シュタイナー教育という独特(?)の教育を受けた子安文さんによる体験記。ということでその教育法がどういうものか興味があったんだけど、その期待は裏切られた。子安文さん自身の成長過程や悩みに関する記述がほとんどでシュタイナー教育についてはほとんど触れられていない。
本書から読み取ったシュタイナー教育とは「試験が無い」「体験を重んじる」「伝統的生活習慣を重んじる」くらいだろうか。あとで調べてみたところ、全然違うっぽい。
じゃこの本が全然面白くないかというとそういうことはなくて、10代の成長記としては面白い。子安文さんは私より5歳年上なだけなんで、近い年代のドイツの学生がどういう風に暮らしているのかをうかがい知れるという意味でも面白かった。