ってました。INTERNET Watchではこの件は報道されなかったようです。

2000年3月19日:Final Tear Z 287位(±0) Project Karinto 391位(-7)

ようやくにゃぎ〜以外のマシンリストを更新できました。古い物では去年の12月頃から聞いていたのもあるのですが。みなさま、すまない。

まず六波羅さんの友情ぱわーによって「あまのくるみ嬢」と「V−MAX★」さんが参戦してくれました〜。ぱちぱちー。お二方とも、個人アドレスではなくチームアドレスのftz@geocities.co.jpでの参加です。 (もっとも、チームアドレスは事実上六波羅さんの個人アドレスなのですが(^^))。ちなみにあまのくるみ嬢は、FTZ史上初の女性!!…なのだと思う(笑)。私本人に会った事ないし〜。

もう一人は、いつの間にやらAthlonを購入していた海星さん。なんだかんだ言いつつ、購入パワーは海星さんが一番強大なのではないだろうか。定期的にCPUだのマザーボードだの買ってるし。ありがたいことですけど。

ということでマシンリストの更新も一息ついたのですが、だいぶ実態とかけ離れてきた感じがしますねぇ。伝え聞くところによると、現在は稼動していないマシンがだいぶあるみたいです。もうすぐ4月で年度変わりの時期ですから、一旦大更新をしてみたいものです。チームの皆さん、MLの方に報告をよろしくお願いします。

2000年3月22日:Final Tear Z 285位(+2) Project Karinto 392位(-1)

もう2週間近く前になりますが、AMDとIntelから相次いで1GHzのプロセッサが発表されました。どちらもまだ製造に難ありのようで大量出荷というわけにはいかず象徴的な発表でしかありませんが、これはまさに象徴なのだと思います。プロセッサの動作クロックの単位が変わったのです。

思えば私が始めてパソコンに触れたとき、CPUは6809でクロックは2MHzでした。ちなみにメインメモリは128KBで2次記憶は320KBのFDDでした。そうなのです。メモリ容量の単位も2次記憶(現在はHDDが主流)容量の単位も、とっくにKBからMB、GBへと変化しているのです。「昔に比べるとパソコンも速くなったよなぁ」と言いつつも、CPUクロックはたかだか500倍。それに比べてメモリ容量や2次記憶容量は1000倍以上増えているのです。ちょっと意外な感じでしょうか。

話は逸れていきますが、クロックが2MHzということは1クロックあたりの時間は500ナノ秒ということになります。実際にはいろいろ複雑な話があるのですが、すごく乱暴に言ってしまうと500ナノ秒以内にデータを返すメモリさえ使っていればメモリアクセスにはウェイトが入らないのです。ノーウェイトと言うのは、これまた乱暴に言ってしまうと全てのメモリアクセスがキャッシュヒット(実際にはそれ以上)しているということです。そうなのです。私も忘れていましたが、一昔前まではメモリアクセスがノーウェイトというのはそれほど特別なことでは無かったのですね。いつの間にかメモリキャッシュというものが一般的になって、しかもそれが2段3段と入るのが当たり前になってしまった。いやぁ、時代って変わるものですねぇ。しみじみ…

と、昔を振り返るのは置いておいて話を単位に戻します。そう、キロだメガだギガだ、ですね。私よりもう少し昔の人だと、CPUクロックがKHz時代というのを経験しているかもしれませんが、それはこのさい無視(笑)。とりあえず、CPUクロックはめでたく単位の飛躍を迎えることが出来ました。さてこの先まだまだ単位の飛躍はあるのでしょうか。メモリや2次記憶の容量はあるでしょうね。メモリ1GBや1TB、HDDが1TBなんてそれ程遠い未来の話ではないでしょう。HDDのTBというのは、おそらく大規模データサイトでは実際に稼動しているのではないかと思いますし。ではCPUクロックは1THzに到達することは出来るのでしょうか。さて。

私はその筋の専門家では無いので正確なことは分からないのですが、多分難しいのではないでしょうか。それは、1THzで駆動させるにはCPUをとても小さくしないといけないからです。電気信号の進む速さは光よりも少し遅い程度ですから、仮に300000km/secとしましょう。1THzでは1クロックの間に電気信号は0.3mmしか進むことが出来ないのです。ということは、クロックに同期して動く回路全ての最大距離を0.3mm以内に収めないと同期が取れなくなって動かないはずです。この大きさというのは、実現不可能ではないかもしれませんが、かなり厳しいのではないでしょうか。しかも、この大きさの中にトランジスタを詰め込むためにピッチを狭くすれば、今度は不確定性原理に襲われることになるはずです。んー、だんだんよく分からんようになってきた(^^)。もっとも、アインシュタインの相対性理論によって光より速く進む物質は存在しないそうですが、"物質で無いもの"であれば光速よりも速く移動できるものもあるそうです。コンピュータというのは要は信号が伝わりさえすれば、それは電気でなくても何でも良いので、もしかするとトンでもない原理のコンピュータがこのジレンマを解決してくれるのかもしれません。

2000年3月23日:Final Tear Z 283位(+2) Project Karinto 392位(±0)

にゃぎ〜の個人順位の下落が止まらない…。一時期に比べればマシン数が激減していますので仕方ないのですが。しかし、Celeron450MHz + Pentium2 300MHz×2 でも順位下落に歯止めが効かないとはキッツイ所で闘ってるなぁ。

とはいえ希望の光が無い事も無い。しばらく里子に出していたBP6+Celeron300A×2が返ってきたのだ。 (一時は養子という説もあったが(^^))。現在VGAカードが無いので起動出来ないけど、今週末にでも秋葉に買い出しに行って参戦予定。これでしばらくは順位を上げる事が出来るでしょう。

2000年3月25日:Final Tear Z 283位(±0) Project Karinto 393位(-1)

さて1回あけてCPUクロック1GHz突破記念第2話「Athlon 1GHzだとRC5-64解読にどれだけ掛かるかぁ〜」(何のこっちゃ)。

ということでふにふにと計算してみましょう。まず、FTZチーム一の人柱六波羅さんによって「Athlon 600MHzは約2Mkeys/sec」というのが報告されていますから、Athlon 1GHzの解析速度は約3.3Mkeys/secと予想されます。 Athlon 1GHzは2次キャッシュの速度が遅く設定されているらしいですが、dnetcの計算速度は一般に2次キャッシュにあまり影響されないですから、ほぼクロックに比例した速度になると思われます。

3.3Mkeys/secという事は、当たり前ですが1秒間に330万個の鍵を調べる事が出来るわけです。毎秒330万個というと「爆速。めちゃ速〜」って感じです。実際速いわけですが敵もさるもの。なんせRC5-64ですから、鍵の数は264です。264!!。計算してみると264=18446744073709551616です。桁が多くてよくわかんないですが、上の方だけ読み上げると約1844京個ということです。こりゃでかい。やっぱ駄目だこりゃ。

半ば諦めながらも1844京を330万で割ってみますと、6148914691236という数字が出てきます。要はこんだけの数字分の秒数掛かる訳ですね。少々泣きが入りながらも、とりあえずこいつを更に3600で割って24で割って365で割ると…194980という数字になりました。

つまり、結論。「Athlon 1GHzでRC5-64を総当たり解読しようとすると、19万4980年掛かります」あちゃー、イスカンダルよりも遠いやんけ(^^)。別の言い方をすると「Athlon 1GHzを19万4980台使えば、RC5-64を1年で解読する事が出来ます」ちゅーことやね。

えーと、どこのどいつだ、64bit鍵暗号は安全じゃないなんて言った奴は。(言ってないか?) 絶対安全な暗号とは言えないけど、通常用途にはめちゃめちゃ安全と言えるんじゃないんかなぁ。まあ汎用CPUを使わずに、解析計算専用のLSIを設計して並列にたくさん並べれば解析速度はぐんと上がるだろうけど、今度は開発製造コストが膨大になるからなぁ。どっちにしろ、素人さんにとっては解けない暗号には違いない。

このままCPUがどんどん速くなっていけば、RC5-64も現実的な時間で解読出来るようになるんかなぁ。なんかRC5-64が安全なのか危険なのか、よく分からん。ただ一つ言える事は、我々の当面の敵はやっぱり強大だったということ。ほんの264発打ち込まなあかんほど堅いって、あんたそんな連射したら爪はげるどころじゃすまんって(笑)。

2000年3月28日:Final Tear Z 282位(+1) Project Karinto 395位(-2)

ビデオカードを買ってきたので、ようやくBP6+CeleronDualを起動できるぅ。とりあえず買ってきたいい方のビデオカードをメインマシンに挿して、今まで挿さっていたあんまり良くないビデオカードをBP6に挿す(笑)。その他にBP6に与えられたのは"32MB CL3 SDRAM"、"10BaseT NIC"、"340MB HDD"、"ATX電源"。そう、結局ケースも与えられずむき出しのまま、OSが起動する最低限の機器しか接続してやらない(笑)。 OSだけはSMP対応のものでないといけないのでFreeBSD3.1Rをインストール。

こうして24時間運用が始まりましたが、さすがにマシン3台が常時稼動(内2台がDual)となると結構やかましい。これが枕元だもんなぁ(笑)。しかし、これで自宅環境は2.9Mkeys/secから5.4Mkeys/secへと飛躍的に増加。これでしばらくは順位下落に悩まされる事もないでしょう。


あおやぎのさいと2.0 distributed.netな日々