次世代型コンビニ

2014/3/13作成

ローソンとパナソニックが「次世代型コンビニ」の実験店舗

「次世代型コンビニ」というタイトルにひかれて、それはどんなものなのだろうと記事を見てみたところ、なんか肩すかしをくらったような。もっとものすごい発想を期待したんですが。まあ、それは私が勝手に期待したわけで、この事業自体をどうこう言うつもりはないのですが。

そこでふと思ったのですが、では「次世代型コンビニ」とは一体どういうものなのでしょうか。どういうものであれば「次世代型」と呼べるのでしょうか。古い話ですが、プレステとサターンは次世代型ゲーム機と呼ばれました。具体的には32ビットCPUとポリゴンという従来のゲーム機とは明確に差別化できる機能があったわけです。コンビニにおけるそういう明確な差別化機能は果たしてなんでしょうか。

ということを考えるに、まずはそもそもコンビニとは何かを考えてみました。出発点はミニスーパーでしょうか。スーパーマーケットよりも小型の店舗で品揃えも豊富ではない。それだけなら単なるミニ店舗ですが、スーパーマーケットとの決定的な違いとして営業時間が長かった。そういう意味で、コンビニはスーパーマーケットとは明確に違う特徴を持っていました。

営業時間が長いという特徴は24時間営業によって到達点に達しました。24時間営業化もおそらくはそれまでのコンビニからすれば次世代型ではあったのではないかと思います。ただ、営業時間はこれ以上は長くはしようがありませんから、その方向では機能拡張は限界に達してしまった。

ではコンビニの機能拡張はそれで止まったのかというとそんなことはありません。チケット販売や公共料金支払いなど、日常に必要なサービスを次々と展開することで、まさにコンビニエンスな店舗になっていきました。今ではほとんどのコンビニでATMも設置されるようになりました。現金を引き出すのに、銀行まで出向く必要はもはやありません。

コンビニの機能拡張はまだ止まりません。コンビニの取り扱い商品としては弁当類が特徴ですが、これは工場で作って配達される冷たいお弁当でした。店頭で電子レンジで暖めることは出来ますが、作りたての味にはかないません。しかし、全店舗ではありませんが店内調理のコンビニもあります。このあたりもコンビニ業界においては世代のジャンプがあったと言えるのではないかと思います。コンビニでは一般に客の滞在時間は短いですが、その発想の転換でイートインコーナーを設ける店舗もあります。これもコンビニ的には世代的な意味がありそうですよね。

これまでのそうした世代的なジャンプに比べて、冒頭で挙げた記事のコンビニは次世代感が足りないような気がするのですよ、やっぱり。ではどういう機能があれば次世代と言えるのか。素人ながらに考えてみたのは、たとえばこんな感じでしょうか。

宅配サービス

これはすでに取り入れているコンビニもありますので次世代とは言えないですが。来店してもらうことが基本であったコンビニにおいて、逆に配達するようになるというのは明らかに世代的に変化があると思います。

小売業界ではネット通販の台頭が著しいですが、いくらネット通販が便利になっても配達は早くても今日中。それに対して近所のコンビニからスクーターで配達なら30分以内も実現可能です。この差を埋めるのは簡単ではないでしょうから、ネット通販に対する大きな優位性にはなりそうな気がします。

大型商品の取り扱い

郊外型の大きな店舗もありますが、それでもコンビニと言えば一般に店舗は小型です。当然に扱う商品も小さなものが主流になります。日用に必要なものを扱うことに特化しているという意味でもそうです。そこで、たとえば家具や家電製品などの大型製品を取り扱うようになれば、それもコンビニ的には世代的な変化と言えるのではないかと思います。宝飾品などの高価格商品を取り扱ったりしても大きな変化だと思います。コンビニでそうした商品を扱う意味があるのかどうかわかりませんが。

教育産業との連携

これは意外とありなのではないかと思ったのは教育産業との連携。具体的には塾や予備校、資格学校などの機能の取り込みですね。これらの教育産業においては今やビデオ視聴やテレビ電話による授業は一般的になっています。なので、大きな教室で大人数に対して授業をしなくても、コンビニの片隅の数席程度のデスクでも仕組みとしては十分に成り立ちます。一店舗あたりのカバー人数が少ない分、コンビニの数が多いですからキャパの問題もありません。

コンビニで勉強できれば、通学する人にとっても電車に乗って大きな街の教室までわざわざ行かなくても近所のコンビニで済ませられるなら移動の手間がかからなくて楽になるというメリットもあります。そして授業の前後や合間に食事をとったり教科書を販売したりでコンビニにとっての売上にもなるというわけです。これ、どうでしょうかね。


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