小銭とのつきあい方

2017/1/11作成

長財布を使わないと出世できないそうなんですが、特に出世とかどうでもいい私は財布はずっとお札半分サイズの小さい折りたたみタイプを使ってます。しかも、学生のようにズボンのポケットに入れっぱなしで、ポケットを破いたりもしてます。はっはっはー。ま、それはともかく。

財布が小さいので、出来るだけ財布に入れるものは少なくしたいです。それもあって、ポイントカードのたぐいは基本的に貯めないようにしました。ポイントの有無で利用する店を選ぶのが面倒というのもありまして。レジの前で財布の中をポイントカードやクーポン券を一生懸命探してるのもいやですし。なので、財布に入れているカードはPASMOと免許証と保険証くらいのものです。これでだいぶすっきり。

あと、財布でボリュームを主張するのは、なんといっても小銭です。お札は、邪魔になるほどそもそも持ち歩かないですしー(そもそもそんなに持ってないやろーというツッコミは禁止)

小銭は、たまってくるのも面倒ですが、支払いの時も面倒です。小さな財布を使ってますから、財布から小銭を探すのも結構大変です。レジで一生懸命小銭を探してると、店員さんにも後ろに並んでるお客さんにも申し訳なく思います。そういうときには電子マネーが便利なので、使えるお店では基本的に電子マネー(私の場合はPASMOのみに統一してます)を使うのですが、すべてのお店で電子マネーによる支払いができるわけでもありません。どんどん使える店は増えてますけどね。

話を戻しまして、小銭の支払いは大変だし、財布が小銭でいっぱいなのも邪魔なので、小銭は基本的に財布に残さないことにしました。一日が終わって帰宅したら、財布から小銭は全部出してしまうわけです。こうすれば、出かけるときは財布は常に小銭レスで軽量ですし、支払いの時はお札を出すだけなので簡単です。

財布の問題はこれで解決するのですが、問題は家に残った小銭の扱いです。最初は、ずっと貯金箱に貯めておいて、いっぱいになったら銀行に持って行っていました。この方法の欠点は、大量の小銭を扱うのはATMではなくて窓口でなくてはだめなので、平日の昼間しか持っていけないということとです。平日の昼間は仕事をしてますから、昼休みとかに行けるのでなければ、この方法は実現できません。そのころは平日昼間に時間がとれたので銀行に持って行っていたのですが、その頻度が結構頻繁で、時間がとられるというのが問題になってきました。

次にとった小銭の対処方法は、自動販売機で使うという方法でした。缶コーヒーでも130円とかしますので、小銭入れを別に用意して、そちらに20枚くらいの10円玉を入れて持ち歩くようにしました。これで小銭はだいぶ片づけられるようになったのですが、飲みたいから缶コーヒーを買うのではなく、小銭を処分するために缶コーヒーを買うというのは、間違っているよなぁというのがずっと気になっていました。

そして、現在とっている方法は、PASMOにチャージするという方法です。すべてのチャージ機が対応しているわけではないのですが、私の行動範囲の駅の切符自販機では10円単位の任意金額でのチャージに対応しています。なので、少し小銭がたまったらその全額をチャージするという方法で対処することにしました。こうすれば無駄な買い物をすることもありませんからね。

残るは、チャージ機に対応していない5円玉と1円玉です。これは仕方がないので、近所のスーパーに買い物に行くときにまとめて持って行って、支払いの端数に使うことで対処しています。これはもうちょっといい方法があればなあとは思っているのですが、いまのところはないですねぇ。

というのが、2017年1月時点での私の小銭とのつきあい方です。

(2017/8/9追記)

落ち着いて考えてみると、1円玉と5円玉はそれが少々たまったところで金額としては大したことないですよね。きっちりお釣り銭として使い切ることに手間をかけるよりは、適当なタイミングでコンビニの募金箱とかに入れてればそれでいいんじゃないかということにようやく気づきました。ということで、これからはそうします。

(2017/11/8追記)

1円玉5円玉はコンビニの募金箱に入れればええやんと書きましたが、実際のところはそれはなかなか難しいです。コンビニのレジ前の募金箱は、買い物をしたときのお釣り銭が不要な人が入れることを想定して置いてあるわけです。家から空き瓶いっぱいの小銭を持ち込んでそこに募金したら、断られはしないでしょうけれど、ちょっとイヤな顔くらいはされるかもしれません。もしくは内心笑われるとか。そんな風に考えるのは自意識過剰ですかね。でも、ともかくそんな風に考えますので、自分としてはコンビニに持って行って募金というのはちょっと考えにくいです。

イメージとしては、24時間テレビの募金なんですよ。ここ何十年も見てませんが、あれって日本武道館の会場で募金を募って、そこに空き瓶いっぱいの小銭を持ってくる人が多数いらっしゃいますよね。あんな風に募金できるところがあるといいなぁと思って少し探したんですが、見つけることができませんでした。24時間テレビそのものに募金してもいいんですが、年に1回しかやってませんし、そのタイミングで日本武道館に出かけないといけないというのも大変です。

他に考えたのは、お賽銭です。年に1回というのでは24時間テレビと変わりませんが、こちらは大抵初詣には出かけますので、わざわざそのために出かけなければならないということはありません。実は子供の頃に実家では1円玉を貯めておいて、お賽銭を入れるとき、豆まきのように手いっぱいに握ってからぶわーっと投げ入れるということをしてたことがあります。あれはなかなか気持ちよかったのでこれからやろうかなと思ったんですが、念のためにちょっとぐぐって調べてみる。神社庁とかのちゃんとしたページは見つかりませんでしたが、Yahoo!知恵袋だったかで「お賽銭は神様への供え物なのだから、投げ入れるのなど神様に対して失礼」という書き込みを見つけました。言われてみればその通りですね。初詣でスゴく混雑してるときには、賽銭箱の遠くから投げ入れるのは多少は仕方ないかもしれないですが、わざと投げ入れるのは行儀がよくなさそうです。ということでこの方法も諦め。

なんかいいアイデアがないかtwitterで相談してみたところ、いくつか案が集まりましたのでご紹介。

一つはスーパーのセルフレジで使うというもの。なるほど、そういう手がありましたか。自分の行動範囲のスーパーにセルフレジのところがなかったので思いつきもしませんでした。車に乗る人だったらセルフスタンドってのもいいかもしれませんね。普通のレジで店員さんに小銭の山を渡したら断られるでしょうが、機械に投入するならその心配もありません。小銭を数える時間で店員さんや後ろに並んでる人に迷惑をかけるということもありません。ということで、行動範囲にセルフレジがあるなら、これはいい方法ですね。

あとはATMに持って行けばいいのではという意見。言われてみてハッとしました。そうか、それでよかったのか。上で書いたとおり、以前は小銭を全部貯めていたので量も多くてATMでは手間がかかってしまったので銀行の窓口に持って行ってました。しかし、10円玉50円玉はPASMOにチャージするようになったので処分に困っているのは1円玉5円玉だけです。これなら量はそれほどでもない。たまに入金しにいったところでATMの枚数制限に引っかかることもありません。困るとしたら、ATMによっては硬貨の入金を受け付けてないところがあることですが、自分の行動範囲のATMってだいたい決まってますので、そのなかで硬貨入金可能なところをチェックしておけばいいだけのことですね。

ということで、長らく考えあぐねていたことがtwitterで相談したことであっさりと解決しました。いや、自分の頭が固いだけなんですけどね。まとめとしては、10円玉50円玉はPASMOにチャージ、1円玉5円玉はATMで入金という対応をすることにしました。これで解決。よかったよかった。

(2021/3/9追記)

最後に追記してから3年半ほど経ちましたが、随分と自分を取り巻く状況も世間の様子も変わってきました。

まず自分の行動範囲のスーパーには無いと書いていたセルフレジ。導入されました。なので小銭は最近はもっぱらスーパーのセルフレジで消費ししてます。PASMOにチャージすることも、ATMで入金することもなくなりました。

そもそもの話として、現金で決済することも減りました。自分の行動範囲のお店では電子マネーが使えることが増えましたので。これにはコロナ禍で外出が減って行動範囲が狭まったという身もふたもない話もあったりもするのですが。

方法の一つとして挙げていた銀行での両替。ATMでの少量の入金は今でも可能ですが、対応するATMはどんどん減ってますかね。そもそも銀行のATM減ってコンビニATMが主流になってきてますし。また、窓口での大量の両替は手数料がかかることが多くなってきました。これ、個人としては両替しなきゃいいなで済みますが、商店でお釣り銭を用意するところって大変ですよねぇ。

(2022/1/26追記)

ゆうちょ銀、現金取引に手数料。17日から

ゆうちょ銀行が小銭の取り扱いに手数料を導入したというのでニュースになっています。これ、ゆうちょ銀行が最初ってわけではなくて、むしろ主要銀行では最後発らしいんですよね。他の銀行が小銭手数料を導入したことで、手数料無料をもとめてみんなゆうちょ銀行に小銭を持ち込むようになって、とうとうゆうちょ銀行が音を上げたということだそうです。

今後どうなるかというと、多分ですがスーパーのセルフレジに持ち込む人は増えるでしょうね。ええ、つまり私のような人です。以前からも小銭貯金をスーパーに大量に持ち込んでた人は居たそうですが、今後増えると思います。そうなると、今度はスーパーが音を上げて小銭に手数料を取るようになるんですかね。なかなか難しそうですが、あり得ないことでもなさそうです。

そもそもで言うと、スーパーにとっては小銭を大量に持ち込んでくれる人って嬉しいんですけどね。スーパーに限らず小売業はどこでもそうですが、小銭というのは定期的に銀行に行って両替して仕入れてきてお釣り銭として用意するものですから。お客さんが両替目的で大量に小銭を持ち込んでくれたら、この銀行に行く手間が省けます。もちろん両替の手数料も省けます。今まではスーパーにとって小銭は出て行く方が多かった。小銭両替する人が増えて入ってくる小銭も増えたらよくなるんですよね。でも小銭が増えすぎても困る。ちょうどいいところにバランスしたらいいんですが、そんな都合のいいことはそうそう起こらないわけで。いずれ小銭の入ってくる方が増えてしまって、やっぱり両替手数料がバカにならないってことになるんでしょうね。

長期的な視点で見ると、これは過渡期の現象だと思います。現金取引はどんどん減っていきますから、いずれ「ああ、そういえば昔はそんなこともあったねぇ」と思い出される話になるとは思いますが、そんな時代がくるまでの数年から数十年間は、小銭の扱いは頭の痛い問題になり続けることだと思われます。