テリー伊藤氏による、いい成績を残せなかったプロ野球監督27人の伝記。
著者のキャラクターとタイトルから、ダメ監督を毒舌でこき下ろす本かと思ったら全く逆。世間ではダメ監督と言われている人たちが実はそうではないということを切々と訴えている。
書いてあることは理解できる。また、チームスポーツの監督が、本人の力量以外の部分でチームの成績が決まることが多いのに、チーム成績自体が監督自身の評価と直結してしまっているという仕組みも理解しているつもりではある。
しかし、毒舌による痛快さを期待していただけに、余りの毒のなさに物足りなく感じたのも事実。ただ、この本を読むとテリー伊藤氏がほんとにプロ野球が好きなんだなということは分かった。